魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

傍若無人

2015年08月30日 | 日記・エッセイ・コラム

NHK「古田家のテレビ」で、東京オリンピックの3年前に東京を走るアベベは、バイクの野次馬に取り囲まれ、ひどい状態で走っていたが、警察も取り締まらなかった。
現在の日本人は、何かといえば、中韓を笑いものにするが、欧米への買い物ツアー、東南アジアへの買春ツアー・・・の歴史を知っているのだろうか。

懐かしの昭和30年代と言われるが、恥ずかしの30年代でもあったことも知っておくべきだろう。焼け野原の戦後から、わずか十数年。今なら、2000年頃に焼け野原だったわけだから、ついこの間のことだ。

しかし、あの戦後の混沌が日本をリフレッシュさせ、経済成長の原動力になった。
旧弊が一切取り除かれた何も無い天地で、全てがイケイケ。ちょうど昨今の中国のように、あっという間に企業、産業が勃興し、甚大な公害が起こった。アベベの騒ぎは、その頃の無秩序ぶりを克明に記録している。

無秩序だから元気だったのであり、元気だから無秩序な青年日本だった。
当時の混乱ぶりは今の日本の価値観からすれば、あり得ない恥ずかしさだ。逆に言えば、今日の日本の閉塞は、経済発展で積み重なった成功体験や方式が、十二単のように覆い被さり、日本人を身動きできなくさせているからだ。

今、何かと言えば、「ヒンシュク」とか、「あり得ない」とか、「どや顔」とかの言葉が氾濫し、勝手な行動や出る杭を押さえ込もうとする空気ばかりだ。社会全体が、目立っては生きられない「いじめ教室」のようになっている。
「電車での携帯電話はお控えください」と告げるアナウンスを、普通のことだと思って聞いている人は、完全に閉塞社会にはまり込んでいる。

電車では、話しさえしてはいけない雰囲気がある。携帯で話してはいけないから、電車で話してはいけないになり、みんな沈黙してスマホだけを見つめる電車風景を、異様だとは思わない社会を、異様だと思わないことの方が恐ろしい。それどころか、国としての先進性だとまで思っている。

携帯電話が出現した時のバブリーマンが、得意げに電話する横柄な態度を締め出すために始まった、携帯電話危険物論で、日本の「携帯マナー」が始まった。
携帯でする会話と、人同士でする会話の声に物理的な変わりはない。しかし、携帯出現当時には、一人で話す風景に、慣れていなかった。ただそれだけのことだった。

本来日本は、公共の場で、知らない者同士が、積極的に言葉を交わすのがマナーだった。黙っていると、むしろ変に思われた。(世界では今でもそうだ)
「袖すり合うも多生の縁」と言われ、その様子が森の石松の「江戸っ子だってねえ、寿司食いねえ」や、「三十石船」の噺に残っている。

そうした、人間の関わりを捨て、スマホ、ネットの中だけに逃避することで、みんな沈黙する社会は、表面的には美しい秩序に見えるが、陰湿で非生産的な社会に埋没していく。
そんな今の日本から見ればとんでもない、中国や日本の30年代こそが、閉塞日本を打ち破る原動力になるのであり、アベベを困らせた、傍若無人こそが当時の活気そのものだった。
今の日本に必要なものは、生意気な奴、下品な奴、そしてそれを面白がって許す、社会のメンタリティーではなかろうか。


官吏管理

2015年08月28日 | 星の流れに

農協法改正案が通過したのと同時に、マイナンバー法も成立する。
日本年金機構のずさんな情報管理で、マイナンバーへの懸念が高まったため、年金機構だけ使用をちょっと遅らせ、体裁だけ整えて、強行することになった。
これも、乙女座現象だ。

乙女座は、健康管理、栽培管理、労働管理、生徒管理・・・ある枠に閉じ込めて、管理維持する事柄を表す。人体では特に腸を表す。
枠の意味や目的には関心が無い。とにかく、近視眼的に管理する。重箱の隅々までもチェックしなければ気が済まない。

マイナンバーは国民管理システムだ。古代、狭い日本に、戸籍制度のようなノウハウが持ち込まれると、日本は起源国以上に徹底的に活用した。
個人番号を設定している国は少なくないが、日本のような逃げ場のない島国では、戸籍制度同様、おそらく徹底的に活用されるだろう。

