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☆池谷裕二「進化しすぎた脳」感想

2008年09月26日 00時12分26秒 | 文学
進化しすぎた脳図書館で借りた池谷裕二の「進化しすぎた脳」(朝日出版社)を読んだ。
盲点の実験のところがおもしろかった。
右目を閉じて左目だけである点を見ていると、その左にある点が消える。つまり人間の目には見えていない部分というものがあるのだが、そこを補って見ているのだという話にとても驚いた。
それと扁桃体の話。
人間は「怖い」という感情を感じるまえに扁桃体で何かを感じているらしい。
ほんとうは言葉で言い表せる以上のものを人間は感じることができるのだろうな、と思った。

そういうところはおもしろかったのだが、薬の話や脳の中の動きの話などはあまり興味が持てなかった。
「どうしてこうなるのか?」→「それはこうだからだ」という話の持って行き方を科学者だからかよくするのだが、どうもそこにいつも違和感を感じてしまった。
どうして人を殺したのか? という質問に何らかの答えがなされたとしても納得いかない感じと似ているというか、なんというか。
なんか麻雀で言うところの「後付け」みたいな感じがしてしまう。
僕が、推理小説の犯人探しに興味が持てないのもたぶん似たようなことだ。

脳については立花隆の「臨死体験」を読んだときに最初に興味を持ったのだが、最近僕には脳科学者ブームがきている。
今日も茂木健一郎の講演を聞いていた。聞いていたが途中で眠っていた。たいへん良い講演だ。

試験勉強もまあしております。
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