魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

何の危機

2017年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム

北朝鮮がICBMを打ち上げ、日本では、アメリカと同じように、ついに大変な事態になったと大騒ぎしている。ICBMはアメリカにとっては重大問題だが、日本は通常のミサイルで充分、壊滅的打撃を受ける。原発を狙われたら、日本は完全にアウトであり、その状況は前世紀に完了している。
にもかかわらず、そのことは一切無視して来ながら、何を今更、大騒ぎしているのだろう。
アメリカが危機にさらされたからと、北朝鮮を攻撃すれば、日本に対する北からの実際の攻撃が起こる。そういう意味では、大騒ぎしなければならないが、何よりも、原発が有ると無いとでは、騒ぐ意味が違ってくる。
もし原発が無ければ、北の核による被害は限定的であり、防ぐことも可能かも知れないから、騒ぐことにも意味がある。
しかし、日本中にこれだけ核施設を並べていたのでは、万事休すだ。
原発事業は、あらゆる危険要因に蓋をして、自爆テロの爆弾のように日本中に張り巡らしてきた。

ここまで危険が明らかになっても、まだ推進しようとしている。
津波も、来るまで「想定していなかった」。北のミサイル攻撃も、未だに想定していない。いや、口に出せないのかも知れない。
そんな国で、一体、何を騒いでいるのだ。


死の土星

2017年07月25日 | 日記・エッセイ・コラム

平尾昌晃死去。元々身体の弱い人だったので、よくここまで活躍できたと、感心もし、寂しくもある。
土星山羊座の影響は確実に始まっている。土星は4月に射手座の28度と、ほぼ山羊座まで到達した後、逆行中だが、天秤の木星に、カニ座の太陽、火星なども影響して、この所、活動宮は苦しい。
山羊座のイスラエルではパレスチナの抵抗があり、インドは中国と一触即発状態だ。松居一代ではないが、カニ座の中国はおかしなことばかりしている。日本の領海に入ってみたり、侵略した南シナ海の島に映画館を作ったり、内部抗争も出てきた。

土星が来ると自分か身内に不幸が起こる。射手座の土星は、まもなく去るが、射手座の海老蔵はちょうどその間、辛い思いをしてきた。また、多くの射手座は皆、些細なことに腹を立てていた。土星の重責を引き受けた蓮舫は「過去」を追求され、さらに老化の土星の影響ですっかり老けた。

土星は老病死を表すが、それは「生と時間」の意味も告げる。だから、宗教と小説、そして占いの星でもある。
人は必ず死ぬ。死ぬ時も死に方も人の数だけある。死に上下はない。だから、死をいたずらに取り上げて、感情を動かすべきではない。世の中には、病・死をことさらに取り上げて、商売にする報道や歌舞音曲に溢れている。多くの人は、それに感情を刺激され、精神と金銭を浪費している。死に動揺する人は、生きることを知ることができない。

洗脳や薬物で麻痺しない限り、死を恐れない人はいないだろう。しかし、大切なことは、死によって生のありがたさに気づくことであり、本来、当然の死に囚われて、死を恐れるあまりに、より大切な生を見失ったのでは意味がない。
対価で得たものを喜ぶか、失ったお金を悔やむか。生物は死という対価で生を得ている。
近頃、ようやく過剰治療や、末期医療の問題が認識されるようになった。
「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」


読書好き

2017年07月22日 | 日記・エッセイ・コラム

スーパーの駐輪場で、中古CD・古本のセールをしていた。地面に板を敷いて絵本が並べられている前に、4~5歳の女の子が緑の靴で正座をして本を開いている。
後ろで、胸に赤ん坊をくくった30歳ぐらいのお母さんが、自転車のハンドルを握りながら、上から読み上げると、一枚ずつめくる。
親子でセットの立ち読み風景が微笑ましく、離れたところからしばらく見ていた。

日本の識字率は、世界でも有数で、いわゆる民度の高さにも貢献しているのだろう。
座り込んでいた女の子も、全く読めないのではないのかもしれない。しかし、立ち読みできるほどの段階ではないのだろう。早く済ませたい母親が読み始めたのかも知れない。
こうして、日本人は字を読み始め、本好きになっていくのだろう。