表向きは福祉や諸手続の簡便化をうたっているが、管理思考には、意味や目的の是非は眼中にないから、一端、動き出したら、どこに転がって行くか解らない。
近代に於いて、古代よりの戸籍制度が最も役立ったのは、徴兵制だった。
日本の役人に掛かると、マイナンバーは国民を完全支配する飼育ツールになるだろう。

学校の生活指導をどう受け止めたか、個人によって思い出は異なるだろうが、官僚は、学校が大好きな優等生のまま、大人になった人達だ。

赤はだか」、「これもだ」、「ナンバー


惑星は酒

2015年08月27日 | 星の流れに

アメリカで、生中継中のニュース記者が射殺され、元同僚が自殺した。これぞ、まさに射手座の土星。
農協法改正案が可決された。これは乙女座の木星で、農業の改善。

惑星が来ることで起こる現象は、その場で突発するのではなく、それまで内在していたもの、水面下で進行していたものが、顕在化される。
ニュース記者射殺事件も、昔の恨みであり、農協法改正案は、これまで揉めながら進めてきたものが実った形だ。

木星という吉星が来ると、誰でも改善意欲が起きるが、それまでの背景が、出世や大当たりの結果をもたらすのであって、それまで積み重ねが無かった人には何も起こらないから、何かを始めようとする。何度も言うことだが、ここで思いついて始めることは、いわば、酒や興奮剤の勢いだから、醒めたら後悔することになる。

今の中国の状態は、直接的には、木星がカニ座に来た2013~14年に、勢いに任せてやったことの後始末。つまりは、習近平体制の祝賀祝いの後始末ということになる。
吉星であっても、その星自体が何かをしてくれるのではなく、素材を磨いてくれるに過ぎない。

惑星を比較的楽に活かせるのは、120゜など吉角の時で、吉星なら、自分の星座を含めて、凶角でも、劇薬としてなら利用できないこともない。ただし、非常に難しい判断力と意志力が必要になる。凶星は無理なので、緩和しかない。
木星などの吉星が来ると、宝くじに当たったりするが、たいていの場合、それが原因で不幸になる。あくまで、一過性と考えて対処しなければならない。


保護政策

2015年08月26日 | 日記・エッセイ・コラム

タイで、ワシントン条約で禁止されたアフリカ象の象牙取引を取り締まるため、決意表明と見せしめに、押収した象牙を粉砕していた。アメリカの方法を見習ったらしい。

象牙を欲しがるのは中華文明の影響を受けた国で、中国は言うに及ばず、日本もその一つだ。印相では象牙が最高とされ、今も売られている。取引禁止後もそれ以前に買い込んだ象牙のストックがあるので、注文を受けられるのだそうだ。
また、最近では象牙不足のため、シベリアの凍土から出てくるマンモスの象牙を使用するという話も聞いた。
また、象牙に替えて、水牛の角も印相では珍重される。

角や骨や象牙を、道具にしたり装飾品の材料にする文化は、毛皮と同じように最も原始的で、印鑑文化も歴史は相当古く、当時、手近な材料として、用いられたのはごく自然のことだっただろう。
今日のように、人工の素材が次々と生まれる時代でも、「古来」の方法は、人々の神秘の記憶を刺激して、人気する。

印相では、石は生気がないと嫌われるが、御璽には金印や石印が使われるのだから、素材流通の事情からこじつけられたのが、本当のところだろう。つまり、商売だ。
印鑑文化そのものが、現代社会に不都合になっているわけで、こんなものは早く無くした方がいい。

とはいえ、伝統的原始文化からそのまま現代文明に参加した中国人が、金持ちになって、真っ先に欲しがるものは、珊瑚や象牙であることはどうしようもない事実だ。
手段を選ばぬ中国人が欲しがる、投機対象の象牙を粉砕してしまえば、さらに希少価値が高まり、密猟はますます増える。それでは、密猟で殺された象が浮かばれない。

今後の密猟を押さえる意味でも、麻薬とは違い、むしろ逆に、取り押さえた象牙を高値で中国に売りつけ、それで得たお金で、アフリカ象の保護資金に充てるべきではないだろうか。
中国に象牙が出回れば希少価値は下がるし、密猟対策や象の保護繁殖によって、アフリカ象が守られ、本来の目的に役立つはずだ
そうしてこそ、死んだ象たちも浮かばれるのではなかろうか。

