魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ボトル

2011年02月28日 | 星の流れに

山羊座と話していると、何か、かみ合わなくなると言う人に、何がかみ合わないのか説明しているうち、一つの説明を思いついた。

山羊座は、他の星座とかなり違うところがある。
普通は自分の心情から動き始め、外界と調整しながら、行動が決まる。
ところが、山羊座の場合、行動から心情を決めていく。

この場合の山羊座の行動とは、自分の衝動の結果ではない。
社会一般の「あるべき姿」や「よくあるパターン」を認識し、そのような態度を取るか、逆に、それをひっくり返す形で行動する。

山羊座の関心は、自分の内面より、人間社会の「トータルな本質」とでも言った、人間の習性だ。
言動が個人の感情を離れているから、マスとしての支持を得やすい。それが、山羊座をセレブに押し上げる。

山羊座が、経営者や政治家に向いているのは、個人的感情を超えた核心で判断するからだ。一方で、対話によって理解をしようとすると、普通の心情を持たないために、互いの内面を摺り合わせることができない。(これが、かみ合わない理由)

では、山羊座は非人間的かと言えば、全く逆だ。むしろ、最もデリケートで深い感情を持っている。しかし、この深すぎる情緒が、むしろ、一般的な理解を受け付けない。だから、素直に自分を出せない。
結局、自分の奥底に秘めた情緒を無自覚に押し殺して、マスとしての人間で生きることで、自分は普通だと思っている。

他の星座と山羊座の関係を物に例えれば、ワインとボトルの関係だ。
普通、ワインと言えば、味や香りのことを考えるが、ワインはボトルに入ってこそ、ワインでいられるし、形も決まる。
極端に言えば、山羊座はワインをボトルでイメージする。

ワインについて、ボトルの形やラベルで語るのは、間違いではないのだが、他の星座が、何か、かみ合わない気がするのはこの点だ。
しかし、互いに何が違うのか気づかない。

山羊座の歴史状況
さて、現在、土星が天秤座にいるので、山羊座と天秤座の縁が深くなるが、一方で、山羊座には冥王星がいて、250年ぶりの変貌期に当たっている。

山羊座はユダヤ人、インド人、つまりイスラエルとインドだ。
インドは植民地からの逆転であり、イスラエルは18世紀のシオニズムの黎明期から考えれば、その反転の時とも言える。
現在の中東の動きが、イスラエルに影響を与えない訳がない。

ようやく、本当の意味で、近代が終わろうとしているようだ。


モルモット

2011年02月27日 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜も寝る前に、目が痛ダルくなり、そのうち後頭部が痛くなってきた。
ディスプレーの見過ぎかなとも思い、『もしかしたら』とも思い、風呂に入れば血行が良くなって治るかも、と思って風呂に入ったが、解消しない。
よほど、ブログに「地震がある」と書こうかと思ったが、主義に反するのでやめた。

風呂の勢いで強引に寝たが、朝起きてみたら、飛騨で2:19にm4.9震度4。5:38にm5.4震度4。その後も続いている。

自分の体調をもとに「地震がある」などと言うような「神懸かり」的なことが嫌いなので、書かないことにしているし、仮に信じる人がいて、実際には何も起こらなかった場合、迷惑を掛ける。
(星や周期律で、世相を考察することとは次元が違う)

しかし、それにしても、今年に入ってマスマス、おかしい。
客観的冷静に評価できる人にだけ、通知しようかと思ったりもするが、どこに通知して良いかもわからない。

頭痛になる原因は様々な条件があるので、地震とは関連しない場合もあるはずだ。
何とか、妄言にならないように、客観的に記録する方はないだろうか、と考えるのだが、上手い方法がない。

そこで、考えたのが、ブログに暗号を潜ませておいて、1年ぐらい続け、1年後に公開して、実際の地震との相関性を比較する・・・という方法だが、考えただけで疲れる。

誰か、研究してくれる人はいないものだろうか


歯がゆい

2011年02月25日 | 日記・エッセイ・コラム

専業主婦の国民年金切り替え問題
また新たな「もつれ」が現れた。
インチキ年金を、いじれば、いじるほど、縺れていく。

だからぁ~、
少なくとも、一度、白紙にしてしまわないかぎり、どこまで行っても、人手とお金と、無駄なもめ事が、際限なく続く、三途の河原の石積みだ。

今、日本に立ちはだかる壁は、手直しでは決して解決しない。
もう、そんな時ではないのだ。
ベルリンの壁のように、叩き潰すしか、突破できない。
かと言って、すべての人の利害が絡む問題に、答えは出ない。

