魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

なるほど

2016年01月30日 | 日記・エッセイ・コラム

NHK「所さん大変です」は、時代環境の変化の中で発生する意外な事態の話題で、面白い。
先日は、伝統文化が、価値観の変化で維持できなくなっている話だった。
秋田の「ナマハゲ」と同じ「アマノハギ」が、子供を脅すのは教育じゃないと思う移住者の考えで維持できなくなり、優しい鬼に変化した。また、全国的に、住人からの苦情で除夜の鐘が打てなくなっている話もあった。

近頃は、子供の声がうるさいという苦情で、公園や幼稚園が維持できなくなっているという話しも多い。新しく設置する動きに反対するのなら、まだ解らなくもないが、後から来た住人の苦情で、当たり前にあったものが維持できなくなるのは解せない。
郷に入れば郷に従いと言う。新参者が大きな顔をして地域環境、文化を破壊するのは、外来種が在来種を駆逐するのと全く同じだ。

もちろん、文化は住人のものだから、新参が増えればそれなりに変化していくのは当然だが、互いの慣れと話し合いの中で、融和的に変化していくべきもので、新参者が、当たり前のように自分たちの価値観で振る舞えば、オウムのサティアンでなくてもトラブルは起こる。

「アマノハギ」の場合は上手く変化した例だが、全国的な「除夜の鐘」拒否は、仏教文化の正月喪失の証明だろう。一年にたった一度の煩悩を払うため撞く除夜の鐘を、うるさいと思うのは、煩悩に囚われているからだ。明治新政府の廃仏毀釈が150年掛けて成就したわけだ。

謎が解けた
ところで、秋田といえば「ナマハゲ」で有名だが、同じものを「アマノハギ」と呼ぶ地区もあることを初めて知り、「ナマハゲ」の意味が解ったような気がする。「ナマ」は「アマ」のことで、天や海のことだ。遠い所や異界のイメージがある。神話の事物にはやたら「アマ」がつく。問題は「ハゲ」「ハギ」だが、ここから逆に、「追いはぎ」の意味が読める。

「追いはぎ」は「追い剥ぎ」の意味で、追っかけて持っている物を「剥ぎ取る」者かと思っていたが、そうではないようだ。
日本では新羅のことを「シラギ」と呼ぶが、朝鮮では「シルラ」だ。専門家の話によると、「ギ」は「あの野郎」とか、「あん畜生」の意味があるという。新羅に追われ、日本に逃れた百済や高句麗の難民が敵視して呼んだ言葉だという。「シルラギ」が「シラギ」になった。

すると、この「ギ」と「ハギ」の「ギ」は、同じ語源ではなかろうか。「アマノハギ」「オイハギ」や「シラギ」の「ギ」は「鬼(キ)」の意ではないか。
「アマノハギ」は遠いところからやって来る「天の鬼」で、「ナマハゲ」はそれが訛ったもの。「オイハギ」は「追い鬼」か、または突然現れる鬼のことで、「オイ」には、もっと他の意味もあるのかも知れない。とにかく、鬼のような奴のことだ。
もう一つ推察すると、「ゴマノハエ」は「鬼(ハギ)」ほどではない、「蠅(ハエ)」程度の奴、の意味から出たとも考えられる。(護摩の灰詐欺説もあるが、これは泥棒ではない)


運命衝動

2016年01月29日 | 占いばなし

甘利大臣がついに辞任。筋にこだわる性格でありながら、あまり、ハッキリものが言えず、辞めたいと思っている様子が見て取れた。立場との兼ね合いがあるのでどうするか見ていたが、26、27日に感情を支配する月が乙女座に入るので、辞めるとすればこの辺だなと思ったが、辞めなかった。
そして、乙女座の終わりの28日になって辞任表明をした。おそらく、首相が後任の手配などをしてから発表したのだろう。