ワシントン条約の名の下、関わる人々の自己顕示、自己満足のために、本当の意味の合理的保護が忘れられているのではないかと、気になった。


龍の背中

2015年08月25日 | 星の流れに

中国不安で世界同時株安。中国の挙動に世界の投機マネーがパニックになった。
このところの世界経済のけん引役アメリカが先ず動揺した。まさに、変容宮のピンチだ。
リーマンショックはまだまだ、本格的大恐慌ではない。今度の大恐慌の震源はアメリカではないはずだ。そう、考えてきたが、いよいよ、21世紀大恐慌の主役が動き始めたようだ。

しかし、中国の大失政、大躍進政策の再来はもう少し先のはずだ。今回の騒ぎは、獅子座の火星の影響で、ギャンブル精神の破綻に過ぎない。本当の意味で、経済的破綻が起こるとすれば、2018年以後のはずだ。
震源に近いほど被害は大きく、中国への依存度に比例する。

中国の管理経済があたかも優れているように見える時期もあったが、経済という龍は、運命と同じで、人間の浅知恵でどうにかなるものではない。龍と付き合うには、龍のご機嫌を伺いながら、人間の方が合わせて生きていかなければならないものだ。
中国共産党は、昇り龍にまたがって、さも自分たちが牛耳っているように錯覚していたが、いよいよ龍が気まぐれに動き始めた。

おそらく、次々と起こる異変に、今一番焦っているのは、龍の背中にまたがっている共産党だろう。月が山羊座に入ると、たまりかねて、利下げをした。
しかし、これから、すること為すことの結果が、自分たちのおごりを思い知らせることになるだろう。


百均人生

2015年08月24日 | 日記・エッセイ・コラム

百均が生まれて以来、すっかり百均市民だ。付加価値を考えなければ、たいていの物が百均で間に合う。簡単に壊れたとしても、また百円で買う方が安い。
昔の、職人手作りの時代と違い、百均は、複雑なものまで、ガチャポンとできてしまう時代の象徴だ。時計まで百円では、国家の命運を賭けて懐中時計を作った職人が泣くだろう。

大量生産大量消費の時代には、極論すれば、高級品など存在しない。多少の質の違いはあるが、間に合わせの使用には全く問題ない。家で棚一つ吊るのに3000円のドライバーは必要ない。百円のドライバーで充分役に立つ。
耐久性や、感触の違いを気にすれば、やはり百均ではとなるが、その元の高級品自体が、機械工業製品であり、世の中にいくらでも転がっている。

どうしても、百均を信用できない人は、全て、職人のオーダーに頼るべきだろうが、職人の作品とロボット製造では、むしろロボットの方が信頼できる。職人技には生身の人間としての出来、不出来が発生する。
名器といわれる物にも、職人、時代、場所による運不運があり、必ずしも良いものができるとは限らない。
それより何より、もう職人がいなくなってしまった。

百円で時計ができるのは、判子でポンの印刷技術でできるようになったからで、知恵も技も、時間も要らないからだ。この状況が、技術大国日本を追い詰めた。皮肉にも、技術の発展で新興国を生み出したのは、日本などの先進国自身だった。
軍事大国が手に負えないテロリストの武器は、軍事大国自身の製造だ。911の犯人は、何一つ武器を作っていない。
百均は、大量生産大量消費による飽和の姿。産業革命パラダイムの終焉の象徴だ。

百均には何でもあるが、さすがにパンツだけは買う気がしなかった。
しかし、年々、見る度に見た目は良くなっている。食わず嫌いはいけない。ある時ついに、「一度使ってみよう」と意を決して買ってみた。ポリエステル65%綿35%と書いてあるトランクスだ。

生地はペラペラで、ゴムもフニャフニャ。
『やっぱり百円だ。でも、使い捨てだから、これでも良いか』
そう、思って使ってみると、ほとんど存在感がない。少し上等のパンツは、平ゴムがガッチリしっかりしていて、メタボ腹に食い込み苦しいが、この存在感のなさは、あたかも天衣のごとき、といえば言い過ぎだが、思わぬ気持ちの良さがある。