ちなみに、日本は天秤座とみるが、英語の天秤座は「Libra」、図書館は「Library」。語源はどうあれ、どう見ても同じ物に属する。日本人が読書好きで知られるのも、当然なのかも知れない。


一白首相

2017年07月21日 | 占いばなし

2年前、安倍ちゃんは裏目に入ると書いたが、1年後のその時は、まだ絶好調で、支持率も50%以上で上昇傾向にあった。
占いで「その時」が来ていても、ほとんどの場合、現象は突然現れるものではない。だから、「当たってないじゃないか」と思う人は多い。
しかし、俯瞰的に見ると、結局は占い通りになっていく。

今回の突然の急落の直接の引き金は、都知事選で、「反自民」のムードが一気に形成されたことだが、安倍政権自身がつくり出していた背景で、我慢の貯水量が限界に達していたからこそ、起こったことだ。

今回の安倍政権も、根本を揺さぶったのは、やはり、「裏取引」の疑惑であり、一白の年に、一白の事件として、ことさらに民心を揺さぶった。
田中、仲宗根、安倍。人気の「一白」首相の足下をすくったのは、そろいもそろって、「情と秘密」とは・・・
ああ、宜なるかな!

裏目の時


パンダ顔

2017年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

1938年、ナチ政権下のドイツで、ノーベル平和賞受賞者のカール・フォン・オシェツキーが獄死した。79年前のことだ。
先日、同じノーベル平和賞の劉暁波が、中国共産党政権下で事実上の獄死をした。
天王星の84年周期に多少ズレるが、天王星が牡牛座に掛かり、他の惑星を考慮すると、同じ現象の再来と考えるべきだろう。

役者は替われど、変わらぬドラマだ。
当時、ヒトラーの目覚ましい活躍に、欧州の国でさえ媚を売る国が続出していた。
今、AIIBや一帯一路の、白髪三千丈「夢」話に、多くの国が媚を売っている。
ヒトラーの目指したものは、「戦勝国への復讐」だったが、中国が目指すものも、先進列強への「復讐」だ。

ノーベル平和賞には、不遜な性質があり、賞そのものには賛同できない。だから、肯定も否定もしないが、問題は、それに対する中国政府の態度だ。
権威主義の権化のような中国にとって、ノーベル賞は最もメンツの立つものだから、喉から手が出るほど欲しい。そのノーベル賞で、自国の恥をさらされたと思うから、逆に、意地になってそれを隠そうとする。それが、平和賞受賞者の抹殺だ。
仮にメンツの立つ形の受賞であっても、それは中国にとっては単なるメンツに過ぎず、他者が評価するような価値ではない。カードにさえなれば、ノーベル賞もパンダも同じなのだ。

自らを省みず、ひたすら先進列強への「倍返し」を狙う中国は、「その時」が来たと、一気に進撃を始めた。戦いの駆け引きのズルさはあっても、もはや、用心深さはかなぐり捨てている。あらゆる障害は、攻略し、破壊し、乗り越えるべき対象としか見ていない。
口で「国際法に則り、平和主義で、世界の発展を志す」と言えば言うほど、真逆の行動が目立ってくる。
このような「侵略すること火の如」き狂奔では、信長ではないが、「高ころびにころぶ」しかない。

メンツを気にして、ノーベル平和賞受賞者を抹殺する中国に、今、最もダメッジを与えるのは、経済制裁ではない。世界中の国が、パンダを返すことだ。
そうすれば、パンチを食らった中国が、パンダ顔になるだろう。


カラコン

2017年07月16日 | 日記・エッセイ・コラム

街に出ると、中国人観光客で溢れかえっている。爆買いは要らないが、本当の日本を知ってくれるのなら有り難いことだから、歓迎したい。
しかし、一頃のアメリカ人観光客が、日本に来ても、マクドナルドだけで食事をしていたようなことが、起こっているのではなかろうか。
日本に来て日本を歩きながら、中国のスマホで、中国の情報サイトだけで情報を入手し、中国のクレジットカードで買い物をして帰る。
日本を見ても、始めから思い込んでいた日本を見て素晴らしいと確認したり、案外、大したことないと、否定したりしているのではないだろうか。

