スタニスワフ・レムの『ソラリス』(国書刊行会)を図書館で借りて読む。
読み始めて期待したほどはおもしろくならなかった。ある程度予想通りで、盛り上がりに欠ける展開だった。SFなんだから(などと言うと作者に怒られそうだが)もっとわくわくする展開を期待していたが、ものすごく難しい話になってしまった。主人公が図書館で本を読んでいる場面がこんなに多いSF小説は珍しいのではないかと思う。ソラリスという惑星にいるのだけれど、そこの基地みたいなところの図書館でソラリス学の文献を読んでいた。サルトルの『嘔吐』みたいだ。
自殺した恋人ハリーが惑星ソラリスの海の影響で、主人公ケルヴィンの前に現れる。一人目は宇宙に飛ばしてしまうのだが、二人目には愛情を抱くというのが大まかなあらすじになるかと思う。
ソラリス学にはあまり興味が持てなくなってしまったのだけれど、恋人ハリーが健気でわりと切ない。彼女は自分がなんでこんなところにいるのか、自分がいったいなんなのかということがわかっていない。そういう部分は興味を惹かれた。NHKでカズオ・イシグロについての番組があって見たのだけれど、『わたしを離さないで』はこのハリーを語り手にしたような小説なのだな、と思った。また読んでみたくなった。今回の私のSF週間のあいだにいつか再読したいと思う。
『ソラリス』はマイクル・クライトンの『スフィア』に似ているのだが、『スフィア』のほうがおもしろかった。
ここ最近読んだSF小説を順位付けすると、
1位 『幼年期の終わり』(クラーク)
2位 『夏への扉』(ハインライン)
3位 『ボッコちゃん』(星新一)
4位 『ソラリス』(レム)
となる。おもしろいので、SF小説であればなんでもかんでもこの順位表に追加していってみよう。
読み始めて期待したほどはおもしろくならなかった。ある程度予想通りで、盛り上がりに欠ける展開だった。SFなんだから(などと言うと作者に怒られそうだが)もっとわくわくする展開を期待していたが、ものすごく難しい話になってしまった。主人公が図書館で本を読んでいる場面がこんなに多いSF小説は珍しいのではないかと思う。ソラリスという惑星にいるのだけれど、そこの基地みたいなところの図書館でソラリス学の文献を読んでいた。サルトルの『嘔吐』みたいだ。
自殺した恋人ハリーが惑星ソラリスの海の影響で、主人公ケルヴィンの前に現れる。一人目は宇宙に飛ばしてしまうのだが、二人目には愛情を抱くというのが大まかなあらすじになるかと思う。
ソラリス学にはあまり興味が持てなくなってしまったのだけれど、恋人ハリーが健気でわりと切ない。彼女は自分がなんでこんなところにいるのか、自分がいったいなんなのかということがわかっていない。そういう部分は興味を惹かれた。NHKでカズオ・イシグロについての番組があって見たのだけれど、『わたしを離さないで』はこのハリーを語り手にしたような小説なのだな、と思った。また読んでみたくなった。今回の私のSF週間のあいだにいつか再読したいと思う。
『ソラリス』はマイクル・クライトンの『スフィア』に似ているのだが、『スフィア』のほうがおもしろかった。
ここ最近読んだSF小説を順位付けすると、
1位 『幼年期の終わり』(クラーク)
2位 『夏への扉』(ハインライン)
3位 『ボッコちゃん』(星新一)
4位 『ソラリス』(レム)
となる。おもしろいので、SF小説であればなんでもかんでもこの順位表に追加していってみよう。
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