魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

生々流転

2021年09月28日 | 日記・エッセイ・コラム

「情報7days」で、セカンドキャリアの失敗例と成功例を紹介していた。
一人は、一流大学から一部上場企業の幹部で退職、居酒屋を始めた。もう一人は、売れない役者を止め資格を取って行政書士事務所を開き、その関係で企業向けセミナーの講師を始めた。もう一人は、不動産会社の営業マンを辞めチェーン傘下の造園業を始めた。
居酒屋は大失敗で借金を作り、結局、再就職で借金返済中。
セミナー講師は芸が身を助け大受けして大成功。
造園業は庭の手入れで訪問する家に愛想が良いと好評で、これも大成功。
この番組では、成功のコツを、資金を掛けずに自分のスキルを伸ばすと締めくくっていた。

観ていて、蛙の子は蛙と言うことかと思った。と言っても親子のことではなく、自分自身が生まれ変わっても、同じ生き方しかできない、あるいはそうした方が良いということだ。
結局、それが自分のスキルを伸ばすということなのだろう。

元役者は、始めから自分だけを頼りの生き方をしていたので、完全な自由業で成功した。営業マンはサラリーマンではあるが、個人事業主感覚なので、親会社から仕事をもらって個人で仕事をしたのが良かった。
自分のスキルとは、自分の生きてきた社会や生き様のことで、職種や技能のことではないようだ。

居酒屋で失敗した人は、始めからサラリーマンを目指して、進学、就職し、野に生きたことが無かった。荒野のドラマを幾ら観ても、毎日食べられる動物園のライオンだ。自営業は、誰にも守られない野生動物だから、肩書きは何の役にも立たない。結局、サラリーマンに戻って、借金を返している。
それでもこの人は、失敗することで、自分が何者であるかを悟ることが出来たが、無事、定年退職した多くの老人は、自分が何者であるかを知ることもなく、ライオンのままプライドの井戸に隠遁し、周囲から煙たがられている。

活性化
人口減少で、高齢者の活用が見直され、定年を70歳に伸ばすそうだ。しかし、実態を観ていると80歳までは十分働ける。かと言って、定年を伸ばすと”もうダメ”な人まで雇わなければならない。
ここは、むしろ、高齢ドライバー免許と同じで、まだ若い元気な年齢で「一区切り」した方が現実的で、社会が活性化する。本当は、定年そのものを無くせば良いのだが、社会が殺伐とする。

ここでも、江戸時代は参考になる、社会制度は異なるが、40歳ぐらいで隠居して若い者に継がせ、自分は別のことを始める。後継者も相談できる人がいるので安心だ。
農家では隠居が新田を開き、商家では伊能忠敬のような人もいた。
早めのセカンドキャリアが必要な理由は、もう一つ。
社会そのものの変遷の中で、一つの業態、一つの方法が通用するのは、最大でも60年。通常はその半分の30年くらいだから、早め早めの世代交代がなければ、社会は絶える。

 


月の神様

2021年09月24日 | 日記・エッセイ・コラム

中秋の名月の話を、沖縄のオバアと京都のオバアが話していた。
沖縄のオバアが、月は男の神様だからと言うと、京都のオバアが女の神様だと言い、かみ合わなくなった。
口を入れる立場でもないから、聞いていただけだったが、古事記でも月は月読尊で男神だから、沖縄のオバアの方が正しいだろうと思った。
月を女神と思うのはギリシャ神話のアルテミスや、派生のダイアナやルナのような西洋文化の影響だろう。

記紀は中華文明の影響が大きいから、本当に日本古来の価値観を伝えているのか怪しいが、中国では月を男とも女とも見立てる話があるのに対し、日本では太陽はアマテラスで女神、月はツクヨミで男神と決まっている。
その天孫の天皇が男系なのは何とも面白い話なのだが、それはともかく、古い日本を残している沖縄の人が見る月は、きっとイケメンに違いない。