歴史や世相は、天王星や土星のように大きなスパンが影響するが、事の一つ一つは、一瞬の感情や判断が決定する。誰であろうと、逃れられない大きな運命は、振り返ってみれば、月や水星のような、時々の星に影響されている。それさえ回避できれば逃れられるはずなのだが、それができないのが人間だ。

よく、事故に遭った人が、『アカンで、アカンで』と思いながら、当たってしまったと言う。わかっていながら、吸い込まれるように、行ってしまう。それが、運命の影響だ。
一番良いのは、悪い時期は寝て過ごすことだが、寝ていたら寝ていたで、裏山が崩れ落ちてきたりする。運命の蛇に睨まれたら、ほとんど、どうしょうもない。
出来ることと言えば、せいぜい保険に入っておくことぐらいだが、ちょうど保険が切れて、早く手続きをしなければと思っている矢先に火事に遭ったりする。これもよく聞く話しだ。

どちらが良いのか解らないが、甘利大臣も、この乙女座の月をやり過ごせば、引き留め説得に、考えを変えていたかも知れない。
歴史も、渦中の人物の、一瞬の衝動や判断が動かしているのかも知れないし、その一瞬の衝動そのものが運命なのかも知れない。


家元日本

2016年01月28日 | 日記・エッセイ・コラム

ジョージ・ルーカスの職人魂と、ディズニーの商人魂の対比も面白いが、日本では士農工商で武士を特権階級にして、生き方の基本とした。その下は生産者を重視し、農工の下に商を置き、市民権のある者の中では商を卑しいものとした。

武士は基本的に農民の出身だから、農業生産こそが国の礎と考えたのだろう。工よりも上になっているが、徳川の安定社会が続く中で、生産しない武士は、結局は食えなくなり、商人に借金をして食わせてもらい、下級や浪人は内職仕事で食いつなぐようになっていた。

幕末から幕府崩壊に至るまで、武士は商人とは一線を画し、農業か工業でしか糊しようとしなかった。武士の中には商家との縁組みで体を変える者もいたが、少数派で、徳川三百年は、過剰に精神的な武士道が確立し、同時に、工業の中に武士道が入り込んでいったのではなかろうか。

農業は武士のカオス的原点で、支配する立場としては、改めて入り込む余地はなかっただろうが、食うに困った武士が手を出しやすかったのは、内職的な職人仕事で、箱根の寄せ木細工のような物から、絵師や戯作者のようなものまで、アウトサイダー的な分野なら入りやすかっただろう。
先日、テレビで、北海道の木彫りの熊が、旧幕開拓武士団の産業として始まった話しがあったが、武士道と職人魂の接点を見たような気がした。

バブル崩壊で追い詰められた日本の中から、「ものづくり」の大合唱が起こった。
徳川三百年は、今の日本人の宗教にまでなっている。食い詰めたら、何とか上手い商売をしようと考えるのではなく、「精神」に頼ろうとする。
左甚五郎伝説のように、物づくりを崇拝する文化は、現実離れした武士道と表裏一体で、物に魂が宿るに始まって、魂が物を造るという信仰心となっている。

追い詰められた戦況には「大和魂」、バブル崩壊には「ものづくり」と、唱え始めるのが日本人だ。
日本は武士道と職人魂の島として確立し、商の駆け引きにはあまりにも疎い。もっと世界基準の駆け引きを考えるべきだと言いたいが、ない袖は振れない。
どうせ出来ないのなら、本当に、徹底的に「ものづくり」の家元になることを考えるしかないだろう。

何でもかんでも売ろうとせず、ノウハウの家元として、学術、芸術、娯楽の場を提供することに徹底していけば末永く生きる道があるかも知れない。

 


焼き直し

2016年01月27日 | 日記・エッセイ・コラム

スターウォーズが上映中だ。今回の作品は権利を買ったディズニー作品だが、ディズニーの政策方針に異議を申し立てたジョージ・ルーカスは、自分の子供を奴隷業者に売ってしまったと酷評したが、結果的には大ヒットで謝罪した。