もう1年にもなるが、いまだに、ゴムも緩まなければ、綻びもなく、捨てようにも捨てる機会がない。むしろ、上等なパンツの方が平ゴムの伸びるのが早い。
百均恐るべし。


夏じまい

2015年08月22日 | 日記・エッセイ・コラム

大暑の猛暑日が去った後、なんだか調子が悪い。周りもそんな人が多い。これは、やっぱり、夏バテだ。
おかしなもので、やれやれ、と思った時の方が、体調が崩れる。みんな、「暑い暑い」と、言いながらも、ガンバって耐えているから、あまり異変が起こらない。ところが、ひと山過ぎて、気が緩んだとたん、「わたしは既に死んでいた」と、気づくようだ。

人間の生命力は気力と連動している。と言うより、気力そのものだ。
誕生日を過ぎたとたん死ぬ人が多いことについて、それを調べた医師が、青息吐息の人でも、もうすぐ誕生日だと、どこかで目標にしているところがあって、誕生日が来たとたん、気が緩んで死んでしまうのではないか。と、話していた。
占い的には、誕生日には気力エネルギーが過剰になり、そこで無自覚に無理をし、その後、機能障害が起こる、と考えられるから、まあ、結局は似たような結論と言えるだろう。

看病の後、妻に先立たれてすぐ死ぬ夫が多いことは、よく知られている。夫に先立たれた妻は、たいていドンドン元気になる。夫は妻が回復することを信じて、堪えていたからだろう。統計を取った話は聞かないので、よく解らないが、これは、特に日本的な現象かも知れない。そうだとすれば、日本の男が女に依存して生きていることの裏付けになるのだが。誰か調べてみてはくれないだろうか。

天気予報では、また暑くなるそうだが、ふと気がつくと、相当、日差しが傾いている。
明日23日は処暑、乙女座入り。夏至から二ヶ月。秋分まで一ヶ月。昼の長さが、既に一時間以上も短くなっている。
もう夏じまいだ。


火星金星

2015年08月21日 | 占いばなし

通常、乙女座に木星が来れば、180゜の魚座は目的達成、千客万来で良いことが起こる。しかし、今は土星が射手座にあって、招かれざる客の千客万来となる。
また、その土星に180゜となる双子座は、過去で信頼を失う。いずれにしても、変容宮はピンチだ。  魚座はタイ、ギリシャ、沖縄。双子座はアメリカ、習近平、武藤貴也・・・

乙女座に木星が来た影響か、火星が乙女座の女性から浮気願望の相談を受けた。
火星は男性ホルモンと性欲を表す。乙女座に火星がある人はオフィスラブやラブレターに刺激される。相談内容もメールが絡んでいた。(乙女座の性欲はメルヘンと分析)
不倫は結構だが、時節柄、どうにも、奨励はできなかった。

火星は男性ホルモンで、直接的に若い男も表すが、金星が女性ホルモンや愛情、若い女性を表すことは、火星と金星が、愛とセックスの関係、男の求めるもの、女の求めるものの違いと、調和の方法を物語っている。

fascination、fantasy、fan、far、festival、flower・・・これら、「ふぁー」としたものが金星のイメージで、ちなみに、中国語でも花はファーhua。日本語はファナ、古語はパナ。
火星(sex)のために口説くには、先ず、金星の花を贈り、非現実的環境を用意し、惑わせる必要があるということだ。そう言えば、fuckという身も蓋もない言葉も有るが、案外、火星金星の調和が壊れて、化学変化を起こした言葉かも知れない。ファにはfire、fightもある。

年を取ると女性は、女性ホルモンが減るため男性ホルモンが表に出て、性的好奇心が強くなるそうだ。だから、若い火星と金星の衰えた熟女は相性が良いのかも知れない。
一方、火星の衰えたオヤジは、金星を求めて土星(金と名誉)をちらつかせるが、結局は、土にまみれて、「キタナイッ!」と、言われるのが落ちだ。
やはり、金星はファーの世界ですから。


懲りる人

2015年08月19日 | 兄弟関係

ドアの前で、電車が止まるのを待っていると、隣のドアで、突然、子供が泣き出した。
「だから、ちゃんと持ってなさいって言ったでしょ」と、お母さんの声。
「どうしたの?」と後ろに立っているお姉さんが聞くと、お母さんが、
「切符を外に落としたんです」と説明しながら、「お母さんの切符で解ってもらえるから大丈夫だって」と、子供をなだめる。
「お母さんの切符があるから、大丈夫やわ」と、お姉さんもなだめる。
「うわ~ん!」
男の子は、なだめられても泣き叫ぶ。
どうも、ドアの隙間に切符を差し込んでいるうちに、車外に落ちたらしい。

