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「臈たし」から「美しい」へ

2010年11月01日 20時33分29秒 | 文学
大江健三郎はなにゆえ『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』を文庫では『美しいアナベル・リイ』にタイトルを変更したのだろうか。
いまいちばんの疑問だ。
新潮社の雑誌「波」を読んだら書いてあるのだろうか。
気になる。
タイトルの意味がわからないひとが多数いるということに(いまさらながら)気がついたということだろうか。引用される日夏耿之介の訳詩も現代風に変更してあるのだろうか。(それはないだろうな。)
次回作で、いつものように自分の過去作品について言及しようとして『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』と書こうとしたら、「長げえよ」と思い、「『美しいアナベル・リイ』とでもしよう」と思ったら、実際にもこのタイトルのほうがいいなと感じ、文庫で変えた、ということかもしれない。かなり無理のある想像だが。
あまりおもしろくなかったと思うのに、文庫化されるとなると気になる。
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