結局、成るようになる(自然崩壊)まで、待つしかないのだろう

自民党の起死回生  落城前夜


こんな時

2011年02月24日 | 日記・エッセイ・コラム

もう、いい加減にして欲しい。
経団連会長ではないが、政治家は、政争に明け暮れている場合だろうか。見方は様々だとしても、国民は皆、ウンザリしている。

松木農林水産政務官が辞めたことに、同調者は
「政治家である前に人間として・・・」と、賞賛した。

おいおい、多くの票を背負った代議士は、人間の前に政治家としての責任があるんじゃないのかい。
政治家のエゴ。まさに、語るに落ちるだ。

為政者と国民が離反しているのは中東だけではないようだ

いなおり


策に填る

2011年02月24日 | 日記・エッセイ・コラム

投資やマルチなどの、金銭詐欺に遭う理由の多くは、自分の欲から始まっている。資格詐欺や、内職詐欺も、全く同じ理由だ。

中には同情や、結婚詐欺のように、欲とは関係ないように見える被害もあるが、これも、突き詰めれば、「いい人願望」を含め、やっぱり欲から始まっている。

様々な状況で巻き込まれる被害は、ほとんどの場合。欲から始まる。
人間は生命欲で生きているのだから、やむを得ないことかも知れない。どんな生き方をしていても、何らかの「被害者」になる。

しかし、欲から起こる「被害」は、「加害」の裏返しでもある。
相手のことを非難や、攻撃している人の言い分を聞くと、何らかの形で、自分のアクションに対する相手の反応を、自分に対する加害として非難している。

こういう傾向は、自分のことが見えない人、エネルギーに溢れて押すことしかできない若者に多い。また個人的な資質で、ヒステリーのようにエネルギーの偏った人にもある。

国などの集団でも、若いエネルギーに溢れた国や、内側からだけの視点でものを考える集団(ナショナリズム)には同じ傾向がある。

自分の欲(正義)を通そうとすることは、相手に取っては加害であり、同時に自分は被害者と意識する。
(立っているだけの壁に突進すれば、大けがをする)

被害感が強い時ほど、実は加害者として見られている。
そして、欲が強いほど詐欺に遭いやすい。

領土問題ほど、詐欺(相手の術中)に、はまりやすい問題はない。


牡羊と魚

2011年02月23日 | 星の流れに

うかつだった
牡羊座に惑星が来れば、天秤座の日本は、牡羊座の国と関わりが多くなる。EUやアフリカばかり考えていたら、「新の名前」を忘れていた。
今回の地震で、多くの日本人が巻き込まれた、New Zealandは、まさに「新西蘭」の「新」の国だ。日本人の遭難者の比率が高すぎるのも、やはり、牡羊座の影響だろう。無事で救出されることを祈りたい。

「New」の付く地名はNewYorkを始め、世界中にあるし、中国では新疆ウイグル自治区などの例もある。
日本でも、新潟県が新幹線に金を出さないなど「新新」話もあれば、新幹線もついに日本を縦断し、さらに海外に売り込みを掛けている。

地域名が「新」の場合、ピンポイントの問題だが、ニュージーランドは国名だ。
さらに、牡羊座の国である英国の、英連邦王国の一員の中で唯一の「New」の付く国だ。(しいて言えば、パプアニューギニアも)
牡羊座の中の牡羊座、と言うところか。

地域が何座であるかと、地名が何座であるかとは別問題だ。地域は現象が起こる所であり、地名は話題になる所だ。
現象の起こる割合や重要度が高くても、注目されないこともあれば、
現象の規模は小さくても、注目されて話題になることもある。
今回、日本人が多く遭難したことは、日本にとっては相当ショッキングな出来事だ。(スマトラの比率とは比べものにならない)

