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宇多丸『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』

2020年04月11日 22時07分02秒 | 文学
宇多丸『ライムスター宇多丸の映画カウンセリング』(新潮文庫)を読んだ。
人生相談の回答で映画作品を薦めるという体の本。
内容としては、誰かの悩みにほんとうに答えているとは思えなかった。
興味を持った映画は以下。
・三池崇史監督『十三人の刺客』
・バリー・ジェンキンス監督『ムーンライト』
・マーク・ウェブ監督『(500)日のサマー』 もう何度も気になっている。いい加減に観なければいけない。
・ニコラス・ストーラー監督『ネイバーズ』
・森田芳光監督『メイン・テーマ』 野村宏伸のファッションに注目。
・大林宣彦監督『時をかける少女』 カーテンコールに注目。
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大江健三郎『洪水はわが魂に及び』

2020年04月10日 23時02分55秒 | 文学
大江健三郎の『洪水はわが魂に及び』(1973年)を読んだ。(講談社『大江健三郎全小説7』所収)
このように戦闘シーンを詳細に描いた小説がまるで読めない。もういいよ、と思ってしまう。たまに大江健三郎の小説を読んでいると村上龍を思い出すことがある。しかも僕の苦手な側面の村上龍。
まるでおもしろくなかったのだけれど、最後まで読んでみて驚きがあった。
どのように主人公を逃がすのだろうと、思って読んでいた。障害児のジンはやはり最後に逃がされる。息子を危機にさらすことは大江健三郎にとっては耐えられないことだろう。よくここまで耐えた、と思った。
そして主人公の勇魚だが、彼はよく分からないけれど「自由航海団」になぜか参加し、ここまでなぜか若者につきあい、そして最後まで籠城する。多麻吉は死ぬだろうが、核シェルターに入り込んだ勇魚はどうにか生き残るのだろうと思っていたが最後に「すべてよし!」と言いながら殺されてしまう。
まさか死ぬとは思わなかったが、よく考えればこの小説は珍しく三人称で書かれているので、最初からそのつもりだったのだろう。一人称の小説で語り手が死ぬことは難しい。死ぬ人間は死ぬことを語ることができない。三人称の主人公は死ぬことができる。
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スタニスワフ・レム『ソラリス』

2020年04月10日 19時31分51秒 | 文学
スタニスワフ・レム『ソラリス』(ハヤカワ文庫)を読んだ。
惑星ソラリスにたどり着くと死んだ恋人が現れ、怖くなって宇宙へ飛ばすが、再び彼女が現れる、というあたりは惹き込まれるのだが、だんだんと難しい話になっていき、最後はよくわからない。
読むのは二度目なのだが、話の結末を忘れていた。そしてやはり最後は何が行われているのかよく分からない。
結末は忘れていたのではなく、よく分からなかったのだろう。
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