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☆江藤淳「文学と私・戦後と私」感想

2007年09月13日 22時52分11秒 | 文学
文学と私・戦後と私江藤淳の「文学と私・戦後と私」(新潮文庫)を読んだ。
江藤淳がアメリカに行ったときの話や父親の話や飼犬の話をする。
考え方としては、まるっきり僕とは違うなと思うことが多いけれども(とくに国家を背景に物事を見すぎているように思えるところと、戦後日本は汚れてしまったと言いすぎるところ、それと飼犬の話を一大事のように語るところ)、それでも自分の考えだけを頼りにして考えているのはとっても素敵だと思った。
身体が弱くて、過去の話ばかりして、紅茶を飲んでる江藤淳の姿を想像して、まるでプルースト、と思ってしまった。

たぶん僕自身がいま夏目漱石に興味があるからだろうと思うが、漱石について語ったものが最もおもしろかった。
「漱石とその時代」も読んでしまうかもしれない。

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