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『政治の世界』と『本格小説』と「私の嫌いな探偵」

2014年03月11日 23時07分49秒 | 文学
丸山真男の『政治の世界』と水村美苗の『本格小説』を読んでいる。
どちらもちょっと骨のある本で、なんかもうすこし気楽な本を読みたいと思いながら、ここで別の本に手を出したらもう戻ってこられなくなるのではないかと思い、読んでいない。
でもどちらも分厚い本なので、そのうちほかの本に手を出すかもしれない。
水村美苗の『本格小説』は前作『私小説』と同じような話から始まる。『私小説』ではアメリカで姉の奈苗と長電話する美苗が主人公の、不思議な小説だったが、今作でも奈苗と美苗が登場する。だた、いま読んでいるのは「本格小説の始まる前の長い長い話」と題された章で、次章からは登場しないのかもしれない。東太郎という、アメリカでお抱え運転手から身を立てて成功したという日本人を巡る話が中心になるのだろう。
水村美苗の小説は退屈しそうなのに退屈しないのが不思議だ。とてもおもしろい。上手なのだろう。
なんだか村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』のトニー滝谷の話を思い出すような、しかし『ねじまき鳥クロニクル』の内容をほぼ忘れてしまっているので思い出せない、そんな雰囲気の話だ。

テレビドラマ「私の嫌いな探偵」が終わった。
最後まで中途半端な感じのドラマだった。
気楽なドラマだった。もう少し、本格ミステリーを期待したのだが、その部分は期待外れだった。
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