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安岡章太郎 『僕の昭和史』

2019年06月28日 21時37分16秒 | 文学
このところ家ではずっと安岡章太郎 の『僕の昭和史』(講談社文芸文庫)を読んでいて、もともと三冊だった本を一冊の文庫にまとめた大変長い本で(800頁近くある)、いつ読み終わるかなと思っていたけれど案外おもしろかったので結構速く読めた。
安岡章太郎の小説はそんなにおもしろいと思ったことはないのだけれど、こういうエッセイだかなんだか分かんない本はおもしろいんだなと思った。『果てもない道中記』や『流離譚』も読んでみようかな。
戦争の話や病気の話や作家になってからの話や外国に行った話や学生運動の盛んだった頃の話など安岡章太郎自身の話が続き、それでいてほんとうに昭和をきちんと振り返ることができる本になっている。解説で加藤典洋も言うようにあまり他に例のない感じだ。
昭和を懐かしむとともに加藤典洋の文章を読むことができて良かった。

三島由紀夫にここのところ興味を持っていて、ずっと『鏡子の家』を読もうか迷っている。
この本にも三島由紀夫のことが結構出てきた。
昭和を振り返るとなると必ずスタア作家である三島由紀夫が登場する。
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