周防教会・牧会ジャーナル

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1月28日―2月3日

2007年02月04日 | 日記・エッセイ・コラム

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1/28(日) 牧師仲間の間では「村田は夏にアロハで講壇に立つ」と揶揄されているが、全身ピンクで説教をする黒多牧師の前ではアロハも正装に見えてしまう。夏ならピンクのミニだという。しかし、そんな奇抜な牧師たちがかすむほど、うちの会衆も千差万別。障害者だらけ。あと知的障害が揃えば「国士無双」が完成する。

29(月) 懲りずにまた危ない発言をしてしもた。さて、黒多牧師は僕が出会った13年前は明るい全盲の男でしたが、5年ほど前に女に目覚めたらしく、今は本人いわく「メクラのオカマ」。一緒にいても気が置けない人で周囲が楽しくなってくる。女やなんて言いながら自分のことを「わし」というあたりが婆さん的で特にええ。

30(火) もっとゆっくりしてほしかったが、昨日の夕方黒多牧師は京都に戻られた。ところで「メクラ」とか「オカマ」という言葉に対して不快感を覚える人々もいる。差別語なんて信頼関係の中でどうにでも解釈が変わる。だが言葉の段階で互いに沈黙の壁を作ってしまうのなら、差別の壁を越えることすらできない。

31(水) たとえば「障害者」という漢字は「障がい者」あるいは「障碍者」などと書く場合がある。「奥さん」や「旦那さん」も「つれあい」や「パートナー」という。配慮という意味では分かるが、それを用いないと非常識や時代遅れのように言われてしまうと話は別。本当はLなのにMサイズを無理やり着るみたいで、どうも僕には窮屈や。

2/1(木) 原理の被害相談者が毎日のように訪れてくる。こんなことがない限り、教会の門なんて一生くぐることもなかったであろう人々が尋ねて来る。先日までみんなで大笑いしていた会堂に失望と不安と悲しみがただよう。教会とはそういう場所。もちろん優先順位は『悲しみ』からやけど、教会はいつも順不同。

2(金) 夜8時からの映画を観に行こうと下松に向かっている矢先に訃報が入った。森東のおじいちゃんが亡くなった。今日の夕方だったという。病院のベッドで眠っているように見える森東さんの体には、まだ温もりがあって今にも目を覚ましそうだった。寒波が襲う寒い日のこと。

3(土) 玖珂は今冬最低のマイナス5.2度の朝を迎え、会堂の給湯器は凍結して午後まで出なかった。そんな冷え込んだ礼拝堂に森東さんが運ばれてきた。「暖かくなったらまた迎えに来ますね」と言って春が来るのを待っていたんですよ。暖冬だけどまだ冬ですよ。96年の人生を終えるのに、なんでこんな寒い日を選んだんですか。


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1 コメント

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森東さんお疲れ様でした (JUN)
2007-02-04 22:14:59
森東さんお疲れ様でした
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