三浦哲哉『LAフード・ダイアリー』(講談社)を図書館で借りて読んだ。
アメリカに行って車を運転するというようなところで江藤淳の『アメリカと私』を思い出していたら、別のところでこの本からの引用もあった。やはり日本人がアメリカに行くときには必読書なのだろう。僕もハワイに行ったときに読んだ。
子供を連れて長い期間外国に行くというのはたいへんだろうなと読みながら感じた。食べ物に困る。自分や妻だけなら耐えられるが子供が苦しむ姿を見るのは耐え難い。
前半はとてもおもしろいエッセイだった。ロサンゼルスの日常がよくわかる。
この人は料理本についての本も書いているし、料理が得意なのだろうからどこへ行っても自分で料理すれば平気なのだろうと勝手に思っていたが、そうでもなさそうだった。大変そうだった。
映画についてもっと書かれていることを期待して読んだが、そんなには書かれていなかった。そこが残念。
8章まではおもしろかったが、9章以降はつまらなかった。8章のアメリカの大学の映画の授業のような話をもっと読みたかった。
後半はコロナ禍のせいで書くことがなくなってしまったのかまとめになってしまった印象だった。もっとただのエッセイであった欲しかった。そのほうがおもしろかった。しかしリンゴのような名前の料理評論家ジョナサン・ゴールドが、《千のレストランがあれば、そこには千通りの偉大さがある》というように、この本はこうでないから駄目だというのは間違っているのかもしれない。小林秀雄もそんな事を言っていた。
ただ後半は私の好みにはやはり合わなかった。
この人の本はどうしても後半になんらかのまとめをしようとするところがあって、そこが別の本を読んだときにも感じた。
最初の章と同じように最後の章も書いてほしいと前にも思った。
アメリカに行って車を運転するというようなところで江藤淳の『アメリカと私』を思い出していたら、別のところでこの本からの引用もあった。やはり日本人がアメリカに行くときには必読書なのだろう。僕もハワイに行ったときに読んだ。
子供を連れて長い期間外国に行くというのはたいへんだろうなと読みながら感じた。食べ物に困る。自分や妻だけなら耐えられるが子供が苦しむ姿を見るのは耐え難い。
前半はとてもおもしろいエッセイだった。ロサンゼルスの日常がよくわかる。
この人は料理本についての本も書いているし、料理が得意なのだろうからどこへ行っても自分で料理すれば平気なのだろうと勝手に思っていたが、そうでもなさそうだった。大変そうだった。
映画についてもっと書かれていることを期待して読んだが、そんなには書かれていなかった。そこが残念。
8章まではおもしろかったが、9章以降はつまらなかった。8章のアメリカの大学の映画の授業のような話をもっと読みたかった。
後半はコロナ禍のせいで書くことがなくなってしまったのかまとめになってしまった印象だった。もっとただのエッセイであった欲しかった。そのほうがおもしろかった。しかしリンゴのような名前の料理評論家ジョナサン・ゴールドが、《千のレストランがあれば、そこには千通りの偉大さがある》というように、この本はこうでないから駄目だというのは間違っているのかもしれない。小林秀雄もそんな事を言っていた。
ただ後半は私の好みにはやはり合わなかった。
この人の本はどうしても後半になんらかのまとめをしようとするところがあって、そこが別の本を読んだときにも感じた。
最初の章と同じように最後の章も書いてほしいと前にも思った。