牡羊座と魚座
北アフリカで起こった革命が、アラブ諸国全域に影響し始めている。
北アフリカは牡羊座だが、宗教の枠でとらえるアラブ圏は魚座だ。
つまり、北アフリカは自発的な動乱だが、アラブ圏としては天王星・魚座通過後の、後遺症的な混乱だ。(北アフリカはダブっている)

惑星が来ている今の牡羊座が、自らのエネルギーで動くのに対し、惑星が去った後の魚座は、これまでのエネルギーが無くなって、常態を維持できなくなる。酔い覚めの二日酔いの苦しみだ。
魚座はオイルなど、液状の物も表すし、老衰も表す。いずれも老いた支配者が追いつめられた。

今回のニュージーランド地震の町は、クライストチャーチChristchurchで、「キリスト教会」だから、魚座の名前だ。
今回、さほど大きくない規模の地震なのに、大きな被害を出し、町の象徴の大聖堂(魚座)も瓦解した。

地震先進国なのに、建物の地震対策ができてなかったのは、大聖堂を中心とする、古い町並みの情緒を大切にしていたからだそうだ。
つまり、これこそが、惑星の心地よい酒に浸って、二日酔いを招いた状態といえる。
知らないが、おそらく近年、この町は人気していたのではなかろうか。

アラブ諸国にも全く同じ事が言える。

PS:
18日、北朝鮮の「新義州」で暴動が起こったとのこと

PS:2
今回の日本人被害者には看護師(魚座)が多い。以前から、その関係が多かったのだろうか←やはり、専門コースがあったようだ


ジャパンダ

2011年02月22日 | 日記・エッセイ・コラム

ついに、また、パンダがやってきた。
上野動物園や、界隈の商店街は、また人寄せができると大喜びだ。
パンダが居なくても、北海道の旭山動物園は人が押し寄せている。

「パンダって、何であんなに可愛いんだろう」と街の声。
可愛ければ良いのだろうか、可愛いのはパンダだけだろうか
ワシントン条約は、何のためにあるんだろう。

パンダの可愛さは、タレ眼と、縫いぐるみのような仕草だが、
「きれいなバラには刺がある」し、実は怖いマシュマロマンのように、見た目だけで心を許すと、食虫花で命を落とす虫になる。
英泉の浮世絵「牡丹灯籠」は、骸骨と抱き合っている。

パンダも、見た目は可愛いが、毛を剃ったらとんでも無い、怖い姿をしている。
まあ、パンダは肉食ではないが、「可愛い!」と、ライオンやシロクマに近づいて、大けがをしたり命を落とす人は意外と多い。

中国が、パンダを自国の象徴にしていることは、まさに「韜光養晦」かも知れない。

「ジャパンダ!」 (飛行機から降りたパンダの第一声)

なんなんだパンダ


また頭痛

2011年02月21日 | 日記・エッセイ・コラム

今日も、朝起きた時から頭痛で、『これは、また地震かな』と思っていたら、午後一時頃には痛くなくなっていた。
そのまま忘れかけていたら、テレビに地震のテロップ。
15:46和歌山で震度4/m4.9

今年に入って、500キロ圏のm4以上の地震と頭痛は、100%の相関性があった。
先祖帰りして、ますます、死期が近づいているのかも知れない。

悪夢

PS:
これを書いた後、また頭が痛くなったので、『おいおい、またかよ?まさか、なんぼなんでも・・・』と、思いながら寝た(頭痛でも寝られる)。
起きたら、日本時8:51ニュージーランドで大きめの地震とか。遠くの地震でも頭痛になるのだとしたら、日本のプレートにもストレスが掛かっているのだろうか。実際、遠くの地震に前後して日本でも地震が起きることがある。


神も仏も

2011年02月20日 | 日記・エッセイ・コラム

中国は、日本を抜いて世界二位の大国になっても、日本は援助しなければならないと言っている。
理由は、色々とこじつけることはできるだろうが、徳や慈愛ではなく、根底は、「金」は取れるところから取る、商魂だ。

反日を続けながら、賠償代わりに金を出すのは当然だとも言う。
そして、何よりも、中国はまだ貧乏だからだと言う。

いずれも、それは、見方によればその通りだ。
しかし、中国が終戦時、日本に賠償請求をしなかったことを含め、
互いに何か大きな、受け止め方の「違い」があるような気がする。

