霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

今年の勲章

2006-12-31 17:23:37 | 生活
今年も今日で終わり。
脱サラして夫婦揃って農業に専念するようになってから一年が経過した。
農業だけで生活を維持するのは、大規模農家でないと困難な時代なので、経済的にやや不安があったが、「産直」で日銭が稼げるので、贅沢しなければ何とか暮らせるという見通しがついた。

試行錯誤の繰り返しや要領の悪さで効率的に仕事をこなせなかったが、充実した満足できる一年だった。
「あれもこれも」と次々と課題が見えて来るのは、問題意識を持っている証拠。
その解決策に思いを巡らすのも、楽しい時間の一つとなっている。

一月中旬から始めたこのブログも、読者の皆さんに励まされながら日課として定着し、二人の貴重な記録にもなっている。

そんな中、先日、ブログのコメント欄で「表彰状」を頂戴した。
このようにシンプルでユニークな「表彰」は初めての経験。
すごく元気づけられ、体の中から新たな活力が湧き出る思いがした。

そのままコメント欄に眠らせておくのは勿体ないので、「表彰状」らしく加工し、今年の勲章として部屋の書棚に飾ってある。



来年の干支は「亥」
オバサンの干支は虎、オジサンは鼠。どちらも突っ走るのが得意なので、来年の合言葉は「猪突猛進」で行くつもり。

* *******
一年間、拙いブログをご愛読頂きましてありがとうございました。
読者の存在が心の支えとなり大きな励みとなりました。
来年もよろしくお願い致します。
皆さん、良いお年をお迎え下さい。
                          ********


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仕事納め

2006-12-30 19:55:07 | 
排水対策用のパイプを埋めるために掘った溝は、春まで放置した方が田んぼの乾きが良くなるので、土を埋めるのを見合わせていた。
しかし、良く考えてみたら、春は仕事が集中するので「余分な仕事をする余裕はないはず」と思い直し、今の内に終わらせることに変更した。

田んぼの真ん中を横断して排水管を埋め、左右の水はその排水口まで溝を掘って誘導する構想だった。
その左右が、ひどい湿地の危険地帯となっているので、やや腰が引ける仕事だが、早く済ませて安心して年を越そうと決意した。

バックホーなら嵌まっても自力脱出ができるのではないかと期待したが、残念ながら二ヶ所の難所でしっかりと泥に捕まって動きがとれなくなってしまった。
長靴の長いのを履いていたが、それさえも隠れてしまう大変な湿地で、泥だらけになりながら重いアルミの歩み板を突っ込んで、なんとか脱出することができた。
下手をするとバックホーだけが泥に埋もれたまま年を越す破目になるところだった。

一日がかりで、左右の溝掘りとパイプを埋める作業を終わらせ、無事に排水管から水が出て来た時には、思わず拍手をしてしまった。



仙台で子供達のバレーボールの指導をしていた頃、年末年始も元旦以外は休まずに練習したことがあった。
一緒に指導していた親の会の会長だった小売店経営のNさんから、
「年末年始に休むなどというトンデモナイ習慣があるのは、お役所と大企業だけ。お客様商売をしている我々は、逆に書き入れ時で休んでなんかいられない。私は仕事で忙しいので、熊さんは体育館で子供達の面倒をみるべき」
と上手く乗せられ、午前中は小学生、午後は中学生相手に寒い体育館で練習を続けたことがあった。
その練習に大きな手ごたえがあったことから、バレーボールから離れた後も年末年始休暇は何かに集中して取り組む絶好のチャンスと捉えるようになり、休暇という感覚を持たなくなった。

百姓専業となった今年からは、休暇そのものが無くなった。
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ミズキ団子

2006-12-29 19:30:45 | 生活
つきたての餅をミズキの枝に団子のように付けて飾り、正月を迎えるのが昔からの風習となっている。
以前は大きな枝を使って、紅白の餅や縁起物を吊るして居間に飾っていたが、今は簡略化し申し訳程度に白い餅だけ付けて玄関に飾っている。
枝がしなるぐらいに餅を付け、五穀豊穣を祈るのだという。
農業は、コントロール不可能な「天候」に大きく左右されるので、このような神頼みや縁起を担ぐことはあながち軽視できない気がする。

