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筒井康隆『大いなる助走』

2013年01月06日 19時30分35秒 | 文学
筒井康隆の『大いなる助走』(文春文庫)を読んだ。
『文学部唯野教授』の文学講義をなくしたような雰囲気の小説だった。
筒井康隆の、いつもの、頭の狂ったような登場人物がたくさん登場し、すこし疲れる。その前に、懐かしの吉本ばななの『キッチン』を読んだので、その人物設定の振り幅の大きさに酔ったのかもしれない。一方はキチガイの罵倒、もう一方は心のやさしい人たち。
同人誌の合評会に参加したことはないので、ここで描かれる雰囲気に実際に接したことはないのだが、大学の卒業論文発表会みたいな雰囲気に近いんだろうなと思った。つまんないやつがどうでもいい理屈で威張るところが一緒。
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