喧嘩外交 3

2021年09月23日 | 日記・エッセイ・コラム

中国のTPP加入申請は唐突に思えたが、台湾の後追い申請で納得した。
大方の見方は、焦った台湾が無理に飛び込んできたように捉えているが、むしろ、台湾が申請する状況を見越して、中国が先手を打ったと考える方がつじつまが合う。
実際、台湾は当初から加わりたいと公言していた。
台湾が抱える様々な状況から、ためらっているうちに中国が先手を打ったので、割り切らざるを得なかった。そういうことだろう。

そう考えれば、中国の狙いが見えてくる。
中国はTPPの主導権を奪うつもりだと考える見方が多いが、TPPに加われるのは中国にとっては想定外のおまけで、本命は台湾存立の妨害だ。
中国の加盟は条件をクリアできないが、TPP加盟国の中には、中国に手足を縛られて、台湾の加盟を認めることが出来ない国がある。
中国、台湾共に加われなければ、痛み分けのように見えるが、明らかに中国の勝利だ。

台湾が後手を踏んだので、台湾が撹乱に出たように見えるし、中国が焦っているなどと報道されているが、浅薄メディアはその程度だ。
この際、世界はますますもって、欺されてはいけない。中国の謀略の「汚さ」をアメリカ政府に訴え、アメリカ国民を焚きつけてTPPに加盟してもらい、中国抜きのWTOに替わる新しい組織に発展させるべきだ。
たとえ、中国がそう考えていなかったとしても、そんなの関係ねえ!
アメリカ国民が中国に怒っている、今こそチャンスだ。


喧嘩外交 2

2021年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム

米英がオーストラリアに原潜を提供することにした。オーストラリアは先に契約していたフランスの潜水艦をキャンセルし、これに怒ったフランスは、米豪の駐在大使を召喚した。その前に、このフランスの潜水艦に競り負けていた日本は、不幸中の幸い、万事塞翁が馬を知ることになった。

ビジネスとして考えるとフランスの怒るのは無理もないが、安全保障となると、誰も綺麗ごとは言っていられない。
米英豪の本気は、習近平の中国のせいなのだから、フランスはむしろ中国の大使を召還すべきだろうが、そうもいかない。中国は思わぬ漁夫の利にほくそ笑んでいるかも知れないが、豪の原潜はそれどころではない。米国核の豪原潜もあるかも知れない。

核に手を出せない日本の安全保障は、別次元の発想に注力すべきだろう。力の裏付けのない外交はありえないから、次世代の兵器開発も重要だが、力は腕力だけとは限らない。
露骨なハニートラップが中国兵法の伝統であるように、かぐや姫の日本は、世界のマドンナになることで勝ち抜く伝統を秘めている。文化は力になる。


喧嘩外交

2021年09月18日 | 日記・エッセイ・コラム

中国がTPP加入申請した。毎度、毎度、あきれるばかりの直球を投げてくる。
日本のように、裏の裏を読んで何にもしないのとは、真逆の行動だ。まねのできる技ではない。
日本帝国陸軍の精神は、銃剣を持って敵中に飛び込むことだそうだが、飛び込んだ後のことは考えていない。
伝統的軍国主義、兵法の中国は、これによく似た行動をとるが、二の手三の手を用意して飛び込んでくる。単なるバンザイ突撃ではない。

TPP加入申請は、何が起こっても損のない絶妙の「ゆさぶり」だ。少なくとも中国はそう考えている。確かにそうだが、普通の国、特に日本にはできない厚顔の一手であり、中国は大胆不敵な一手に酔っているだろう。加盟国を分断し、アメリカの信用を落とし、うまくいけば、自分が乗っ取り、それが全てダメでも、TPPを骨抜きにする。
この華流の攻撃に対抗するには、「覚悟」が問われる。
どのような言いがかりがあろうと、信念を主張し、かつ、徹底的な足場固めで結束をして、出てきた中国を逆に叩く。つまり、死活をかけた外交戦を覚悟するしかない。八方美人は命取りになる。
現在の日本の外交的立地は悪くない。問題は勇気と果断だ。