日中韓の確執は、西欧諸国から観れば、理解できない不可解なものだ。
それどころか、当事者さえ、実は良く解っていない。
西欧諸国には遠すぎる問題で、当事者には目先しか見えない。
結局の所、これは、神仏の問題ではないかと思う。

神と仏
大きく世界を見渡すと、神仏がある文化と無い文化がある。
世界の文明国の中で、神仏がない国は中韓が代表だろう。
(韓国は、やたら宗教を持ち出すが、内容は極めて特殊)

キリスト教やイスラム教のような、神の前の平等。
仏教のように、何処までも越えられない存在への求道。
いずれも神仏の前に、人間は「至らない存在」として、傲りを戒めている。

しかし、神仏を持たない人々にとっては、人間は最高の存在であり、その長たる者は、天に代わって人を支配する。
天や太陽は、神仏のような仮想の存在ではない。目に見える上位物であり、しかも、人の長たる者は、そこからの降臨や授権の形で、絶対者そのものに成り代わる。

中国の易姓革命や、万系一世の日本の天皇のように、違いはあるが、人間の長は人間だ。だから、本来は日本も、神仏を持たないグループでありながら、仏教に帰依した天皇が続いたことで、中国や朝鮮とは、異なる文化を形成してきた。
日本はいわば、西欧的な東洋と言えるだろう。

上位者は上位者らしく
昨今の中国の横暴は、人間界の力の上位が「支配権の獲得」に直結する哲学だからだ。
「神仏の前に誰もが謙虚でなければならない」のではなく、「力上位の者は、より絶対者らしくしなければならない」のだ。

日本は中国に経済援助しなければならないという中国の主張は、
実質経済力上位の日本の当然のつとめであり、実は、中国は、援助中の日本が、もっと横暴でもやむを得ないと思っていたと考えられるし、上位の日本なら必ず、横暴だと思い込んでいたとも考えられる。

中国の不可解な度の過ぎる反日教育は、この「横暴な日本」に対する対抗措置だったのかも知れない。(B型は、ひがみっぽい)

日中韓のもめ事は、神仏を持たない者の上位争いと、仏教国日本の認識とがズレていることにあるが、日本が戦前の神道を持ち出す限り、同次元の争いは激しくなる。(神道は一神教の対立軸だったが)

人が神になる哲学は、神仏のない哲学と同類であり、日本が、摩擦を避けたいなら、この次元に与しないことが賢明だ。
ただし、ロシアは別問題で、常に上空を舞っているトンビが、舞い降りて来ただけの話だが。


快刀乱麻

2011年02月19日 | 占いばなし

近頃、A型よりB型の方が人気があるそうだ。
一頃は、B型と聞いただけで、仲間はずれにされたり、いじめられたりしていた。そのため、血液型撲滅運動が起こったぐらいだった。

同じ頃、ブームが輸入された韓国では、初めからA型が嫌われていたそうだ。元々、B型傾向の強い国だから、これはうなずける。

ところが、A型傾向の強い日本で、空気が読めない秩序破壊者と嫌われていたB型が最近、人気しているのはなぜだろう。
「B型 自分の説明書」と言う本がベストセラーになったこともあるかも知れない。(残念ながら、ベストセラーと聞くと読む気がしない悪い癖で、読んでいない)

しかし、本だけが理由ではないだろう。むしろ、そんな本が受け入れられる空気ができあがっていたことの方が、問題だ。
政権交代にしてもそうだが、おそらく、20年も続く不況と閉塞感に、いい加減、日本人がうんざりしているのではなかろうか。
『もう、並のことではラチが明かない』・・・と。

衣食足りれば、A型の「礼節を知る」ことができるが、もう礼節どころではなくなっている。
とりあえず、凝り固まったモヤモヤを、無視してぶち破る、B型的な快刀乱麻が望まれるようになっているのだろう。

周囲でも、B型傾向の強い、中国や韓国がブイブイ言わせている。
A型の緻密さや責任感、堅苦しい秩序社会が、不景気と閉塞の元凶だと、無自覚の内に嫌われるようになっているのではなかろうか。

実際、今や、細かいことは言っていられないし、異能の出現が求められている。調和、横並びを善しとするA型的姿勢や気遣いは、草食系とも、重ねてみられやすい。(実は、草食系はB型の変形なのだが)