こういう泣き方をするのは、長子、ことに一人っ子だ。
泣くことでコミュニケーションをする下の子に比べ、物心ついた長子や一人っ子は簡単には泣かない。泣くよりも事態を見極め、どう対応すれば良いのか、考えようとする。
長子は泣いても誰も助けてくれない。親がいない時でも、兄姉が助けてくれる下の子とは、生い立ちが違う。
下の子は助けを求めるために泣くが、長子が泣くのは絶望した時だ。

切符を持たせて貰うことがどういうことか、長子は自分の責任を肝に銘じて持っていた。それを、予想もしない形で失ってしまった。(子供には予期できなかった)
取り返しが付かないことをしてしまったのだ。
この絶望感、自分がしてしまったことへの悔しさ。
長子は責任を任された時、誰かに助けて貰らえるとは思っていないから、失敗すると絶望する。
誰がなぐさめても、すぐには気分は変わらない。助けて貰えるか、何とか成るかの問題以前に、自分の失敗に絶望して泣いているからだ。

これが、もし下の子だったら、落とした瞬間、先ず、ものも言わなくなる。周りの反応を待っているからだ。良い事か悪いことかを決めるのは自分ではなく、周囲の反応が決める。周りが怒ったり騒いだりすると、小さくなる。大丈夫だと言われると、急に安心して、態度が大きくなる。挽回するために、状況に応じておどけて見せたりする。

大人になって社会に出ても、下の子の無責任は変わらず、人の力を活用する能力となり、えてして、他人の力によって出世するが、それは全く自分の力で成し遂げたものだと信じ込み、それを確認するため、自慢したがる人もいる。また、苦労話をするのも下の子だ。他人に評価して貰うことで成否が決まるから、反応を引き出すため、成果を強調する。

政治家、芸人、スポーツは、下の子の方が成功する。こういう人の決まり文句は「・・・のおかげさまで」だが、これは、子供の頃、得意になって、何度も戒められたからだろう。


ドアが開いて電車を降りると、お母さんが笑いながら、6歳前後の男の子をなぐさめているが、泣いたまま歩くこともできない。
通り過ぎながら、小さな失敗に、この世の終わりとばかり泣いている子供が可愛らしくて、思わず、笑ったが、だんだん、男の子の気持ちが乗り移って、可哀そうで、胸が締め付けられるようだった。

失敗にこれだけのショックを受ける長子や一人っ子は、失敗に懲りる。
用心深くなる反面、他人の失敗には寛容になるが、無鉄砲を嫌い、懲りない人間には厳しくなる。弟妹型の人間から見れば、面白くない、うっとうしいタイプだ。

切符を無くした子のお母さんも長子だろう。子供に切符を持たせ、失敗を叩かない。自分が保護している子供の失敗を叱るより、自分がいかにして解決するかを先ず考える。
そして、もし、子供がこんな失敗ばかりすれば、まとめて説教し、ものの道理や原理を教えようとする。そして、大人になっても直らなければ、信頼しなくなる。もっとも、親子が長子同士の場合、そうはならない。


事件事件

2015年08月18日 | 星の流れに

池袋で駐車場から出てきた車が暴走し、通行中の5人が死傷。運転していた医師が暴れて逮捕された。死亡したのは薬剤師だった。
愛知では、駐車場の車内で口論になった従業員に暴行し、死亡させた女性社長が逮捕され、大阪では、運送会社の駐車場に車で運び込まれたと見られる少女の死体。

移動としての車は双子座、運送は射手座。土星は止まる。つまり、駐車場での事件や事故は、射手座の土星の影響だ。(天津は輸送港)
※これを書いている最中、医師のテンカン治療中が判明。精神も射手座。