中国人でなくとも、多くの人は物事を自分の目で評価できる力を持っていない。映画や小説を読む前に、評論を読んでからでなければ読まない人がいる。賞や評判を聞いたら読まずにいられない人もいる。色眼鏡を掛けてからでなければ外出できない人は、決して本当の景色を見ることができない。
この点で言えば、中国人はむしろ、本来はいきなり外に出てしまう人で、日本人より、見た物に極めて正直に反応する方だ。
ところが、現代の中国で育ち、生活している人は、ほとんどが、中国のカラー・コンタクトをはめられていて、自分がそんな物をはめられていること自体、気づいていない。
だから、中国政府は、中国人が海外留学や、観光に出ていっても、本当の色に気づかれる心配はしなくて良い。

中国政府が安心している理由は、このカラコンであり、中国語スマホだろう。
洗脳を洗い流すことは、完全に自由な状態でも、容易なことではない。自分が信じていることを否定することは、先ずは自分を否定することになるからだ。
中国人は海外に出ても、中国語ネット世界から解放されない。海外に何度出かけようと、ずっと中国の内側から観光している。現地の住人がいだく違和感は、そういう異物感だ。

昔、何ヶ月も船に乗って渡った時代とは異なり、世界の何処に行っても、現地の人と同じスタンスで生きることがない。
情報、物流、乗物が発達した中では、観光、移民、難民、世界の交流が盛んになるほど、互いに、違和感が深まっていく。
英語サイトで世界共通の情報を入手している人でも、ネット情報そのものに信頼性がなく、個々の先入観を補強する情報にしかならず、結局は自分の信じたい情報だけ選んで信じることになる。ISの拡散も、その最たるものだ。

中国人観光客に、聞いてみたいのは、海外旅行に出て、海外のネットで天安門や6月4日を検索したことがあるかと言うことだ。


次から次

2017年07月09日 | 星の流れに

カニ座に火星が来て、カニ座の松居一代がおかしな言動を始めたかと思ったら、離婚調停を申し立てられた。
カニ座の中国は、北朝鮮に暴走され、形式事でお茶を濁していられなくなった。慌てて、「中国だけに責任を押し付けるな」と言ってみたり、ロシアに加勢を頼む羽目になったり。
今、最も喜んでいるのはロシアだろう。

朝鮮半島の利権を狙っているロシアとしては、米中との取引ができるし、朝鮮半島にも手を伸ばせる。おまけに、中国と同じ活動宮で、しかも木星が来ている日本は、ネギを背負って転がり込んできた。水瓶座のロシアにとって、天秤座の木星は正にチャンスだ。
しかし、天秤座の木星は、アメリカにとってもチャンスのはずだから、今、最悪に見えているようなことが結果オーライになる可能性が高い。

アメリカにとっての、「結果オーライ」なこととは何だろう。要は、今最悪に見えることだから、トランプ大統領とその諸政策だろう。ダメなはずのことが、時間が経ってみたら、あれで良かったということになりそうだ。

逆に、今絶好調に見えるカニ座はかえって危ない。小池東京都知事は都議選で予想外の圧勝をしたが、これがかえって裏目になりそうだ。
火星は、今月末には獅子座に抜ける。短期的には、北朝鮮問題で強気に出ていたトランプ大統領が、今、行き詰まっているようなことになるだろう。

しかし中期的に見れば、木星は秋からサソリ座に移るので、カニ座は活気づく。逆に、今絶好調の水瓶座には困り事が起こる。
大小様々な惑星が絡み合って世界は動いていく。

物事は極まれば転ずる。大繁栄した生物は自ら環境を破壊することで、次世代の生物を繁栄させてきた。人類も古代の遺産を使い果たして、自滅する道を歩んでいる。滝に落ちる流れはある段階を過ぎると、もう、戻れなくなる。
核は北朝鮮でも我慢できるかも知れないが、環境破壊には目に見えるボタンがない。