個人的には、スターウォーズより、スタートレックの方が好きで、大して観に行く気はなかったが、ジョージ・ルーカスが何を怒っていたのか興味があったので、観に行った。
観ながら、笑ってしまった、ある程度予想はしていたが、ここまでとは思わなかった。
なるほど、これじゃあ、ジョージ・ルーカスも怒るわ。

極論すれば、第一作そのままの焼き直しだ。今ではデジタルだから、昔のフイルム現像の「焼き直し」とは言わないのだろうが、キャスティングと台詞を変えただけのリメイクに、オリジナルの主役を登場させ、懐かしさ一杯の作品になっていた。

これでは、創造性を追い求めてきたジョージ・ルーカスにすれば、ディズニーに騙された気がするだろう。何の創造性もない、親の遺産で二度美味しいというやつだ。

しかし、ルーカスの怒りとは逆に、映画は大ヒットした。
職人としてのルーカスの思いとは別に、商売人としてのディズニーの読みが当たった。
また、おそらくディズニーとしては、知らない世代にはレジェンドとしての物語を、古いファンにはノスタルジーをかきたてて、次の作品のプロローグ版にする意図があったのだろう。それが、まんまと当たったわけだ。

占い的には、当然と言えば当然で、射手座の宇宙に懐かしい土星が帰ってきたわけだ。
意図したかどうかは知らないが、とにかく世相に乗って、大ヒット。
土星が必ずしも凶ではない。要は、どの分野でどう活用するかだ。


信頼食品

2016年01月24日 | 日記・エッセイ・コラム

食品横流しは、請け負った契約を破っていること自体、既に悪だが、単純に、横流しした会社だけを責められない。
日本の食文化全体の問題だからだ。

発端となったココ壱のケースは確かに問題のあった食品のようだが、他の多くの食品は、ほとんどが賞味期限切れだ。
賞味期限が切れた食品は、消費期限切れとは違い、食べて死ぬわけではない。また、少しでも商品に問題があれば、全てを廃棄するという日本の商習慣は、過敏症の消費者が作り上げた日本の病だ。

問題の会社が横流しを始めた切っ掛けは、福島の風評被害で売れなくなった商品を売ろうと思ったことだという。
もちろん金儲けが目当てだろうが、善意がなかったとは言えない。そもそも、風評被害をつくり出し、多くの商品を廃棄に追い込んだのは日本の消費者だ。

今も日本では、膨大な食品が廃棄されている。肥料や飼料に再生されるのは一見良いように見えるが、50%を輸入に頼りながら、50%が廃棄されるという日本の飽食社会が背景にある。一次食品を飼料にすれば製造、廃棄のムダは起こらない。また、輸入に頼らず地産地消で自給率100%なら、家庭での調理のあり方さえ変わってくる。

輸入に頼らない昔は、魚も野菜も一片のムダなく使い切ろうとする料理が生まれた。今ではそれを、わざわざムダを出すレシピにする。
家庭での残り物を使った料理や漬け物。ショウガを土に埋めて置くなど、冷蔵庫のない時代には誰でも知恵を使った。

今は、自動販売機から安全食品が出てくると思っている消費者は、自分で管理することなど念頭に無く、少しでもパッケージと違えば、大騒ぎをして一切、手を付けなくなる。
製造して売るだけが仕事と心得る食品会社は、少しでもリスクがあれば全て廃棄する。その方が儲けになるからだ。

農業改革が謳われているが、何でも売れれば良いという発想は、工業製品と同じ発想だから、単純に大規模農業や食品輸出に目を向ける。
それは確かに重要なことではあるが、何よりも重要なことは、生産と消費が互いに近く、食品に対する信頼を基盤にした農業社会があって、価値のある食品が普通に流通している、その上でこそ、信頼される食品を向こうから求めてくる。

現在の日本食品人気は、日本国内の信頼性の評判によるものだ。外国に売りたいのなら、日本人の食生活から充実させることを考えるのが順序だろう。原料を輸入に頼りながら、売るためだけの生産など、たちまち化けの皮が剥がれてしまうだろう。