射手座の土星だけなら、火星も獅子座だから、それほどのことは起こらないが、木星が90゜の乙女座に来たことが悪影響を及ぼしている。
乙女座は、医療を表し、池袋の事故など、医師が起こした事故の、たまたまの被害者が薬剤師。池袋を歩いているのは、医療関係者ばかりではないはずだ。(薬物は魚座)
また、男「あべさだ」事件にしても、身体切断は、乙女座(医療)的なこだわりだ。愛知、大阪の事件も同様の臭いがするが、詳細は分からない。
学校や職場も乙女座。
教育は射手・双子だが、学校現場は職場と同じく管理空間の乙女座。ともすれば、管理と教育は間違われやすい。教育は引き上げるもの。管理は押さえつけるもの。
※またも中学生の被害。社会環境が変わったことも原因だが、可哀そうで言葉がない。


あべさだ

2015年08月16日 | 星の流れに

自分の妻に手を出した弁護士のチOチOを切って、トイレに流した事件。
男阿部定事件として話題になっている。これもまた、射手座の事件だ。
チOチOの話題ならサソリ座だが、これは結果で、事件の背景は、全て射手座だ。

現場は弁護士事務所で、被害者は弁護士。犯人は元ボクサーで法曹志望の大学院生。
法律もスポーツも大学も射手座。
被害者の弁護士は42歳。すでに誕生日が来ているなら九紫。未だなら一白。事件内容からすれば、一白だが、これは解らない。興味深いのは、24歳の犯人も同様に、九紫か一白だ。妻は同じタイプに弱いのだろう。

なぜこういうことになったか、世間は興味津々で、犯人側のコンプレックス説が取りざたされているが、射手座の土星。これは弁護士本人に責任があると思う。
一般に、被害者には罪がないように考えられがちだが、「雉も鳴かずば撃たれまい」は、空言ではない。弁護士にありがちな雄弁は銀、言わずもがなのことを言って、妖刀村正を、枝切りばさみで折られたのだろう。やはり、伝家の宝刀は軽々しく抜いてはいけない。

それにしても・・・ああ、痛ッ  (><)!


裏目の時

2015年08月14日 | 占いばなし

安倍ちゃん談話は、大山鳴動ネズミ一匹だ。
ここでも安倍総理の「一白」ぶりを発揮している。「一白」は人気する。安倍首相と同じ一白政権は、現在の独首相、仏大統領が同い年で、日本で今も人気の田中角栄も一白だ。

一白は水を表す。人間にとって水ほど大切なものはない。水は方円の器に随い、姿形を変え、こころの隅々に入り込み、相手の求める姿になろうとする。
一白は、人に会う時、相手側が、首をかしげるほど、贈り物攻勢をかける。
安倍政権も、アベノミクスで、先ず国民の求める景気回復プレゼントを用意し、支持率に乗じて安保法案を突破しようとしたら、支持率低下。すると、新国立競技場白紙撤回、70年談話のお詫び挿入と、世論の波風を鎮める贈り物攻勢に出た。

この、贈り物攻勢は、本人にとっては、特に下心があるわけではなく、自分が不利な状況が、何となく落ち着かないからだ。しかし、贈収賄事件には、必ずと言っていいほど一白が絡んでいるように、客観的には「袖の下」や「鼻薬」の効果を含む。

今回、70年談話を出したのは、経緯からして、安倍ちゃん念願の「戦後レジュームからの脱却」が目的で、お詫びは言わない雰囲気を醸し出していた。ところが世論の雲行きが悪くなり、中曽根元総理まで「お詫び」言及を支持すると、「お詫び」を入れることにした。ちなみに、中曽根康弘も一白。
結局、言いつくろいの、つぎはぎだらけの長文で、何のための談話か解らなくなった。
そうなら、始めから、70年談話など言い出す必要は無かったとおもうのだが。

三碧は言葉が軽いが、一白は「シーチョー」(死語かも)・・・調子がいい。
何でもかんでも「お気に召すまま」に走る。それでも行き詰まれば、病気になる。一白には不可解な持病持ちが多い。
ロッキードの田中角栄、リクルートの中曽根康弘・・・
この二人と安倍晋三の大きな違いは、「月支空亡」だ。(→干支の話(7))

干支の視点
三人とも「意」の空亡で、場当たりの無計画。中でも安倍、中曽根はホットの申酉空亡で、トレンディーな二人はアメリカで舞い上がり、日本不沈空母とか、安保法制とか発言して、物議を醸した。靖国参拝したかと思えば、すぐ止める。風見鶏と言われた中曽根が申酉空亡だったのは面白い。「とり」にハマってしまったわけだ。

