北朝鮮は、米朝トップ会談を仕掛けて以来、トランプの対応に何も反応しない。
姿をくらまし、様子を見ている。
北の思惑はどこにあるのか。対岸の火事の欧州と、韓国以外は、非核化など信じていない。トランプは、ダメ元の最終テストとして、対話に応じたが、北の狙いは中国だ。
米朝が接近すれば、中国の存在価値どころか、ヘタをすれば、喉元に刃を突きつけられる。北の本命は、結局、中国だろう。中国に封鎖緩和を迫る揺さぶりのつもりが、予想外のトランプの即応に、次の手を考えなければならなくなった。
ここで中国が北に譲歩しなければ、北は逃げ場を失う。15日には、在韓米軍を撤収せよと、ジャブを出してみた。
山羊座の土星と冥王星は、世界に激変を招くが、直接的に影響を受けるのはカニ座、そして、その原因は山羊座。
繰り返すが、山羊座はインド、イスラエル。カニ座は中国が代表的な国だ。
中国はインドとの軋轢を抱えているが、今後、益々険しくなるだろう。
しかし、当面、中国の前に現れた「難物」は、山羊座の金正恩なのかも知れない。
中国の内実
土星が正面(180゜)に来れば、対人関係、国にとっては外交が、苦しくなる。付き合う相手がいなくなるか、「古い知人」が出てくる。人間なら離婚や別居だ。
日本の場合、土星が正面の牡羊座にいたのは1996~1999年で、直前の1995年阪神大震災があり、天王星が牡羊座に入る時、東日本大震災があった。しかもこの時は土星が天秤座にいた。
国難は自然災害だけではない。1996年にはペルーの日本大使館占拠事件があり、97年には山一証券破綻など、外交・経済で、次々と窮地に立たされた。
今、カニ座の中国も、かなり苦境に立たされる。習独裁体制の布石や、「すごいぞ中国」のような宣伝映画も、焦りの表れだ。直近でも、火星が山羊座に入り、相当、焦りが出るだろう。当然、米朝会談も焦りの種であり、習独裁体制は毛沢東の亡霊、「古い知人」の再来だ。
現代日本では、中国を嫌ったり蔑視したりする風潮があるが、中華文明の末裔は未だに亡んではいない。愚かしいのは、中国共産党だ。実際、ちょっと綱を緩めただけで、中国人はあっという間に巨万の富を稼ぎ出した。清を滅ぼしたのは清朝であり、中国を滅ぼすのもまた中国共産党だ。目の当たりにする中国の愚行や粗野な人民は、中国共産党の姿であり、海外で暮らす華人の多くは、知徳ともに非常にレベルが高い。もちろん、中国マフィアなど裏の伝統も存在するが。
王朝滅亡は企業と同じで、成功後の硬直から起こる。全体のバランスを忘れ、一部分の保守のためだけに生命活動を行おうとすれば、全体が死ぬ。
人間でも、治療にこだわり過ぎて、基礎体力を失えば、結局、死ぬようなものだ。
企業が成功実績を維持しようとし、粉飾決算や欠陥隠蔽に走るように、王朝は民のための建国の志しを忘れ、王朝の「形」を守ろうとすれば瓦解する。
習独裁体制や海軍力拡張、言論統制は、世界協調から得られた果実を放棄し、古代帝国のゾンビになろうとすることだ。
中国共産党王朝は、唯一の発展の道、世界協調を忘れ、世界を統治しようとする逆行の道を歩み始めた。殷鑑遠からず。興国の原点、世界の民の声を忘れれば、道を失う。