霜後桃源記  

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講演会

2013-01-12 20:19:00 | 経営
一関商工会議所主催の「新春経済講演会」が開催された。
講師はTVで時々見かけていて自分の「問題意識」とイメージが近い慶応大学の金子勝教授だった。

大変興味深い内容でかつ面白かった。
断片的な言葉では金子教授の真意を伝えられないような気もするが、そこの所は割り引いて貰う
前提で羅列してみた。

・被災地の復興は漁港等の「生活基盤の整備」が先。⇒それが無いとさびれるだけ。
・今のメディアは「煽りメディア」
⇒メディアを通じた「大本営発表」で国民全体が「振り込め詐欺」に遭っている。
⇒東京に「世界の情報が集まる」というのはウソ。
⇒原発が無いと「電気が足りなくなる」ウソ等々。
・安倍、石原、橋本を世界のメティアは「極端な国粋主義者」と見ている。
⇒ネットで海外メディアの記事を見ることも必要
・安倍政権の景気対策はこれまで繰り返し実施し効果の無かった施策の再演。
・政治家や経営者は反省もせず責任も負わないから同じ過ちを繰り返す。
(経営者はサラリーマン化し社内を上手に泳いだ人間がトップに座っている)
・世の中の価値観は変遷する。10年前は省エネ車を誰も見向きもしなかった。
⇒安心、安全、環境を重視した価値観に変わりつつある。
・地域の特色を生かした新しい需要を生み出すような産業を創設する。
⇒岩手の葛巻町では電力自給率が200% 
・集中メインフレーム型 ⇒ 地域分散NW型へ移行  IT革命がそれを支える
セブンイレブンの売上げがイトーヨーカドーを上回ったのは、戦艦型大型店舗の
時代が終焉を迎えつつあることの証明。
・過去を振り返ってみると今は「百年に一度の大改革が必要な時代」
農業もエネルギーも一次産業。一次産業に遡って大変革することが必要。
その意味でも原発に頼らないエネルギーを立ち上げることは大切なこと。



講演後、「帰りの新幹線の時間の関係で質問は受け付けない」との主催者の制止を無視して
TPPについて質問が為された。
金子教授は「私は東京では数少ないTPP反対論者。詳しくは私のブログに書いてあるので
見て欲しい」と答えて講演を終了した。

帰宅してから早速教授のブログをチェックした。
TPP問題は同じ慶大の竹中教授の言う「保護貿易か自由貿易かの対立」ではないようだ。
コメント
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