日本人が虫の音を楽しむ秋が来たが、中国ではその虫を戦わせる。


諸事困惑

2021年09月16日 | 星の流れに

昨15日、火星が天秤座に入り水星と同居、太陽も接近。月は山羊座で天秤座と凶角。
活動宮がギクシャクする。
活動宮は牡羊座の英国、ドイツ。カニ座の中国。天秤座の日本。山羊座のインド、イスラエル。
火星が自分の星座に入ると、火や鉄を注入される。人間なら事故や発熱、怒りが生じ、ムダに元気になることもある。
火星の入った日本は北朝鮮ミサイルが注入され怒っているが、災害も心配だ。
英国は中国議員を拒否し、ドイツは軍艦の中国寄港を拒否され、中国は自民党の総裁選まで「中国の悪口を言うな」と口を出し、カリカリしている。
イスラエルはコロナが収束せず、4回目の接種に向かい、インドはコロナとは別の新しい熱病が発生。
なお、火星が入った時、大爆発したカニ座の大谷翔平も、木星が魚座から逃げ天秤座の火星で不調に陥っている。

火星は10月末まで天秤座にいるが、その後、サソリ座に入り天王星と180゜になる、こちらの方が、よほどコワい。ちなみに、中国には好都合だが、中国にとって好都合とは何かが問題だ。


報道独裁

2021年09月15日 | 日記・エッセイ・コラム

9月9日、トヨタの社長が製造業やカーボンニュートラルについて、「一部の政治家」の見解は間違っていると発言した。偶々、これを伝えるラジオニュースを聞いていたら、キャスターが
「ずいぶん厳しい言い方ですね。やっぱり、”コロナが収束している”などという政治家の発言に怒っているんでしょうね」とコメントした。
聞いていて、『な、何でそうなるの!?』と、仰天した。
車を愛する豊田社長が、専門家の観点からカーボンニュートラルのあり方について発言したことを、政治全般の問題にすり替えた!

この時は、生放送だったので、本音を隠しきれなかったのだろうが、メディア人のバイアスが垣間見えた瞬間だった。
メディアは事実を伝える前提で報道機関の立場を得ている。中国のような為政者の広報機関は論外だが、民主主義社会の報道機関の場合、正確な情報に基づいて様々な意見を表明するのは自由でも、予見をもって情報伝達するなら、それはもはや報道機関ではない。実際、メディアは自在にニュースを選択報道し、扱いの大小、表現の方法も自由にできる。
メディアが第四の権力と言われるのは、三権と国民を結ぶ国民の代弁者の側面を、メディア自らが恣意的に権力行使することと勘違いしているからだ。

昔なじみのカラー
大学のカラーのように、あらゆる業界には、カラーがある。それは、その業界が生まれた経緯や、そこに惹かれる人々のタイプが、その業界を彩っているからだ。
最も伝統的なカラーは飲食遊興で、文明発生以来のウソと本音の融合した世界だ。警察や軍隊にも、古典的で泥臭いカラーがある。
IT業界のように最先端の業界にも明らかなカラーがあるから、マスコミのカラーは言うまでもない。

新聞時代はブン屋と言えば、お行儀の悪いヤクザのように見られていた。それは、権力に都合の悪い存在を、アウトローと見下すことで信憑性を毀損させる意思が働いていたからだろう。
ところが、戦後の民主政治で報道機関の役割が大きくなると、国民に近いメディアは、国民の代弁者と錯覚するようになったが、カラーは昔のままだった。
戦前の新聞を読むと、今のテレビ報道のような、政財界の名士のゴシップを始め、巷の下世話なゴシップであふれている。これはかわら版屋の伝統だ。


テレビ時代になると、メディアは更に低俗化し、かわら版屋に先祖返りした。
公平な伝達や見識の提示は、扇情的なウワサや中傷に変わり、「説明責任」などと叫んで、苦悩する事件の当事者を情報リンチする。
それを見ている国民は、少しでもミスを犯した人間を叩きつけることが当然のように洗脳され、子供社会にはイジメがはびこる。
その後の、ネット社会での炎上は、この常識が所を移したに過ぎない。

