霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

「怪我に強い」

2008-11-30 21:30:58 | 穀物
「怪我に強い」のはスポーツ選手にとっては大切な要素。
オジサンもスポーツに関して怪我で練習を休むとか試合を欠場するという経験は若い頃から殆んど無かった。
しかし、専業百姓になってからは右肩脱臼、肋骨骨折、膝の炎症等の怪我で長期間練習を休むことが多くなった。
これは仕事が変わったためではなく単に老化が進展しているだけのことと理解している。

それでも、怪我をしても農作業に支障が無かったのは不幸中の幸いだった。
猫の手を借りたいほどの忙しい毎日なのに「怪我で仕事ができない」となったらそれこそ「お家の一大事」となるところ。

「神のご加護」にも感謝しながら「怪我に強い百姓」としてこのまま「全試合出場」を継続して行きたいと思っている。


(脱穀を終え乾燥中の味噌用の大豆)

実は今も左膝を痛めており階段を下りる際に後ろ向きで降りている状態だが、足踏脱穀機を踏むのはリハビリ感覚で取り組んでいる。
修理を終えた脱穀機の調子も順調で、最後まで残った味噌豆の脱穀もあと半日程度となった。
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収穫祭

2008-11-29 14:10:05 | 仲間
会社時代の東北の同期が集まって同期会を兼ねた収穫感謝祭が今夜開催される。
オバサンの手料理で「農家レストラン」並のご馳走は用意するつもりでおり、昨年は「三たての蕎麦」が目玉だったが今年は半世紀振りに復活した「自前の小麦粉」で作ったスイトンが目玉。

遠来の友をもてなすため普段は発泡酒しか呑まないオジサンも乾杯用のビールとして「エビスの瓶」を用意して見栄を張るつもりでいる。
勿論、秘蔵の酒(?)や九州に居る娘が送ってくれた焼酎も準備してある。

いつものように「禁煙スナック千代」が会場となるが、オバサンが飾ったダイナミックな「生け花」を見てオジサンはまたまた惚れ直してしまった。



世捨て人のような生活をしていると世の中の流行にも疎い。
今朝masaさんのブログで58歳で歌手デビューした秋元順子の「愛のままで…」という歌がヒットしているのを初めて知った。
YouTubeで早速視聴してみた。

♪あぁ この世に生まれ 巡り逢う奇跡 すべての偶然が あなたへとつづく
 そう 生きてる限り ときめきをなげかけて 愛が愛のままで 終わるように…

この憎いばかりにオジサンの心境を表現した歌詞にも感動させられた。
何度も繰り返し視聴しホームカラオケにもダウンロードしたので、音痴を省みず今夜の収穫祭で涙ながらに歌っちゃおうかな???

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甘いもの

2008-11-28 20:16:59 | 生活
農作業は肉体労働を伴うためか身体が甘いものを求める。
そのため一服の時にお菓子や饅頭それにチョコレート等をよく食べた時期があった。
午前と午後に毎日食べるとなると結構な量となり購入費用も馬鹿にできない時もあった。

しかし、この種のものは食べた後に甘味等が口に残ることが多いので徐々に敬遠するようになった。
それでも身体が甘いものを欲するので、それに代わるものとして登場したのがサツマイモや小豆それにカボチャだった。

特に今年のカボチャはバアチャンに「こんな美味しいカボチャは食べたことが無い」と言わしめたほどの出来だった。
幸い傷物等で産直に出せないカボチャが結構あったのでそれを活用し、毎日のようにカボチャが食卓を賑わした。

カボチャはまだ残っているが今の一服の主役は脱穀したばかりの黒豆に代わった。
オバサンが薄い味付けにしているが豆そのものからジワリと出てくる旨味が何とも言えない味を引き出している。


(葉の形や枝振りがウメに似ているので「ウメモドキ」の名前があるらしいが、既に葉を落として赤い実が際立っている。)

大豆は年間通して利用できるので「こんなに美味しいのなら産直に出すのを止めて自家消費に回すべきかも…」などと贅沢なことを言いながらオバサンは出荷のためのパッキングを始めた。
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クンタン焼き

2008-11-27 20:57:49 | 景色
遅まきながらようやくクンタン焼きが始まった。
クンタン焼きの煙りがたなびく様子は遠くからも眺めることができ、秋の農村風景に欠かすことのできない存在。
この景色を眺めていると不思議な安堵感が生まれるのは、長かった農繁期が終わりに近づいたことを象徴しているためかもしれない。

今はクンタン焼きをしない農家が多くなって来ているが、集落ではこの「古き良き伝統」を未だに守り続けている。



他の農家では既にクンタン焼きを終えてしまったようだが、今年は何事も遅れ遅れになっている我が家では、これから一月間雨や雪が降らない限り毎日続けることになる。
コメント (5)
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食害

2008-11-26 21:11:27 | 
カメムシの食害に遭った米は米粒の一部が黒く変色してしまう。
この米が一定量以上含まれると二等米という評価が下されるので、農家では8月末にカメムシ防除の農薬を撒布するのが一般的となっている。

我が家ではむろんカメムシ防除の農薬は使用していない。
そのため精米した時点でカメムシの食害を受けた米粒が散見されることがある。
量的には5kgの米にせいぜい二~三粒含まれる程度だと思われるが、それをゼロにするため収穫一月前の稲に農薬をかけるのは「安全」を犠牲にして「見た目」を重視する悪習だと思っている。

以前、市場の責任者が「農薬を使わないで育てた野菜など要らない。農薬をふんだんに使って見た目の綺麗な野菜を持って来て欲しい」とコメントするのを聞いて驚いたが、カメムシ防除もその延長線上にあるようだ。

消費者には虫食い野菜や食害のある米を見つけたら「安全な証拠」という捉え方をして貰いたいものと願っているが、それは生産者の「甘え」になるのだろうか。



脱穀後、唐箕にかけたアオバタ豆。
少し乾燥させてから選別(食害等の不良粒を取り除く)して製品となる。
(足踏脱穀機のトラブルは部品調達が必要とのことで脱穀作業は中断したままとなっている)
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