霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

麦・大豆栽培セミナー

2024-02-27 20:18:20 | 穀物
 みちのくクボタ主催のセミナーが水沢で開催され、岩手県南地区の農業者
120余名が参加した。
 昨年の猛暑で枝豆や大豆が大不作となったのみならず秋に蒔いた2haの小麦
は全く芽を出さなかったので「その原因究明」の目的もあって参加を決めた。
 一日行程となるのは痛かったが、元農林省の官僚で現クボタ本社の技術
顧問の羽鹿牧太氏に直接質問し疑問点を解消出来たのは幸運だった。
 農林省在職中は大豆栽培一筋だったという氏の説明には説得力があり勉強
になった。
 特に、大豆の連作障害で頻繁に使われる言葉となっている「地力低下」につ
いては、「具体的に何が低下しているかは究明出来てなく、症状は個々の畑に
よって異なるものと思われる」とのことで、具体的対処策については「究明で
きていない」とのことだった。



 小麦、大豆双方を通じて講師が繰り返し強調していたのは「排水対策を施す
だけではなく、必ず水が流れ出ていることを確認する」だった。
 ・麦の適正な地下水位は40cm以下 ⇒ 通常は湿害対策だけを考えればいい
 ・大豆の地下水位の幅は30~40cmと狭い ⇒ 湿害にも干ばつにも弱い
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今年も「百姓の来年」

2022-08-16 03:35:54 | 穀物
    雨が極端に少ない10年程前、多数の生産者が畑作物の不作を嘆いていたが、
逆に我が家は豊作だった。 
 それは「粘土質で水はけが悪い」という我が家の畑の特徴がプラスに作用した
ものと受け止めていた。

 しかし、一般的に畑作物は湿気を嫌うので、近年のように雨が多いと雑草
繁茂し作柄も良くない。
 特に転作田でのトウモロコシ栽培は「不作の連続」となっている。
 発芽率が悪く生育不良の場合は「早々に諦めて廃棄すべし」が今年の結論
なったが、転作田でのトウモロコシ栽培からは「撤退すべし」が正解かもし
れない。


 今年の初収獲となった朝採りトウモロコシ。
 大規模栽培の農家は毛や皮を付けたまま販売しているようだが、「中規模播種、
小規模収穫」の我が家ではお客様の生ごみ削減に配慮し取り除くようにしている。

(参考)
  毎日新聞社説
「22平和考 食料安保と日本 リスク直視し政策点検を」(2022.8.16)から抜粋

   食料安全保障を脅かす要因はさまざまだ。新興国が著しい経済成長を遂げ、
食料需要が急増した。トウモロコシなどを原料にしたバイオ燃料の普及が食料
不足への懸念を高め、気候変動の影響と見られる穀物の不作も相次いでいる。
コメント (2)
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雑草が混在する麦畑

2022-06-19 21:59:56 | 穀物
 遅くなってしまったが、麦刈りが10日後に迫った吉ケ沢の畑を電気柵
で囲った。 
 夕方、いつもお世話になっているアグリ舞川の小野さんに雑草が混在する
小麦の刈取りについて電話で問い合わせた。
 
 「雑草の種類によってコンバインが対応出来ない場合と出来る場合がある。
 バカやヨモギの場合は機械が切り分けてくれる。順調に育っている畑を先に
 済ませてから挑戦してみるべき」と貴重なアドバイスを頂戴した。



 写真は、先日掲載出来なかった後山の土留め工事の完成版。
 金曜日に土嚢を積み上げ、翌月曜に木を打ち込んで支えるという工程を踏む
のは当初からの予定だったようだ。
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吉ケ沢の小麦畑

2022-06-12 20:49:18 | 穀物
 耕作し始めて三年目の吉ケ沢で「小麦の作付」は初めてだった。  
 小麦は播種期や発芽期に湿気を嫌うが、最初の2年は大豆だったので、
吉ケ沢の畑が晩秋から早春にかけて湿気が多くなることに気付いていな
かった。

 昨年の秋、雨模様の天気の中で夜の9時まで掛けて播種したものの、春に
なっても畑に水が浮いているような所では全く芽を出さなかった。
 また、発芽しても発芽率の低い場所では雑草が繁茂して麦刈りに支障を
来たすので、折角実った小麦も雑草諸共刈り取るしかない。
(畝間の草だけなら刈り取ることが可能)

(雑草と混在している小麦は刈り倒すしかない)

  この春に初めて開催された「大豆栽培の勉強会」で小麦や大豆の失敗続きの
最大の原因は「二毛作にある」ことが判明したので、二毛作からは完全撤退する
とに決め、当初の作付計画も修正して報告した。
 二毛作を止めることによって早期播種が可能となり、小麦が秋の早い段階で
芽を出せば春の雑草を抑制する好循環が期待出来る。
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色付き始めた小麦畑

2022-06-05 20:23:59 | 穀物
 小麦が色づき始めた。
  間もなく黄金色に染まり、周囲の新緑の中で異彩を放つ存在になるに違いない。

 数年前、黄金色に代わってから雨の日続きで雑草が繁茂し始め、収獲直前に「緑色
畑」に戻ってしまったことがあった。
 そんなこともあって畝間除草を急ぎたいが進捗率は未だ3割程度となっている。



 ここ数日は「枝豆の播種」を優先している。
 先日の雷雨の影響で畑の乾きが不十分と知りつつも、乾くのを待っていると
播種適期を逸してしまいそうだ。
 それに、モタモタしていると「梅雨」となり畑に入れなくなってしまう。
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