今や、メディア業界は、見たままを叫くだけではなく、自らを情報の采配権を持つ権力者と信じ込み、しかも、すべて自らの情緒的な思い込みで決めつけた情報を垂れ流す、まさに、批判に耳を閉ざす独裁者になった。
そして、その独裁国に暮らす国民もまた、それに慣れきって疑おうとしない。
恐怖のコロナ禍も、メディアの煽った戦争だ。後で考えると、なんであんな馬鹿なことをと思うが、それが狂乱の渦中というものだろう。
今見ていること感じていることが、まさに戦時下の空気であると思って、もう一度見回して見ると案外、面白いかも知れない。


合流地点

2021年09月11日 | 日記・エッセイ・コラム

もう何年か前になるが、ふと思い出したので、書いておくことにした。
125ccスクーターバイクで自動車道に乗るため、山中の進入路に入った。161号バイパスの藤尾奥ランプだったと思う。多分?
その日は薄曇りで日差しは無く、そこまで、人も車も見かけない寂しい村道だった。
加速しながら坂道を上って行くと本線が見え、ミラーに、本線後方から来る自衛隊車両が映っている。接近しているので、これをやり過ごすために、ややスピードを落とした。
その時、
「ヴバ~ン!」と、天を裂くような音がして車体が何かに当たった。
何が起こったのか、とにかくブレーキを掛けた。ちょうど横を走り過ぎる装甲車らしき車両の隊員達も驚いたようにこっちを見ている。
バイクを降りて後ろを見ると、透明なアクリルの物体が転がっている。1m四方ぐらいのL字状の物体だ。結構、大きい!
何かは解らないが、展示ディスプレーの構造物に似ている。トラックの荷台から落ちたのだろう。合流地点は100mほど手前で確認しているが、あちこちに注意を奪われている上、透明だから、全く気づかなかった。曇りで反射もしていなかった。
道の真ん中に落とされた後、初めて通りかかったらしい。危ないから、道の脇に移しておいた。

転ばなかったから良かったものの、危険、極まりない。アクリルは厚さ5mmぐらいあって意外と重いが、衝突で突き飛ばしたらしい。
バイクは車より見通しが悪い。ヘルメットのシールドを通した視界は狭く、汚れなどがあると視認率が落ちる。透明のアクリルなど見えようはずもない。
バイクの不安定さと視認率の悪さとしては、道の両サイドにロープを張り、バイクが転んで殺人罪で逮捕された例もある。夜だったが1㎝ぐらいの黄色と黒のロープでも気づかない。実際、本気で殺す気なら黒い針金一本で十分だ。

アクリル物体も、車なら車体が傷つくぐらいで済むが、バイクは確実に命取りになる。本当に運が良かった。積載物落下は犯罪だ。
ちなみに、この日の目的地の方位は良かったが、経由地のこの地点は暗剣殺だった。当然、気をつけてはいたのだが・・・
この時は驚いた方が先で、腹も立たなかった。方位が悪いという納得もあったのかも知れない。


衆論の礎

2021年09月07日 | 日記・エッセイ・コラム

菅首相就任時の「むっつり」で、管総理は舛添要一の話を聞いても損はないと書いたのだが、舛添は管退陣表明の後になって、新政権は「新型コロナウイルス感染症対策分科会を刷新すべき」とツイートした。せめて半年前に・・・言っても聞けないか。
分科会の尾身茂会長は六白だから、今年六白の年は勢い余る。

退陣表明で、株が上がった総理大臣も珍しい。肩すかしを食らった野党勢力が、何とか批判しようとするが、管が権力亡者の前提では、何の説得力もなく陳腐でしかない。与党が菅の退陣を喜んだのは当然だが、野党の存在感が無いのは、政治を権力闘争としてしか捉えてないからで、権力が無い分だけ、ビジョンの無さが際立つ。

みんな勘違い
よく、政治に無関心な若者に投票させるにはどうするか、などの議論がある。投票は国民の義務とまで言う人がいる。
選挙投票が政治参加の唯一の方法だと信じているから、錯覚するのだろう。
国政に関わる方法は色々ある。投票は権利だが棄権も権利だ。棄権が多いことは、無関心を含めて、為政者への不信任を表している。