あまりの

2016年01月23日 | 星の流れに

甘利大臣の金銭問題が出ている。木星が来て、TPPの成果もあれば、他の成果も出る。
甘利大臣は乙女座だが、己丑の午未空亡でもある。
空亡の期間中は、それまで問題無かったことが問題になってくる時だ。
ジャニーズ事務所の、メリー喜多川も、隣の戊子だ。(香取慎吾も)

午未空亡は金銭にシビアで、欲張りではないが、対価は当然と考える。まして、自動車人間のガソリンは、頭の回りが早いだけに、大局より数値的な損得に囚われる。
今回の授受が有ったかどうかより、日頃の対応から足下を見られたと考える方が妥当だろう。類は友を呼ぶ。はめられたのかも知れない。これが空亡というものだ。
 「干支の話4」、「ピケティ

乙女座の木星ということで、農業、建設業方面で「成果」が出たわけだが、
大臣は、あまりのことに即答できなかった。


第九惑星

2016年01月22日 | 占いばなし

ちょうどこのブログを始めた時、冥王星が惑星から除外された。
あれから10年。その冥王星除外を提起したグループが、冥王星に替わる第九惑星の存在を発表した。(生きているうちに聞けるとは)
 「冥王星→山羊座 2

観測と計算で予測される第九惑星は、まだ見つかっていない。1~2万年の周期で回っているそうだ。
これだと、占い的には十二宮を800年~1600年で通過することになる。しかし、歳差運動が約2.6万年だから、逆進する黄道十二宮に、この第九惑星が滞在するのは、他の惑星と同じ公転なら、差し引き半分ぐらいになる。そうすると、人類の生き方が変わると言われる700年ぐらいかもしれない。歴史(運命)周期律のミッシングリングになりそうだ。

ただし、公転周期で観る歴史周期律は、冥王星周期も前提にしている。つまり、歴史周期律は惑星が決めるのではなく、あくまで惑星は周期律の指標としての存在と観る。

今回、第九惑星の存在を主張したグループは、冥王星を惑星の座から引きずり下ろした。
「アゴが外れるほど驚いた」と言っていたが、始めから、この第九惑星の存在を意識していた動きだったということになる。

しかし、新第九惑星の示す周期律から考えると、歴史周期律的には冥王星の周期はかえって捨てがたい。他に代替できる惑星が無ければ、やはり、冥王星を第九として、新惑星は第十惑星として考えていきたい。その方が歴史の意味がよく解る。
歴史に意味があればの話しだが。


油に火星

2016年01月21日 | 星の流れに

サソリ座の火星は天秤座の日本に、第二室の収入源に障害が起きることを表す。
世界では、地下エネルギーと、他人の財布が及ぼす影響。疑心暗鬼の取引を表す。
中国の墜落を恐れて、世界中が戦々恐々としている。株価もパニック下げだ。
日本株に下げすぎの感があるのは、やはり火星の影響だろう。
そんな中、「消費税は予定通り上げる」と、安倍ちゃんは苦しそうに答弁していた。

だいたい、今回の消費税は、保守的な欧州の信用を得るためであり、日本独自の経済ビジョンから出たものではない。
消費税は賛成だが、所得税との兼ね合いの無い上乗せであり、欧州圧力を口実の増税だ。
この際、一時的に消費税を「0」にしてみてはどうだろう。
 「倉田典善」、「光陰如矢

財政悪化の理由は、好景気時代の豊満福祉だが、中国のように軍拡に走るより、明らかに美しい。しかし、過ぎたるは及ばざるがごとし。成長期のボーナスで、恒久的な国家運営を図ろうとしても続かない。
今や、ボーナスで楽しんだ豊満生活は捨てて、健全生活とダイエットに励む時だ。
いろいろと経費削減策は打たれてはいるものの、豪邸暮らしのままだから、電気を消して回ったり水道を止めるぐらいでは、出費は止まらない。

