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☆川路利良のう○ち

2006年08月01日 13時22分03秒 | 文学
川路利良(1834年~1879年)がフランスで列車に乗っていて便意を催し、たまらなくなって新聞紙の上でやり、それをまるめて窓から投げて、日本語の新聞紙だったことからやったのが日本人だとばれた事件は相当に有名らしい。
山田風太郎の「明治断頭台」(1979年)にも登場したが、司馬遼太郎の「翔ぶが如く」(1975年~1976年)にも出てきた。
「翔ぶが如く」のほうが詳しい。
「明治断頭台」では列車のどこでどのようにやったか(つまり推理小説用語で言うハウダニット)、が明らかにされていなかったので、そこを疑問に思っていたのだが解決された。
それにしても、百年以上経っているのにまだ言われ続けるとは。しかもファンの多い作家に書かれてしまった。
一般的に、小学生のときに漏らしたことでも高校生になったらもう言われないだろうに。
ちょっとかわいそうだ。

ということで司馬遼太郎の「翔ぶが如く」を読み始めた。
井上靖の「蒼き狼」は最後まで読めるかどうか怪しい。カタカナ人名が憶えられない。これは井上靖の責任では全然ない。
なんとなく井上靖に悪い気がするので、「本覚坊遺文」と「孔子」が好き、傑作だ、と誉めておこう。

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