どうも、皆忘れているようだが、政治参加とは自分の意思を発揮することだ。国民は一人一人が何らかの思いや意見を持っている。
国民全員が意思を表明することが政治参加であり、先ず、全員が立候補者でなければならない。
その上で、その実力や余裕のない人が、初めて意見の近い他の人に委ねるのが選挙投票だ。
選挙権をありがたがる前に、国民全員が立候補できる環境がなければならない。ところが、日本の被選挙権には様々な制約がある。何よりも大きいのは高額の供託金だが、年齢制限もおかしな話で、若者に投票を呼びかけながら、若者には被選挙権がない。

供託金も年齢制限も、古い権威主義のなごりだ。被選挙権に何の障害もなくなってこそ、他者に委ねる投票の意味がある。
潜在的に自分の意思が制限されているのに、投票だけを呼びかけられても、「何か変だ、馬鹿らしい」の気持ちがつきまとう。にもかかわらず、選挙は国民の義務だと思い込む人は、自分の隷属心に気づかない、権利を知らない従順な人だ。一体、何に対する義務なのか。「裸の王様」が見える多感な若者の意欲が湧かないのは、当然だ。
選挙で最も重要なのは、選挙権ではない。被選挙権が完全に保障されてこそ民主主義の政治参加が始まる。
極論を言えば、犯罪者でも被選挙権があっておかしくない。選ぶのは国民だ。泥棒の国には泥棒の法律が出来る。世界にはそんな国がいくらでもあり、それが国というものだろう。


権力乞食

2021年09月04日 | 日記・エッセイ・コラム

菅総理が首相退任を表明した。誰も予想していなかったようだが、状況を見ればそれしか無いのが解らないのだろうか。元々、責任感だけで総理に成ったことが、メディアも含め、権力乞食達には理解できないのだろう。最後のドタバタも、総理としての責任を果たそうとしただけだ。
何はともあれ、本人はホットしているようだ。総裁選不出馬の表明会見では、急に菅菅しい顔になった。

安倍→菅の両極端が見せてくれたものは、総理大臣というものが、いかにタレント性を必要とするかだった。
日本で人気した総理大臣は、田中、中曽根、安倍と、そしてもう一人、近衛文麿だ。
そろって一白だったわけだが、そろって大きな借金を残した。
しかし、国民はそのことに全く気づいていないか、気にしていない。むしろ、同情さえしている。

戦後復興」で、菅内閣は近衛内閣ではないと書いたが、菅内閣は東条内閣だ。
戦後、東条英機は全く同情されないが、近衛文麿には同情が集まった。
あたりの良さや出自のスター性などがあると、国民は喜んで殺される。
菅政権の不人気は、オリンピックとコロナ戦争の、既定路線を改める政治力が無かったことだが、その既定路線を敷いた一白政権は、いい顔が出来なくなると、近衛も安倍も投げ出してしまった。貧乏くじを引いたのは、愚直な東条と管だ。

一白がさんざん良い話をした後で、それを覆しても国民を納得させることが出来るとしたら天才だ。天才が出るような政治風土ではないから、不運な悪役、スケープゴートが必要だった。
悪役が腹を切ったので野党は目標を失ったが、与党にも玉が無い。誰がなっても同じだから、この際、初の女性総理が出れば内外の空気が変わるかも知れない、のだが・・・
今なら野田聖子と高市早苗で、両者は表裏関係の乙女座、魚座で同学年だ。しかし、四緑の野田と三碧の高市では、芸風が違う。
四緑はバイデン、小沢一郎など、はったりと人間関係、内輪重視であまり目立たない、商とヤクザの星だが、三碧と言えばヒトラー、プーチン、オバマ、小池百合子など、パフォーマンスの笛吹き、詐欺師の星だ。
どっちにしても・・・なんだかなあ


