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☆秘すれば花

2007年09月18日 00時03分54秒 | 文学
NHK-BS2で金曜日の深夜に放送している「昭和演劇大全集」という番組がある。最初に女優の高泉淳子と演劇評論家の渡辺保の解説、そのあとに舞台を放送するという、半径500メートル以内では誰も見ていないだろう番組なのだが、その番組を先々週と先週録画して(先々週は三島由紀夫「近代能楽集」、先週は山崎正和「世阿弥」)、最初の解説部分だけ両方見て、渡辺保の話を聞いていたらなんだか能について興味を持ってしまった。
能のことなんか全く知らないので手始めに白洲正子の本を読んでいる。
僕には、いままで読んだことはないけれど素敵な日本語で随筆を書いてらっしゃるに違いないとにらんでいるオバサンが3人いて、その3人とは白洲正子と幸田文と武田百合子なのだが、そのひとり白洲正子の本をはじめて読む。なので、いままで読んだことはないけれど素敵な日本語で随筆を書いてらっしゃるに違いないとにらんでいるオバサンは2人になってしまった。
新潮社の白洲正子全集の3巻目を借りてきて読んでいる。
「心に残る人々」という人物伝、人物評、のようなエッセイがあり、小林秀雄、正宗白鳥、吉田茂のところを読む。ほかのひとは聞いたことのない人がほとんどなので読まない。小林秀雄がそんなにうまくないゴルフをしているのがおもしろかった。お酒を飲んでカラマーゾフの話をするのもおもしろいと思った。正宗白鳥は小林秀雄との対談を読んだときも思ったが、かなりいいひとだ。
「能面」という、能面の写真とそれについての白洲正子による解説の本も収録されていて読もうかなと読み出したのだが、全く詳しくないのにかなり詳しい能の話をされそうで、やばいやばいと思い読むのをやめる。能に興味があるといっても、まだまだちょっとテレビで見てどんなもんだろうという程度のもので、あまりスパルタでやられるとすぐに嫌になってもういいや、めんどくせー、になってしまうと思う。
ここは慎重に。
そして全集のこの巻を借りてきた目的である「世阿弥」を読んでいる。
このまま興味が膨らんで、そのうち能を見に行ったりしだすのだろうか。空恐ろしくもある。
まだ調べてはないのだが、能を題材にした少女マンガはないのだろうか。(とくに少女マンガでなくても少年マンガでも構わないのだが、たぶんないだろう。少年マンガはわりと幅が狭い。可能性があるのは少女マンガだろう。)
「ガラスの仮面」(美内すずえ)とか「白のファルーカ」(槇村さとる)とかあるんだから(どちらも未読です。興味があるだけ。)、能を題材にしたものがあれば、いいなあ、と、
思って、ここでチェックすると、やはりあった。
成田美名子「花よりも花の如く」(白泉社)。
うーん、成田美名子かあ。「CIPHER(サイファ)」って結婚前に妻に借りて読んだけど、あんまり好きじゃなかったんだよな。しかもまだ連載中か。
あと、木原敏江の「夢幻花伝」(「大江山花伝」(小学館文庫)所収)は世阿弥が主人公か。すごいな。
しかし能を題材にした少女マンガってやっぱりあったんだな。
おそるべし。
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