マンションに移ってコンパクトで合理的な暮らしをして、毎日働きに出かける健全生活をすれば自然に出費は減る。
中央集権の大きな政府を止めて、地方分権の小さな政府で、日本全体の活性化を図る。
そのためには、自治体も個人も自立自尊の気概を持たなければならない。

産業分散で地産地消にするためには、中央政府に面倒を見てもらう意識を捨て、自立採算の幕藩のように、連邦制で各々が責任を持つことで、全体が活性化する。
豪邸暮らしのまま、一億総括役社会と言っても、二世帯住宅減税とか、小っちゃな改善を重ねるだけでは、豪邸の電灯消し同様で、焼け石に水だ。

福祉も医療も、地方分権で、一度、ゼロから組み直すしかない。
これまでの豊満福祉を前提に考えるから、少しでも、減らしたり無くしたりする話が出ると大反対が起こる。利権で凝り固まった古屋を壊し、廃藩置県の逆をやるのは容易なことではないが、やってできないことではない。

黒船でもやって来ない限り、可能とは思えないが、日本の再生はそれしか無い。
福祉医療も税も、自分たちの住む地域で、自分たちの手で、一から立ち上げることで、現実的な制度が生まれる。本当の民主主義とはそういうものだろう。
ただし、地域自治だけでは、なあなあで必ず腐敗する。連邦政府機構もしっかりしていての話しだ。


虫の相性

2016年01月20日 | 占いばなし

占い師に、「相性が良い」と言われても、必ずしも喜べない。
「相性」は性質のなじみが良いことであって、「良い結果」をもたらすとは限らないからだ。

物事には、絵の具のように混ざり合って別の色になるものもあれば、モザイクのように混ざらなくても色彩効果を生む物もある。
相性が良く、なじみが良い絵の具は、混ざり合うことで新しい色になり、新しい価値に発展させることもあれば、真っ黒になって使い物にならず、元の色にも戻れない場合もある。
相性が悪く、なじむことがないモザイクは、互いが自分を捨てないままでも、視覚効果で新しい価値を生む。

占い師が、「相性が良い」という場合、そのどちらを言っているか考えてみる必要がある。自分で考えてみなければならないのは、教本通りに受け止めて、表面上の相性だけを言う占い師が多いからだ。典型的な例では、性的な相性だけを見て、トータルな利害を無視するケースや、その逆もある。

自由恋愛の無い時代や社会では、むしろ、性的相性が大切だし、自由恋愛社会ではトータル利害の方が大切だ。
つまり、現代の恋愛相談なら、生活や仕事の相性が重要になるし、結婚紹介所での相性は性的ポイントがやや優先する。

相性問題は男女関係だけの問題ではない。仕事の同僚、取引相手にも、全く同じことが言える。
異性同性にかかわらず、性的相性が良ければ、「何となく虫の好く相手」で、必要以上に気になったり、欲目で見たりする。欲目で評価するのも困るが、気になりすぎて、欠点が目に付き、不満ばかり言うケースもある。この場合、本人達は「相性が悪い」と思っているが、実は相性が良すぎるのだ。

自動車人間の相性は、主に生活上の相性で、実際には、皮膚感的な相性も関わって、変化する。
特にゲイとかでなくても、実は無自覚のうちに、虫の好く相手と虫の好かない相手というものがあって、評価判断に影響している。


オーダー

2016年01月18日 | 日記・エッセイ・コラム

暖冬でも冬は冬だ。太平洋側の都会で雪が降れば、必ず大混乱になる。
その上、温暖化のせいで、雪が降れば決まってドカ雪だ。
雪の備えがある日本海側では、ここまでの混乱は起こらないが、太平洋側では雪の想定が無いから、人も都市も、信じられないような混乱を起こす。