子供の頃は、このほかにも家の外に大きな栗の枝を立て、木で作った「キンコマンコ」という飾り物をしていたが、今は全く見かけなくなった。

母方の祖父は、手先が器用でこの種の飾り物をこまめに作っていた。
藁細工も上手で、今なら貴重な「民芸品」となるようなものを何種類も作って飾っていた。
貧しい農民のまま93歳の生涯を終えたが、今も元気だったら「産直」に出して大儲けできたかも知れない、と惜しまれてならない。



「新鮮館おおまち」では、1mぐらいの長さのミズキの枝を100円で売っていた。
結構売れているという。
規模は小さくなっても、昔ながらの風習を守り続けている家庭がまだまだあることを知り嬉しくなった。

それにしても、ミズキの枝が売り物になるとは考えていなかった。
来年は「里山ビジネス」のメニューの一つに加えるべきかも知れない。
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納豆餅

2006-12-28 17:41:56 | 生活
正月用の餅つきは毎年28日か30日に行っている。
苦労や苦しみにつながる9の日は避けるのだという。

今年は、注文を頂いた分や親戚に送る分が結構な量となったので、一日で終えることは難しいとオバサンは判断し、昨日から何度も餅つき機を動かしている。
もち米を蒸すときに出る蒸気の量が台所の換気扇の処理能力を遥かに上回るので、寒いのを我慢して窓や戸も開け放し状態となっていた。

正月用の餅なので、食べるのは元旦の朝までオアズケなのだが、納豆餅がどんなものか見たことがない方のために特別に作ってみた。



作り方は、納豆を醤油で味付けし(お酒を少量入れる場合もある)、それにお餅を入れ納豆を絡めて出来上がる。
好みにもよるが、海苔をまぶしたりすると一層美味しくなるようだ。

西日本では納豆をあまり食べなかったというが、みのもんたのTV番組で紹介されたのがきっかけで、食べる人が多くなったと聞いたことがある。
しかし、インターネットで調べて見ると元々納豆の発祥の地は京都や滋賀だという。
だとすると、今は逆輸入している状態かも知れない。

納豆には納豆キナーゼという酵素とビタミンKが含まれおり、脳を活性化させ痴呆症の予防に効果あるだけではなく、骨を丈夫にし骨粗鬆症の予防にも効果があるという。
我が家では食卓に納豆が出ることが多く、また、切らすことが無いように冷蔵庫にいつも入っている。
それは健康のためというより、何もオカズが無いときに重宝だからというのが本音。
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大雨

2006-12-27 19:43:58 | 
季節外れの大雨が昨日から降り続いたが、朝になって小止みになったのを見計らって、田んぼ巡りに出かけた。
通常、今の時期は田んぼに関心を持たないのだが、大雨時の水の量や流れがどのような状態になるのかに強い関心を持っている。
特に今回は、そちこちに掘った側溝が期待どおりの役割を果たしているかどうかも気になった。

案の定、堀から水が逆流していたり、予期せぬ所から大量の水が流れ落ちていたり、農道に水が溢れていたりと、晴天の時には気付かなかった欠陥が何ヶ所か見付かった。

米作りには、水を上手にコントロールすることが不可欠だが、その水の動きを知るためには大雨の時に田んぼに出て見るのが一番だと改めて感じた。

色々と今後の対処策を考えながら歩いていたら、天候が急変していることに気が付かなかった。
一巡りめぐりする少し前に、激しい雨が復活したため、ずぶ濡れ状態となってしまった。



この水は、周囲に適当な排出口がなかったため、2枚の田んぼの地下を横断させたパイプを通って出ている。
春になり田んぼにトラクターが入るようになっても、パイプが壊れたり泥が詰まるということが無いよう願っている。
コメント (2)
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