一方、われらが安倍ちゃんは、酉月生まれ。つまり、自分自身に空亡がある。
月支が空亡する人は、良い人になりたがり、他人も自分自身にも本音が解らない。
自分らしさが出ないから、かえって一白が陥りがちなミスを犯さない代わりに、天性の資質の「調子良さ」がアダになる。中曽根の場合、変わり身の早さが武器になったが、何でもかんでも、その場で良い人になりたがる安倍ちゃんは、墓穴を掘って恥をかく。
ただ、幸いに、生まれに「合」も抱えているので、周囲の人の助けで、相当逃れる。

生年月に空亡を持って生まれた人は、空亡の年回りが来ても影響しないという説と、何倍も影響するという説がある。どちらも間違いだ。
合理的には、「裏の裏」が来る。申酉空亡の人は、申酉の年が裏目になり、それまでと状況が一変する。陽年午年生まれの人は、一年前の未年、つまり今年後半から始まる。

この、空亡の裏目は、自分の能力が通用しなくなる時で、それまでの状態から調子に乗って、欲をかいたり、同じ状態を維持しようとして対処できなくなる。最大の原因は外部が悪くなるのではなく、自分自身の能力が衰えるのであり、それを自覚し、人の言葉に耳を傾けることで、むしろ成長のチャンスとなる。人間には必ず睡眠が必要で、空亡は睡眠だ。寝てる間に、失うものもあれば得るものもある。多くの大発見は睡眠中にひらめいた。


昨今結婚

2015年08月13日 | 星の流れに

12日は85日航機墜落事故から30年になった。この事故と、82羽田沖逆噴射、66全日空羽田沖事故は、脳裏に焼き付いている。
12日のニュースでは、米軍ヘリコプター訓練事故で、翌13日が沖縄国際大学ヘリ事故の日であるとも告げていた。

飛行機は水瓶座だ(運輸は射手座)。火星が獅子座に入ったことで水瓶座に問題が起こる。記憶に残るような飛行機事故は、太陽の水瓶座、獅子座の季節に多い。
前述の事故はいずれも、水瓶座、獅子座で起こっている。当然のことながら、他の定着宮、サソリ座や牡牛座でも起こる。全日空の事故が起きた1966年は大きな事故が続いたが、いずれも水瓶座、獅子座、サソリ座で起きている。
飛行機の怖い人は、多少、憶えておいた方が良いかもしれない。

ところで、13日の天津の大爆発は何の影響だろう。爆発物は化学物質だから魚座だが、「爆発」そのものは水瓶座だ。また、「天」も水瓶座だ(津はカニ座)。「桑原桑原」で水瓶座が相手を怒らせると書いたが、裏を返せば、攻撃されることを意味する。天津は攻撃されたわけではないだろうが、火星を怒らせた現象と言える。
水瓶が怒らせると言えば、鳩山元総理の土下座パフォ-マンスもその一つだ。

中国による人民元切り下げが続いている最中だ。大局的に観れば、これも星の流れの一つに過ぎないが、原因をたぐれば、やはり、去年までの木星カニ座の後遺症だろう。自分の星座に木星が来れば、地位の向上を手がけるので、ムリをする。木星が来た時はそれまでの功績の結果だけ受け取れば良いが、欲を出すと木星が去った後で借金取りがやって来る。

木星が乙女座に入ったとたん、乙女座の澤穂希が婚約発表をしたそうだが、あまり夢を膨らますと、かえって不幸になるので、大人の結婚を祈りたい。(P.S.入籍だった)


桑原桑原

2015年08月11日 | 星の流れに

宮崎あおいが追突したらしい。土星が順行を始め、木星は11日から乙女座に入った。
射手座の宮崎あおいだけではない。新幹線は、焼身自殺の後も、予想外のミニ事故が続いて、このところ様子がおかしい。軽飛行機も墜ちた。

いよいよ、射手座の要注意期に入ってきた。もちろん、変容宮全て影響を受けるから、魚座、双子座も要注意だ。他の惑星の助けがないことでは、むしろ魚座、乙女座の方が危険かも知れない。