雪や氷の歩き方も知らないから、TVカメラは、簡単に転倒シーンを捉える。
雪国では雪用タイヤに履き替えているし、誰でも雪の性質をよく知っているから、無頓着な走り方で、バカげた事故を起こすことはほとんど無い。
ところが、雪や凍結を知らない都会のドライバーは、用心して走ることが念頭に無いし、一端ハンドルを取られたら、立て直しが出来なくなってしまう。

日本の自動車免許制度は、病的なほど事細かだが、実践にはあまり役立たない。
がんじがらめの制度も、結局は、利権商売を太らせるだけで、社会を麻痺させている。
 「ミニ事故」、「時の商売
また、規制緩和をすればしたで、今回のバスツアー事故のようなことが起こる。
これは、日本の制度が、役人の、つじつま合わせの机上論で出来上がっているからだ。

信号機や横断歩道一つ取っても、住人の要請より、道路計画や交通取り締まりの都合で、設置が決められる。ひどい例になると、右折禁止の道路で、警察本部に入る三叉路だけ右折できるようになっていたりする。

法整備は、現場の声(政治家を含む)から着手されるべきで、役人の知見による「高邁な」計画から施されるから、利権屋や法の目くぐりが横行する。
役人そのものが制度の中の存在であり、制度そのものの限界に縛られ、現実感から生まれる要望を満たすことは出来ない。

大岡越前は真実を見抜くために、見かけや先入観に囚われないよう、目を閉じて双方の言い分を聴いたというが、優秀な役人は数値や知識を読むことに囚われて、現場の実態に目を閉じる。論理的完璧は期待値に過ぎず、制度はスキだらけになる。

どんなにデザインが良くても、既製服はオーダーメイドの服に、着心地ではかなわない。


排気ガス

2016年01月17日 | 日記・エッセイ・コラム

駅伝やマラソン中継は、日頃観ないのだが、今日は、たまたま女子駅伝のスタートを見たために、スゴイ、スゴイと、速さに感動しながら、観てしまった。マラソンや駅伝の中継を観ていると、沿道の観客が必ず走り出す。

応援の関係者もいるのかも知れないが、観覧しているうちに興奮して走り出す人がいるようだ。歩道を選手に付いて走っているが、絶対に追いつけない。時には、高校生ぐらいの若者もいて、全力で走っているようだが、持続できない。

だいたい、観ているだけで興奮して走り出すような人は、日頃走ったことのない人で、ここに至るまでが、どれぐらい大変なことか想像も出来ないのだろう。どれぐらいのスピードなのか体験したいのかも知れない。

マラソンや駅伝の中継を観ていると、何時も気になって仕方がないのは、先導車や報道の車やバイクだ。
併走中、排気ガスを出しっ放しなのだが、ランナーは苦しくないのだろうか。何も感じないとしても、体調に影響はないのだろうか。
こんな時代になっても、なぜ電気自動車に変えないのだろう。選手の前を行く先導の白バイの排ガスはどうなっているんだろう。。

仮に特段の有害データが無かったとしても、今できることなのだから、クリーンイメージのアピールの意味でも、いい加減、電気自動車に切り替えてほしい。


鉄道の国

2016年01月16日 | 日記・エッセイ・コラム

射手座の土星で、土星を活用して好調の人もいるが、射手座の事象としては、やはり、暗い話しが続いている。
NHKのアナウンサーが薬物で逮捕されたり、逓信病院の閉鎖など、乙女座の木星が射手座の土星を刺激している。放送・通信の射手座と、病院の乙女座、薬物の魚座だ。

交通関連では、スキーバスの大事故で、運転していたのは65歳の土星。乗っていたのはほとんど大学生(射手座)だ。スキーバスそのものが射手座。
若い人が亡くなる話しを聞くと、年寄りはとても辛くなる。

一方、JRは西も東も、九州の「ななつ星」の絶好調を見て、西日本は「瑞風」、東日本は「四季島」の豪華列車を走らせる。これも、野心と復古の土星だ。
これはこれで良いことだが、何か大きく方向性が間違っているような気がする。
新幹線を走らせる時、自動車と飛行機が発展中の今頃、列車なんか時代遅れだという意見があったが、走らせて大成功だった。

