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プラトン『国家(下)』

2018年04月20日 20時11分09秒 | 文学
プラトン『国家(下)』(岩波文庫)を読んだ。
第10巻の最初のほうで、真似をするのはいけないという主張が再び繰り返され(どこかででてきたのだが長いのでどこだったかは忘れたが)、画家や詩人がものごとの見た目だけをとらえて真似して表現するのはよくないと言われる。
もっとも真実である<実相>(イデア)を神が作り、そこから椅子なら椅子の職人が具体的に作り、画家や詩人はさらに職人が作ったその椅子を真似て表現する。であるからもっとも真実からは遠いのだというような主張になる。
このようなことをプラトンは、どのような気持ちで表現者として書いているのかと思った。自分のやっていることは真実からは遠いことだと思いつつ書いているのだろうか。
最後のエルの話はあまり興味が持てなかった。
人間が不正を行わないようにすべきなのは、結局は死後に天国へ行くためである、というようなことを言っているのだろうか。
正義を行うのは自分の魂のためなのではないか。
他のプラトンの作品も読み続けることにしたい。
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