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岩田健太郎『医療につける薬 内田樹・鷲田清一に聞く』

2015年11月26日 22時05分33秒 | 文学
岩田健太郎『医療につける薬 内田樹・鷲田清一に聞く』(筑摩選書)を図書館で借りて読んだ。
つい先日ひさしぶりに風邪をひき、そのあとひどい下痢になったりした。
近藤誠の本を読んだり、ネットで調べたりしていると、病院に行って薬をもらって呑むのはほんとうは良くないことなんだろうなと思っている。
風邪くらいは家にいて寝て、治るまで待てばいいと思いながら、どうしても医者に行って長い時間待って薬をもらって帰ってきてしまう。
そういうようなことについて、なにかすっきりする意見を内田樹が述べているかと思って、この本を読んでみた。が、こちらが(勝手に)期待している回答を得ることは出来なかった。

最初は岩田と鷲田の対談、次に岩田と内田の対談、最後に全員での鼎談で、やはり内田樹がなかに入ったものが面白かった。
岩田健太郎がこの本の中で何度か言及する、脳死と植物状態はちがう、という話が興味深かった。植物状態は生きているのだが、脳死はもう死にかけている、ように見えるそうだ。そして臓器を新鮮に保つために点滴を打って水分で膨らむ。
逆に、苦しまずに死ぬためには点滴などせずにだんだんと水分を減らしていくといいらしい。
病院ではなく、畳の上で死にたいものだ、と思う。
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