射手座、双子座は、9日からちょうど木星と入れ替わり、火星が獅子座に入っているので、まだしばらくは反省や修正のチャンスがある。新幹線の事故は今のところ良い警告になる。ただし、9月末に、火星も乙女座に移るので、かなり要注意だ。
改めて言うと、乙女座は自分自身、魚座は対人相棒、双子座は家庭、射手座は仕事名声に関する問題が起こる。

獅子座の火星は、水瓶座の相手を怒らせ、獅子座は興奮する。水瓶はロシア、バククネ韓国大統領、獅子座は中東、オバマ大統領

ところで、追突の宮崎あおいだが、岡田准一との交際報道で動揺していたのではとの見方もあったので、ついでに二人を観てみたら、岡田准一が引っかかった観がある。
干支がホットとクールの「情」同士で、同じ亥月だが、宮崎は戌亥空亡で月支が空亡している。意気投合するが、互いに勘違いだ。それに、くそまじめな岡田に対し、宮崎はハンターだ。 くわばら、くわばら


干支の話(7)

2015年08月09日 | 占いばなし

ちょうど干支の話を書いている時、「空亡に三合すれば効力が消えるんですか」と問われた。四柱推命の定番の疑問なので、これには持論で答えた。

干支術の四柱推命は、年月日時の四干支を並べ四柱とし、運命の図式、「命式」と呼ぶ。命式は生日干支を軸とするので、年月時の支が生日から見て空亡になることがある。
通常は、空亡になった年月時の支は効力を失い、運命が弱くなるとされるが、この支に三合や支合(以下「合」)する支が有ったり、年回りの支が「合」であったりすれば、空亡が解消するとされている。

確かに、結果的には空亡効果が減少するので、解消すると考えられるのは間違いではないが、正確ではない。
結果にかかわらず、空亡も合も、同時に存在する。例えば、悪臭に香水を撒けば嫌悪感は解消されるが、悪臭の元が消えたわけではない。もし毒性の悪臭なら、命にも関わる。一方で、身体に香水を付ければ個々の体臭と重なり、別の臭いが生まれることもある。

つまり、「A+B=C」ではなく、基本は「A+B=A+B」ということだ。
また、空亡で、必ず運命が弱化するということもない。単に、本来の姿ではなくなるだけで、むしろ変化により運が良くなることもある。
空亡すれば自分の能力が発揮できないのだから、悪い能力(資質)であれば、適度に緩和され、良い働きに変わるからだ。

また、「合」により、別の働きが現れるので、空亡による弱化より、「合」によって生じた変化が目立ち、あたかも、空亡の効力が解消したように見えるので、空亡が消えたかのような印象はあるが、決して消えたわけではない。

空亡の人格
では具体的に、空亡のある人にはどの様な特徴があるのか。
年月時の場所にもよるが、自分の性格や能力や本音について、自覚が無い。
人間は基本的に、誰でも自分のことは解らないものだから、あくまで比較論だが、自覚のなさ故に、他人に良い人と思われたがるところがあり、自分も良い人だと思っている。(主に月支の空亡)

この思い込みによる振る舞いが、結果的に他人に好まれ、出世する。しかし、一方で、無自覚な善人志向が、厳しい現実対処とズレることがあり、大失敗につながることがある。
空亡支に対し「合」がある場合、合の持つ他人との化学変化、つまり、他人の協力による、別の行動要素が加わることで、本来の結果とは違うことが起こる。
だから、確かに、空亡だけの結果とは異なることになるが、良い結果になるとは限らない。他人の影響は、良い場合も悪い場合もある。しかも、この影響中も空亡であることは実在し、迎合的な受け入れは無自覚のままだから、なぜその結果になったのかの自覚が無く、また成り行き次第の波に乗る。

干支作用は単純な数学ではない
西洋占星術もそうだが、理屈を知れば、干支術もコンピュータで確実に答えが出せるような気がする。
いずれはそうなるかも知れないが、今現在、世界最高峰のコンピュータでも天気予報すら、確実にできない。
運命が星によるものか、他の周期律によるものかさえ、(有無を含めて)定まっていないのに、コンピュータで予測するのは夢のまた夢だ。
したがって今現在、干支術は、機械的な足し算引き算で考えるのではなく、干支の持つ資質の相互作用と総合的結果であることを念頭に、柔軟性を以てとらえ、実践を考えなければならない。