そんな空気の中で、B型的なノー天気が、ホットする開放感を見せてくれるのだろう。


驚天動地

2011年02月18日 | 日記・エッセイ・コラム

新燃岳は、ますます大変なことになっている。宮崎県は弱り目に祟り目。気の毒で、言葉もない。
ゴルフ好きの知人が、老後は温暖な宮崎に住みたいと言っていたが、今回の噴火で、風土に魅せられて、東京から山麓に移り住んだ人がショックを受けているニュースがあった。

別荘地や、老後「I」ターンで人気の、温泉や自然が一杯の土地というものは、元々、人が住めないから、人口密集の日本でも、取り残されているわけで、たいていは近くに休火山があったりする。

近頃は火山学も発達しているから、突然、被害に遭うことはないが、今回の例でも、土地を引き払って逃げるまでの時間はない。

300年ぶりの大噴火だそうだが、星の方も、まだ、これから次々と牡羊座に入宮する。
「新」「燃」が牡羊座なら、「頭」も牡羊座だ。
何でも後追いが好きな韓国では、最近、地震が増えて、中国・北朝鮮国境にある「白頭山」が噴火すると話題になっている。
占い的に言えば、話題になるだけでも、成就したことになるが、白頭山に関しては、かなり実現の確率が高い。

ところで、干支60年周期で振り返ると、1950~1伊豆大島三原山が大噴火をして、三原新山が生まれた。


嫌なCM

2011年02月17日 | 日記・エッセイ・コラム

以前から『嫌なCMだなあ』と思っていたら、
最近、その二つの会社の悪評を立て続けに聞いた。
「社会的責任」程度にフツーに流れているCMには、何も感じない。

社会的責任とは変な表現だが、CMを流さなくても、みんなが使っているような製品の会社のCMは、街に並んだお店の看板のようなものだ。求める人が探す時に困らないように、アナウンス効果とでも言うか、買おうと思う時だけ役に立つ。

ところが、聞いたことのないような会社のCMの中には、袖を引っ張る呼び込み屋のような、いかがわしいモノがある。
たいてい「ロク」なもんじゃねえ

CMを見れば、大体その会社の体質が解る。
悪評を聞いたその二社のCMに共通していたのは、表現は違うが、
「自分たちは頑張っている」という主張だった。
自分たちのガンバリや誠意を、直接的に主張すると言うことは、
「客は二の次」ということだ。

最近は少なくなったが、以前は、訪問販売に来た営業マンが、
「わが社は今月、強化月間ですから、お願いします!」と、
元気よく、愛想よく入ってくる。その上、買わないとわかると、
バーンと、戸を叩きつけて、行ってしまう。

売り上げ強化月間など、こっちの知ったことではない。営業所の気合いのまま飛び出して来たのだろう。全くの自分の都合で、客のことなど考えていない。だから、「買わないなら客じゃない、愛想しただけ損をした」と思うのだろう。(愛想してないのだが)

しかし、世の中は良くしたもので、こういう会社には、そういう客が付く。熱気に共鳴するのか、いずれにしても、類は友を呼ぶ。
えげつない商売をする会社の客は、やはり、どこか現金で欲張りだ。
その上、被害者になったら、人一倍、非難して騒ぎ立てる。

CMにつられて買うことは、誰でもあるだろうが、どのCMの製品を買うかで、その人の人格が逆に解ることもある。

金儲けのために流しているのだから、基本的に「善なる」CMなど無いが、それでも、社会的責任を感じられるCMと、魂胆見え見え、品性下劣なCMがある。
もちろん、自ら善ぶったり、直接に善行を吹聴したりするものは、そうではないから、大声で叫ばずにはいられない。

また、中途半端な有名人や、既存のキャラクターを使うCMも、自分の正体を見られたくないから、隠れ蓑を必要としている。
中途半端な、と言ったのは、超一流のタレントはギャラも高いが、自分の名誉管理もしっかりしているから、簡単には乗ってこない。

嫌なCMは、まだまだある。

CMは変容宮


駆け引き(2)

