人工衛星がぶつかって驚いたら、原潜もぶつかっていた。
原潜は魚座・海王星問題だが、衝突はいずれも電子機器(天王星)の問題だろう。
子供の頃、潜水艦の模型を作った。
おもちゃの船や飛行機が好きだった。何時も模型作りをしていたので大人からよほど工作好きだと思われたが、工作は嫌いだった。
船や飛行機の動く姿を見たさに、仕方ないから組み立てていた。
航空産業
組み立てキットに描かれた飛行機の勇姿を見ると、飛ばしてみたくなる。組み立てて飛ばすと、もっとうまく飛ばしたくなる。
良く飛ぶにはどうするか、部品を削り、動力ゴムを替え、様々な工夫をして、より高く、より永く飛ばそうとする。
滞空時間を競うゴム飛行機の飛行機大会があった。
内心、かなりの自信作で、テスト飛行では上位を競うタイムが出た。
いざ、出陣のその日、会場は風が強く、時折、突風も吹くという悪条件だったが、晴天で決行された。
次々と舞い上がっていく機体の中には、突然、地面にたたきつけられる者もあれば、強風で、遙か彼方の上空に消えてしまう者もあった。
しばらく凪のような無風になると、強者が本領を発揮し始め、延々と会場上空を旋回し続ける。
いよいよ我が愛機、勇躍、飛翔のそのとき、構えた手の先の愛機に突風が吹き付けた。
翼は一瞬にして折れ、アッとかばう胸の内で、愛機は無惨な姿で逝ってしまった。
以来、一度も模型飛行機を造ったことはない。
造船業
これよりもっと、昔になるが、ゴム動力の潜水艦を建造した。
幼児期には、タライで樟脳の船を走らせたし、風呂ではロウソクで走るポンポン船で遊び、のぼせてしまったこともある。
ヨットの航法をそのまま模型にする記事が、工作本に載っていたので造ってみた。
近くの池に浮かべると、ゴムも電池もないのに、風に向かってジグザグに、ものすごいスピードで走っていく。人工の動力が無くてもこんなに走ることにショックを受けた。
その頃、プラモデルというものが登場した。箱に描かれた迫力ある絵に魅せられて、零戦を作ってみたが、動かないから何ともつまらない。せめてもと、ヒモにぶら下げて見たが、やはりつまらない。
翼にヒモを付けてクルクル回していたら柱にぶつかってバラバラになってしまった。
「潜水空母・伊四〇〇型潜水艦」のプラモデルは美しく、見ていると潜航する姿が目に浮かぶ。これも何とか動かないものかと思っていると、ゴム動力で走る伊号潜水艦が売り出された。
これはなかなかの優れもので、スピードもあり、潜行蛇が付いているから本当に潜行する・・・と言うより潜行しようとする。
何しろ一定の距離を走らなければ潜行しないから、家の風呂では潜りかけるところでぶつかってしまう。
かと言って、池で走らせると、潜るからどこに行くか解らない。
その当時、プールは学校しかなく、もちろんそんなことに使わせてはくれない。
で、友達と銭湯に行った。
潜航する姿を見られるように水中めがねも用意した。
ワクワクしながらゴムを巻き、一番すみっこから、最も距離がある対角線上に進水した。
スゴイ、スゴイ !
本物の潜水艦が潜行するように、艦橋が水を切りながら潜行していく!
急いで潜って見ると、まさに潜航して進んで行く潜水艦だ・・・
そのとき
「こらーッ! 何をするッ!」
いきなり、オヤジに突き飛ばされた。
伊号潜水艦が、オヤジの股間に体当たり攻撃をしてしまった。
しかも、スクリューがモジャモジャを巻き込んだから、大騒ぎ・・・
帰りには、番台のオバサンにも懇々と説教された。
子供は、小遣いがあれば新しい玩具や模型を買ってしまう。
高度成長の中国もインドも、軍事費にものすごいお金を使い始めた。
せっかく手に入れた最新鋭機を使いたくなるのは、子供ばかりではない。近頃、中国の潜水艦は広い太平洋で走りたがっている。もうすぐ空母も建造する。
「こらーッ!」と叱るオヤジがいないなら、
小遣いを持たせないようにするしかないのだが・・・
P.S.
思い出したのだが、オヤジを怒らせた潜水艦は、市販にヒントを得て自分で木を削った改良型だった。完全潜航してスピードが倍になっていた。