現代の豪華寝台列車は、この新幹線のアンチテーゼだが、今JRが考え直してみるべきは、まさにこの点ではなかろうか。
新型の普通列車で、近頃は150km前後は出せる。この計算で行けば、東京大阪間は在来線でも3時間ぐらいで走れることになる。新幹線や豪華列車より、この方面に力を入れて、もう一度、日本の隅々まで、鉄道社会を再現できないものだろうか。

昔は、スキーも鉄道で行ったが、今や車しか考えられない。確かに便利だが、鉄道が復活すれば、貨物輸送もレジャーも、安全でクリーンになる。コストも減らせるだろう。
高齢社会になれば、車の運転手がいなくなる。自動運転は高齢化には追いつかない。
自動運転はむしろ、鉄道社会との親和性を考える方が有効だ。
長距離の鉄道とローカルの自動運転の組み合わせで、双方の機能が最大化する。

今現在でもすぐできることで、JRに考えてもらいたいことは、鉄道を使ったメッセンジャーボーイ、お使い代行だ。
例えば、東京駅で郵便物程度のものを委託すれば、新幹線に乗せて大阪で受け取れる。
メールもテレビ電話もある現代だが、生地見本のような「物」は送れない。
こういう、ちょっとしたサービスをしてくれれば、助かる人は相当いる。

また、前にも言ったが、女性専用車よりも、自転車や大型荷物を載せる車両を付けて欲しい。
豪華車両も良いが、こういう、ちょっと考えを変えるだけでできるサービスが一杯あるのだから、鉄道の利便性向上によって存在感を高め、鉄道社会を取り戻して欲しい。

妄想ついでに、もう一つ言えば、通勤寝台はできないものだろうか。1時間も乗るような場合、フラットで寝て行かれたら極楽だ。


騒々しい

2016年01月12日 | 星の流れに

こうも世の中が騒々しいと、言いたいことだらけで、何から始めて良いか解らなくなる。
あれもこれもと考えていると、結局、どれも、どうでも良いことだと気づく。

デヴィッド・ボウイが死んだのは、やはり誕生日前後の10日だった。
同じ1月8日が誕生日の金正恩は、今、核実験で、新イメージに生まれ変わろうとしている。普通は、良い人に生まれ変わるものだが、暗黒のダース・ウンチになりたいらしい。

中国は、いよいよ断末魔の様相を帯びてきたが、大躍進政策の再来は微妙にまだだ。
おそらく、これから起こることへの対策こそが、むしろ問題になるだろう。
毛沢東の単細胞政策が重大な失敗を招いたように、今回のサーキットブレーカーに見られる粗雑な単細胞対策が、重大危機に施されたら、結果は想像を絶する。しかも、毛沢東の時は国内問題だったが、今度は地球規模だ。
中華の星

アベノミクスは安倍ちゃんが申酉空亡の裏目に入った。既に未年の後半から影響が出始めているが、今現在、干支暦の上では、節分まで、まだ未年だ。
裏目になった人は、何かおかしいと解っていても、やることなすことが裏目になる。
最近は、言わずもがなの発言が増えてきたし、頼りの経済も暗雲が立ちこめ始めた。


犬馴らし

2016年01月11日 | 日記・エッセイ・コラム

北朝鮮を、中国が護身用に連れている凶暴犬だとしよう。飼い主は決して、犬を処分する気は無い。犬はそれを知っていて、調子に乗って通行人に吠えかかる。
吠えられた人が飼い主に抗議すると、「これ、これ」と言いながら、
「吠えるのはうちの犬を刺激するからです、そちらが悪いんじゃないですか」と、逆に迷惑そうな顔をする。
犬の方も、飼い主が自分を利用していることを知っているから、飼い主にさえ、唸ッたりする。
結局、誰もこの凶暴犬に手が付けられない。