2011年02月15日 | 日記・エッセイ・コラム

GDP
世界第2位の経済大国の座を明け渡したと、大騒ぎだが、
最近騒がれるまで、日本が40年以上も第2位だったと、自覚していた日本人はどれぐらいいたのだろう。
経済大国と聞いていても、世界での存在感を考えると、まさか日本が、そんな「大国」だったとは、あまり実感できなかっただろう。

良く言われることだが、世界で何か大きな問題が起こった時、世界中が日本に期待しても、日本はこれと言った役割を果たさず、失望ばかり誘ってきた。それは、日本人自身が、自分の大きさを自覚していないからであり、期待の視線に面食らうことが多かった。

それが最近、中国に抜かれそうだとなると、俄然、焦り始め、抜かれたと言って、がっかりしたり、気を取り直そうとしたりしている。

これまでの態度から考えれば、むしろ、「ほっ」としても良さそうなものだ。国土や人口から考えれば、当たり前のことで、国際責任の風当たりが、多少なりとも和らごうというものだ。

そもそも、日本はどれだけの国際貢献をしてきたというのだろう。
金は確かに出してきたかも知れないが、それは、いわば納税だ。
世間でも、「税金を納めているんだ」と声高に言う人ほど、何ほどの社会貢献はしていない。むしろ、『だから権利がある』と、言いたいだけだ。

むろん、人は生きているだけで役に立っている。どんなぐうたらと言われる人も、社会に役立たない人はない。善だろうが悪だろうが、複雑多様なバランスを保つ一員として、社会を支えている。

しかし、社会貢献とは、そういう俯瞰的な話ではなく、一方に向かおうとする、主体的な働きだ。
困った人を助け、道を失った人を導き、問題を解決しようと働きかける、理想と行動だ。

大国
税金を納めても、そうした行動をとる人が少ないように、日本は、金は出してきたが、国際貢献をしたとは言いがたい。(例えば、アフガン侵攻に主体性を見せたフランスのように)

もちろん、国際貢献のつもりで、よけいなお節介をするアメリカのような国や、国際貢献と称して金儲けしか考えない中国のような国もあるから、国際貢献なら何でも有りではない。

商売に徹する、お金持ち日本は、気になるお店だが、頼りになる公共施設ではなかった。好かれても、尊敬されているわけではない。
日頃、国際貢献意識に欠ける日本が、自分の国益や領土を叫んでも、誰も真面目に聞いてくれないだろう。

交渉がうまくいかないのは、憲法9条や常任理事国じゃないからだと思いたい向きは、防衛力強化や常任理事国入りに熱心だが、世界は『また、何か金儲けをたくらんでいるのだろう』としか思わない。
日本の常任理事国入りを支持している国も、日本に期待しているわけではない。それぞれの思惑だ。

大国の陰で、何ほどの存在感を築くことのできない日本が、たまに頑張れば、軍国主義のレッテルを貼られてしまった。
せっかく経済大国になっても、42年間、何もできなかった。
そしてまた、大国が現れ、その陰に隠れることになった。

これは日本としては有り難いことだ。小さな島国日本は、「大国」の器ではない。周りに大国がある方が収まりが良く、楽なのだ。
そのことをかみしめた上で、日本は「特別な存在」になることに専念したらいい。

目的は何か
領土問題の失策は、外交センス(駆け引き)の欠如だが、
もっと重要なことは、「視野」の欠如だ。
「領土は国の威信」とこだわる人々は、時の流れの、遙か後方に取り残されている。

世界の流れは、明らかに、近代国家の概念を希薄にしている。
これからの外交には、現代史のベクトル、100年後の世界といった、大局観と方向性が重要だ。

今ある「国家という乗物」の乗客は、やがて別の乗物に乗り換える。
重要なことは、今の船を守ることではなく、次の列車に乗り継ぐ乗客の安全と利便だ。くどいが、次の列車は、国家ではない。


駆け引き(1)

2011年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム

昨日、
立ち寄ったブックオフでパラパラ読みしていたら、

文春新書の「史実を歩く」(吉村昭)に、
大津事件で襲われたニコライ・ロシア皇太子は、事件の前に長崎に立ち寄り、お忍びで、ギリシャ親王と長崎で遊び、二人とも両腕に刺青をした。調べたところ、これ以前にも、イギリス親王兄弟が東京でそろって刺青をしていた・・・のだそうだ。

