霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

久し振りの「冬」

2009-01-31 21:49:12 | 天気
三月を思わせるような陽気が続いて昨日は雨まで降ったが、一転して今日は夜明けと共に雪に代わり風まで吹いて久し振りに本来の冬景色に戻った。

こんな日は外での仕事は無理なので、一年分の領収書を整理したりPCに投入したりして税務申告に備えた。
折角調達した高価な「農業簿記ソフト」は未だ習熟していないので、昨年分は従来通りのやり方で済ませるつもりでいる。



午後には気分転換も兼ねて叔母のところに約束していた卵を配達した。
雪道にやや不安を感じながらも軽トラの四駆の力を頼りの強行軍となった。
除雪を必要とするような雪はしばらくご無沙汰だったためか除雪車も出動が遅れているようで、強風の吹き溜まりもあったりして土地勘のある人間でも道の判別に迷うような場所もあった。
案の定、夕方には道路で動けなくなった車も出たようだ。

この積雪が、先日刈り払った竹藪の竹を押しつぶしてくれると片付ける手間が一つ省けるかもしれない。
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タラノキ増殖法

2009-01-30 20:58:11 | 山菜
我が家の山林をすべからくタラノキ林にするのがオジサンの「夢」だが、敢えて植えたりすることまではしていない。
今までタラノキが生育していなかった場所でも刈り払ったり枝打ちしたり間伐したりして日当たりを良くしてやると自然に芽を出して来る。
それを大事に育てれば三年もすれば立派なタラノキ林ができあがる。

もう一つ画期的な増殖法がある。
タラノキが大きくなり過ぎてしまい道具を使っても収穫できない場合は躊躇せずに幹の途中から切断することに決めている。
写真の中央は昨年の春に切断したタラノキ。
既に幹の途中から二本の新しい枝を伸ばしているばかりか、周囲には確認できただけでも50本もの新しいタラノキが芽を出していて今年の春には収穫が期待できそうだ。
このように種族保存本能を刺激することによって一気に増やす方法もある。



山菜の販売を「里山ビジネス」と勝手に呼んでいるが、これが本当に「ビジネス」なのかそれとも「単なる趣味」なのかは必ずしも明確ではない。
しかし、それはどちらでも良いと思っている。
タラノキを通して「里山の自然」との触れ合いが出来ればそれだけで十分に満足している。
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月とスッポン

2009-01-29 21:37:08 | 経営
先日の「農業で1000万円稼ぐ法」を紹介した後で「つー助」さんとお逢いした際「お宅ではこの本の方が参考になると思いますよ」と言って「農で起業する!」(杉山経昌著)(写真)を貸してくれた。
そして「私には先日ブログで紹介していた本を貸して」ということだったので特に気にも留めずに渡してしまった。

しかし、借りた本を読み出してから「これはまずい」と直ぐに思った。
借りた本と貸した本では内容に「月とスッポン」の差がある。
これでは「金の延べ棒」を借りたお返しに「小石」を貸したに等しい。

案の定、別件で「つー助」さんにメールを送ったらそのリメールで次のような書評が送られて来た。

『この著者は「裏付け」があまりないか、きちんと確認したわけでもないのに「世の中すべてが、こうだ!」みたいな見方をしているようなところが、多々ありますね。もうすこし事実に基づいた、論理的解説が求められる部分がたくさん見受けられます。 いわゆる、これから農業を目指す方が、真に受けて取り組んだら、痛い思いをするでしょう。』



肝心の「金の延べ棒」の方は、本当に素晴らしい内容で大いに勉強になった。
今後の農との付き合い方は勿論のこと「生き方」にも少なからず影響を与える「好著」との出逢いとなった。
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ピクニック

2009-01-28 20:04:35 | 生活
産直廻りをしてから後山の畑周辺の刈り払いに行くと直ぐに昼食時間となり中途半端になってしまう。
それに、今日もオバサンは生活研究Gの行事で一日不在なので家に戻っても寂しい昼食になる。
そんなことから急に思いつき「弁当持参」で出かけることに決めた。

とは言ってもスベルベさんのように自分で料理をするような甲斐性を持ち合わせていないし弁当さえも自分で用意したことなど今まで無かった。
タッパに入れたご飯に梅干しを入れ海苔を乗せてみたら弁当らしくなったが何となく物足りない。
幸い朝食のオカズが残っていたので焼き魚一切れ、ホウレソンウのおひたし、アオバタ豆の煮物、それに沢庵を入れたら結構格好が付いた。
調子に乗って林檎とウーロン茶まで用意し万全の構えで出かけた。



危険な急斜面の竹藪刈りをして一汗かいてから、お楽しみの「弁当の時間」になった。
快晴の下、遠く栗駒山を眺めながらの昼食の味は格別だった。
それに家に戻るガソリン代と時間を節約できただけでなく昼食休憩時間には近くでバッケ(フキノトウ)採りもできるというオマケまで付いた。
午後の仕事が快調に進んだことは言うまでもない。

こんな素晴らしいピクニックができることに今まで気が付かなかった。
今度はオバサンと二人の時も是非やってみたいと思っている。

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むつけベゴ

2009-01-27 20:37:43 | 家畜
いじけたり、へそを曲げたり、ふてくされたりするのを「むつける」という方言で表現する。
子供の頃に、すぐにむつける仲間を称して「むつけベゴ」と呼んだものだったが、何故そのように呼ぶかについては何の疑問も抱かなかった。

その理由を知ったのはつい最近のこと。
ベゴ(牛)を登録審査やセリに出すためにトラックに乗せる際、猛烈な抵抗に遭い難儀することがしばしばある。
何せ仔牛でも300kg、親牛だと600kgにもなるので牛が本気になって逆らうと大の大人4~5人がかりでも動かすことは容易ではない。
手分けして前で手綱を引っ張り、後でお尻を押したり鞭を入れたりするのだが、当の牛は前足を突っ張りにしたりしてテコでも動かない姿勢をとって頑強に抵抗する。
そしてその時の牛の顔がまさに「むつけている」心情を如実に示している。
「むつけベゴ」の語源はこれかとその時に合点がいった次第。



普通の顔で写真に写っているのは3月にセリに出す予定の仔牛。
今は250kgぐらいだがジイチャンはセリまでには300kgにするつもりでいる。
先日、この仔牛が母牛の居る牛舎に入りこんでしまったことがあった。
老夫婦と若夫婦の四人がかり(傍から見たら老人ばかり)で連れ戻そうとしたが、例によって「むつけベゴ」になってしまい引き出すのに30分以上もかかってしまった。

その時の仔牛の顔を撮影していたら「むつけベゴ」状態がどんなものか一発で分かって貰えたのだが、そんな大変な状態の時にノンビリと写真を撮る余裕などあろう筈もない。
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