巷の事件

2021年09月03日 | 日記・エッセイ・コラム

若い夫婦が女子高生を殺した。名前以外、何も分からないから、何とも言えないが、これが「女難の相」だ。
あくまで名前だけだが、夫婦の相互依存が原因であり、一人では起こらなかった事件だろう。また、たいていの事件において、被害者に全く責任がない事件というものはない。

ほとんどの事件は、犯罪者となった人の立場で考えると、どれも単純には憎めない。
最近、特に眠れなくなるぐらいかわいそうな事件は、滋賀県で、面倒を見ていた妹を殺してしまった高校生だ。幼い妹の行為で警察沙汰になった、高校生の怒りや絶望を思うと、何とか穏便に処理できないものかと、いたたまれなくなる。

事件があるたびに、事件の関係者を誹謗中傷する人は、自分は絶対そうならないと思っているのだろうが、こういう人こそが当事者になる予備軍だ。これは心理的にも占い的にも言えることだ。


運命達観

2021年09月01日 | 占いばなし

中国とインドは表裏の関係だが、今、不思議な現象が起こっている。
あれだけ爆発的な感染拡大で、デルタ株まで生んだインドで、今は感染者が激減し、抗体を持つ人が7割以上だという。しかも、インドはワクチン接種率が1割にも満たない。
インドメディアは、これはマネすべきではないが蔓延の結果だろうと、戸惑いがちに伝えた。
一方、徹底的な隔離政策の中国も、政府発表ではほぼ完全に抑え込んでいるという。
コロナで話題の両国は、当面、沈静化している。

カニ座の中国と、山羊座のインドは、幼児期と晩年を表す。孫と祖父母、始まりと結果
の因果関係であり、人知を超えた「運命」の世界だ。哲学のインドと商の中国、真反対のように見えて、実は同じ「達観」に生きている。生の意味を追い求めるインドと、天の下で生に専念する中国は、どちらも自己責任の放棄であり、自己コントロール意識がない、真の運命論者と言える。
ちなみに、この両者の影響を受けた天秤座の日本では、自己責任を、「おかげさま」と神仏や他人に置き換える。「対人、結婚」の天秤座は、他者をもって自己とする。神様仏様お人様の「おかげ」は、実は「自分のおかげ」を意味している。「おかげさま」や「させていただく」の乱発が聞き苦しいのはこのためだろう。
表裏の関係にある牡羊座と天秤座の根底にあるのは、中印とは異なる「自意識」の世界だ。

運命世界の中印によるコロナのキャッチボールは、人間の作為の空しさを示しているように思える。無作為のインドから作為の中国に投げ返されたコロナは、果たして人の手によって上手く処理されるのだろうか。
手の施しようがなく蔓延の果てに集団免疫を得たインドに対し、徹底的に封じ込めようとする中国が、もし最後の蔓延国になったら、コロナは人知を超えた神の意志、まさに「運命」だったことになる。
さて、どちらだろう???

「達観」を学ぶ
中国はわからないが、隠す必要もないインドの集団免疫は本当だろう。
これは、何度も言うように、パンデミックを抑えこむより、ウイルスにやりたいようにやらせた方が、柳に風の結果オーライになるということだ。
コロナ禍は体より心の病気だ。インドは身を痛めて心を守った。
コロナを抑え込もうとして、先進国はどれだけ傷ついたか考えるべきだろう。中でも、覚悟のない日本は、いまだに泥沼にいる。

コロナが始まった時から、感染抑止より、疾病の重篤性を判断し、抑えきれない最悪の事態を前提に、医療体制を構えるべきだった。
誰がいつ罹っても良いように、病状に応じた、療養、搬送、専用病床を整え、コロナに怯える必要はないと、国民を安心させることが先だった。抑え込み一辺倒で消耗するばかりか、医療体制はほぼ手つかずで、むしろ悪化している。
しかも、国民を安心させるどころか恐怖をあおり、心の病に陥れ、ワクチンだけが免罪符だと信じ込ませ、ブレークスルーは無視をする。
「無策」を絵にかいたような惨状だ。とっくに城門は破られているのに、未だに外ばかり見ている。
嗚呼!