大変、面白い話だが、改めて、日本人と欧米人のセンスの違いを思い起こし、先日のBBCで、原爆二重被害者を笑いものにしたと、日本中が怒り抗議したことに、改めて、悲しい思いがした。
BBCは決して、笑いものにしたのでも、原爆を軽くみているのでもない。にもかかわらず、抗議に対し、丁寧な謝罪をした。
それが、日本人として悲しいのだ。(わかる人にはわかると思う)

家に帰って、
久々にキャプラの「ポケット一杯の幸せ」のDVDを観た。
何度、観ても面白い。
知らない人もあるかも知れない。禁酒法時代のギャングの人情喜劇だが、その中で、主人公のN.Y.ギャングは、シカゴの大ボスと、N.Y.の利権をめぐって取引をする。
双方、ハッタリと突っ張りあいで、結局、N.Y.側が勝利する。

この駆け引きは、単なる狂言回しだが、ここでも、日本の外交下手を思い出して、情けなくなった。
日本人は、「コツコツ真面目にやっていれば、お天道様は必ず見ていなさる。世の中に悪の栄えたためしはない」と、「正しいこと」にこだわりたがる。

しかし、世界は、美しい礼服の下は、ギャングと変わらない。
昨日、「幅が大切」で領土問題を例に挙げた後で、NHKで北方領土問題を特集していた。
あっちもこっちも火がついているが、領土問題にしても、真っ正面から主義主張を述べるだけで、結局、お天道様に頼っている。

尖閣の時、日本が引いたことで、中国だけではなく、世界中が「日本は目をそらした」と、面白がった。
日本が引っ込んだこと自体は、やむを得ない対応だったが、何よりも、何の考えも作戦もなく、睨み付けたことに問題がある。

喧嘩慣れしていると、「負ける喧嘩は嫌いでねえ」という逃げ口上を知っている。相手を立てながら、凄みを効かせるセリフが、互いの阿吽の呼吸を生む。
しかし、日本は、歴史的に、引っ込みのつかない行動か、目を合わせないことしかできない。島国一人っ子の、付き合い下手だ。

いわゆる大国、特にアメリカは、西部劇でも、シカゴギャングでも、動物のボス争いの世界を、観客がよく知って、それを楽しんでみている。当然、外交の場でもそうした原理が発揮される。

ロシアも中国も、流儀は多少違うとしても、「駆け引き」に長け、連み方も知っている。

日本に、決定的に欠けているものは、落としどころに導く「はったり」だ。だから、脅しやハッタリには安々と引っかかってしまうし、逆に、落としどころが解らずに、舐めてかかったり、暴走したりする。

ロシアの中韓呼び込み開発には、くれぐれも、引っかかってはいけないのだが・・・


幅が大切

2011年02月13日 | 占いばなし

三白眼が」で、何事も一つの要素・要因で決まるものはない、と言ったが、
逆に、一つ一つの要因の影響は見逃せないし、たった一つの要因が、複合的な要因の塊を、大きく動かすきっかけになることもある。
しかし、そのきっかけ要因だけで、物事が動くわけでもない。

例えば、現在進行中の領土問題にしても、民主党政権の失態が、きっかけにはなったが、民主党だけでこの事態が起こったわけではない。
様々な複合要因が重なって、堤防は破れるべくして破れた。
金に困れば、アラスカさえ売る国を相手にしながら、65年以上、国家崩壊のチャンスにも、解決できなかったのだから。

赤糸と白糸で織れば、ピンクの布ができる。白糸に替えて、青糸で織れば紫になる。いずれにも赤糸が入っているが、布は、赤色ではない。

占いでも、血液型でも、心理学でも、何かのタイプを論ずる時に、ズバリそのような人がいるわけがない。複雑な人格の一要因だ。
また、現象にも複雑な要因が絡み合っている。

紫の布に含まれる赤糸は、紫でもピンクでもないが、赤はなくてはならない色であり、一方、決して緑とは関係しない。
占いの話は、そのような前提、レベルで考えると、極めて役に立つ。

占星術などの占いも、与件の複雑な関係とバランスをみることが大切だ。
一つ一つの要因にこだわらず、漠然と結果を予測する。
その範囲で、事柄に合わせて、絞っていく。

占いを聞く時も、それぐらいの幅を持って聞く方がいい。