自動運転車開発ブームだが、30%もの人が、自動運転車が開発されても買わないと答えている。大半の理由は、不安だそうだ。
宮崎の自動車事故は認知症の老人が運転していた。
これからますます老人が増える。不安だから買わないと答えた人の多くは、自動運転社会の到来より早く、高齢者になるだろう。
当然、認知症も増えるだろうから、恐怖の高齢車が走り回ることになる。
自動運転の不安と、自分運転の不安は、どっちが大きいのだろう。
自分は惚けないと信じている人も、冷静に、客観的に考えれば、自動運転の必要性は理解できるはずだ。
政府は、オリンピックまでに何とか一部でも実現して欲しいと要望している。これは日本産業の宣伝のためだが、動機が何であれ、結果オーライだ。是非進めて欲しい。
日本企業は追い詰められれば、「ムリ、ムリ」と言いながら、何とかする。目標がなければ寝てしまう。高度成長達成で目的を失ったとたん、長い眠りに入った。
アメリカの排ガス規制のように、高い目標を押しつける方が企業のためでもある。
政府も中途半端な要望などせず、世界のクリーン時代をリードするビジョンを掲げ、原発廃止のプロセスとともに、燃料電池車など持続可能エネルギーをIoT(物連携)社会の柱として整備することにして、法整備と抱き合わせで、自動運転を強制してはどうか。
お上のお達しとあれば、零戦でもCVCCでも造ってしまうのが日本企業だ。
再び、世界を「あっ」と言わせて欲しい。
「非常ボタン」、「新型文明」