ダブログ宣言!

ひとりでするのがブログなら、
ふたりでするのがダブログ。

荻上直子監督『めがね』

2013年02月02日 23時09分00秒 | 映画
荻上直子監督『めがね』を見た。
この監督の映画は『かもめ食堂』も『トイレット』も見たがいちばん面白くなかった。
物語というのはあまりにも空想が過ぎて現実離れしていると、「私には関係ない」と思えて眠くなってしまう。
全体的にへんな話で、挨拶をしない小林聡美が薬師丸ひろ子に恐怖を味わわされて、薬師丸ひろ子よりもまだましということで光石研のところにこころを入れ替えて泊めてもらうというような話だった。『千と千尋の神隠し』にすこし似ている。
その土地に行けばその土地の理屈に従わないと生きていけないというような話だった。
ひとりで食事をしたいのにできないし、奇妙な体操(メルシー体操)にも参加しないといけないし、嫌いなかき氷も食べないといけないし、物々交換もしないといけないし、黄昏ないといけない。
ほんとうに薬師丸ひろ子のところよりましなのだろうかという気がする。
洗脳されるのは実は世の中でいわれているほど悪いことではない。むしろ良いことだというような話だと思えた。
私にはあまり良い印象の映画ではなかった。

あとから追いかけてきた加瀬亮に小林聡美は「センセイ」と呼ばれるが何の先生かはわからなかった。編み物?
「ひねもす」の意味を知らないくらいだから国語の先生ではないだろう。
小林聡美が漫画家か小説家で、加瀬亮は編集者というのがいちばん普通の関係だろうか。

もやっとした映画だった。
コメント