こうなったら、吠えられる方が、逆手に出るしかないだろう。
「素晴らしい犬ですねえ、さわっても良いですか?・・・コンニチは、どうチたの、パパとお散歩でチュか、よし、よし、よし」などと言いながら、手なずけ、飼い主より良いゴチソウをちらつかせながら、隙を見て、鎖を外してしまい、こちらに引き込んでしまう。

北朝鮮が望んでいるものは、いっぱしの国家であり、それでいて、責任のある国家経営をする気は無い。と言うより、始めから他国に依存して始まった国家だから、一からの国家経営という概念さえ持ち合わせていない。一番都合の良い宿主をどうつかまえ、どう金を出させるかが、国家経営だと思っている。つまり、ペット犬の知恵で生きてきた。

犬のような人を相手にする時は、相手の自覚など期待することはできない。人と人との付き合いであっても、犬との付き合い方、犬の馴らし方、躾方のつもりで付き合っていくしかない。
北朝鮮が望んでいるものは、立派なペット犬になることだから、より立派な飼い主となって見せることだ。

アメリカが、北朝鮮を、アラブ諸国のように人権に目をつぶって利用する気になれば、北朝鮮は直ちになびく。朝鮮戦争の後、北の本音は、宿主を間違えたと思っている。
アメリカが北を相手にしなかったのは、戦後の中国との経緯もあるが、何よりも、利用価値が無かったからだ。人権問題にしても、やりようによっては落としどころはある。
なにしろ、利用価値があると見れば、中国とさえ手を結んだ国だ。

実際に、北朝鮮を抱き込む必要は無い。そのそぶりを見せることで、中国を刺激することができる。自分の番犬を手なずけて連れて行ってしまおうとするのを見れば、中国としても、いよいよ黙ってみているわけには行かない。何らかの動きが出るだろう。
ここが交渉のチャンスだ。

相手を挑発して、動揺につけ込むのは北朝鮮の得意技だが、この際、中国の何でもパクリ戦術を、アメリカが学ぶ(パクる)番だ。


幸の表裏(2)

2016年01月10日 | 星の流れに

幸の表裏(1)」で言い忘れたので、(2)として追記
射手座の土星の表裏現象として影響を受ける双子座の例が、「あさが来た」の波瑠だ。
タイトルは、名前と引っかけた「朝が来た」と考えれば牡羊座で、主人公のモデルとなった広岡浅子が天秤座。

双子座の波瑠にとって、射手座の土星は本来、不況な状態の到来だが、それが「歴史劇」であることで逆手にとれる。
射手座の羽生が、土星・陰陽師に成り切ることで逆手に取ったように、現れた土星を上手くあしらうことで、凶事を吉に転換させている例だ。
これには、タイトルの牡羊座とモデルの天秤座が吉角となり、絶妙に調和させることがあるし、広岡浅子10月18日、波瑠6月17日と、ちょうど120゜の大吉角でもある。

この凶事を吉に転換させる星の働きとは、寝ていてボタ餅が降って来るわけではない。
土星を相手に立ち向かう過程で、星が援助すると言うことだ。
波瑠は大阪弁に苦労したと言っていたし、おそらく、大先輩や朝ドラの大看板という「土星」を相手にすることに疲れたことだろう。
土星を相手にすると言えば、夫役の玉木宏も土星の山羊座だ。また、ドラマの内容上、出会う人々は実業家や政治家ばかりで、これも土星だ。

一方、このドラマで不幸な姉を演ずるのが、射手座の宮崎あおいというのも出来すぎた話で、不幸が似合わないイメージの宮崎が土星で、星の流れに逆らっていない。

朝ドラは、始めは、はつらつと始まるが、視聴者の意見が影響するのか、終いにはグジャグじゃっと、平々凡々のどうでも良い話しに落ちてしまい、嫌いだったが、どうも、最近は少し様子が変わってきているようだ。