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村上春樹『村上春樹 雑文集』

2011年02月07日 15時56分11秒 | 文学
村上春樹の『村上春樹 雑文集』(新潮社)を読んだ。
最近の村上春樹は少し考え方を変えたのか、インタビューにも応じるしインタビュー集も出すし、このような昔書いた文章の文集を出すし、印象が変わった。丸くなったのかもしれない。
かつて野球選手のイチローの印象ががらっと変わったことがあったが、そんな感じ。
この本は、出ているのは知っていたが買おうとは思っていなかった。が、なかに「柄谷行人」という短編が入っていることを知り、それは買って読んでみなくちゃいけないと思い、買った。村上春樹が柄谷行人についてどういうふうに思っているのか、そこまでのことが書いていないにしても柄谷行人という名前を出すようなことがこれまでなかったように思うのでとても興味を持った。村上春樹が現代の批評家について書いたものをあまりこれまで目にしたことがない。(そんなはずはないのだけれど、)知らないのじゃないかと思わせる態度をこれまで通して来ているように思う。
「柄谷行人」は、まあ別にたいした話ではなかったのだけれど、本全体はとてもおもしろい本だった。
最近はゲームばかりして、しかもやっているときに負ければ悪態をついて、ほんとうに俺はなんとダメな人間なのだろうと(ゲームはできないし、できなければ怒るし)思うことがあるのだけれど、村上春樹のエッセイを読んでいると、きちんと生活しなくちゃいけないなと思う。
数年に一回、わりと猛烈に反省することがあってそういうときは夏目漱石だとかアランだとか小林秀雄だとかを読んで、きちんとした真人間にならなければならないなと思うのだが、たぶんいまそういう時期なのだろう、結構「ちゃんとしよう」と思いながら読んでいることが多かった。
この前NHKの「COOL JAPAN」を見ていたら、日本人は人生を修行と考えている、人生は楽しむべきなのに、と言っている外国人がいて「確かに」と思った。僕も確かに人生は修行だとどこかで思っている。もしかしたらかなり激しく思っているのかもしれない。
今回の芥川賞受賞作家の西村賢太が記者会見で言っていたようにダメな人の小説を読んで救われるということはあると思うけれど、僕自身は立派な人をモデルとしてしまう傾向があると思う。
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勉強しまっせ。

2011年02月02日 23時26分14秒 | 勉強
いそがしくても忙しいと言わないように心がけているのだがこのところ少し忙しい。
なぜ「忙しい」と言わないようにしているかというと、大学時代に忙しいを連発する人がいて「学生のくせに何が忙しいだ」とひまな私は思っていたことがあって、そのとき心に決めました。
一度決めたことはなかなか変えない。

ずっと迷っていたのだが、4月に資格試験を受けることにした。申し込んでしまった。
勉強しないといけない、という宣言をしないといけない。
勉強しないといけない。

した。
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