東京モーターショーが目標入場者数を下回ったそうだ。
当然だ。むしろよく集まったものだと感心する。
環境とか言いながらも、相変わらず「車」を売ることしか考えていないから、何を勘違いしているのかとあきれていた。
食糧難の時代に、厨房セットの展示会をしているようなものだ。
かねがね、腹立たしいのは、ハイブリッドカーで、
根本的変換をせず、絞りカスを、もう一絞りしたSONYの「フラットテレビ」と同じ過ちだ。あれで薄型TVの普及は10年遅れた。
SONYは結局、液晶テレビに全く出遅れ、それでもまだ懲りずに、プロジェクションTVを売ろうとし、それで失敗すると、今度はサムソンを利用しようとして、逆に利用されたようだ。
ハイブリッドカー全盛の今こそ、むしろ、次世代エネルギー車の出番じゃないですか。
入場者が目標を下回ったことで、業界は見直しを図るそうだが、これこそ木星・射手座の効用だ。自動車産業の改革につながることは確かだろう。
しかし、
環境をいうなら、燃料電池などへの変換は当然としても、
「交通システム全体」の新コンセプトを提示してほしい。
このままでは、自動車産業は近い将来、過去の産業になるだろう。
自動車業界はこれだけ大きな産業なのだから、自然エネルギーなど、率先して産業そのものの方向転換をする責務があるはずだ。
飛行船、ハイブリッド帆船、超小型車、車の鉄道輸送システム・・・など
ソフトも含めた、交通システム全体へのヴィジョンを示してもらいたいものだ。
飛行機を作ってるようじゃ無理か。
この半世紀で衰退した産業や技術を考えてみると、
蒸気機関車、石炭、林業、農業、郵便、呉服、出版、新聞、フイルム、レコード、質屋、デパート、問屋、市場、造船・・・きりがない。もちろん、まだ元気そうなものもある。
しかし、何れも、昔は花形だった。
時代が変われば、ウソのように衰退する。
自動車産業だけが例外ではなかろう。