盛夏の秋

2017年07月04日 | 星の流れに

今年、冥王星は山羊座の半分を過ぎて16゜~19゜の辺りにいる。カニ座の中国のピークは続いているが、ピークは下りの始まりでもある。
定説では、惑星が星座の25゜に至ると、次の星座に影響が出始め、現行の星座は衰運が漂う。しかし、観察していると実際には23゜辺りでその傾向が出るようだ。

仮に、星座30゜を12ヶ月と見立てれば、2.5゜が1ヶ月だから、23゜は10月頃になる。農作業で言えば、1年の仕舞い仕度を始める季節だ。惑星による現象も仕舞い仕度に入る。
今年2017年は盛夏の7月頃にあたるが、10月になれば、これ以上の上昇が無いことを知らなければならない。また、これまでの精算書が回ってくる。
現在、大暴れの中国にも、「そろそろ閉店ですので、精算お願いします」と、請求書が回ってくる。冥王星が射手座の時代、大暴れしたアメリカも10年前に支払った。

冥王星が山羊座の23゜に達するのは、2019年3月だが、天王星、土星、木星など他の惑星の影響があるので、もう少し前後するし、天王星の援護射撃で、むしろ次の大チャンスに変わるかも知れない。ただし、中国は山羊座による「影響」に過ぎないが、山羊座の本体は、インドとイスラエルだ。チャンスは、カニ座と山羊座、何れにもある。
この場合、チャンスと言っても、民族や地域など、大きな視点での話だから、必ずしも政権のチャンスとは限らない。むしろ政権には打撃になる。

冥王星約250年の回帰で、確実にアジアの時代が始まる。しかし、今の中国が目指すような世界であっては困るし、そうはならないだろう。
人類の歴史は螺旋状に進んできたのだから、西欧の築いた自由と平等の理想も含有した、アジアの時代でなければ、進歩とは言えない。

ともあれ、次の20年、大チャンスも来るかも知れないが、請求書も確実に回ってくる。カニ座、山羊座は、もうそろそろ、支払いのことも考えておいた方が良さそうだ。


日用品化

2017年07月02日 | 日記・エッセイ・コラム

タカタの会長も、東芝の社長も、同じ顔をしている。目が死んでいる。
シャープ、三菱自動車・・・皆同じだ。

東芝のフラッシュメモリー開発の桝岡氏が、「今更、技術流出など心配しない。既に、全部サムスンに渡してしまっている」と、諦めムードで話していた。
言葉の端々に、いかに会社のため日本のためにと開発したか、悔しさがにじみ出ていた。価値を評価できない経営陣に対する、絶望感。そこから得た、悟りのようなものさえ漂っていた。

相次ぐ大企業の破綻の度に、創業者ではない日本の経営者の無能さを、見せつけられる。家業としての小企業なら、養育段階から、跡継ぎに生業の意味を叩き込み、代々生き抜いていくことができるかも知れないが、システム化された企業では、「一族の生き残り」という鉄の使命、つまりは、企業の命は、全く配慮されない。

産業革命パラダイムは大量生産で、希少であるべきものまで、普及品のコモディティにしてしまう。この産革パラダイムのシステム教育で製造された、コモディティ「優等生」の成れの果てが経営に当たるのだから、つじつま合わせの月並み回答しか得られない。
さらに、タカタのように、跡継ぎ社長であっても、このシステム社会で、一般的なお金持ち教育を受けて育てば、無能に加えて、無目的という「でくの坊」が製造される。トヨタと真逆の家庭環境が想像できる。一族の成長期の社会環境も影響したのかもしれない。

日本の大企業が次々と破綻していく度に、中韓は喝采する。
それは、直接間接に中韓の策略が功を奏したからでもある。さながら、今川、武田、北条が、時代の流れに取り残され、織田、徳川などの新興勢力に呑み込まれていく過程のようだ。既存の大勢力は、自分たちが衰退していくことに気づかないし、また気づいたとしても、旧弊を捨てて新体制に改革することは難しい。新興勢力は、既存の方式をたたき台にしながら、時代に合わせて一から体制を整えることができる

日の丸船団に護られて成長した日本企業が、次々に沈没していくのは、日の丸軍団の旗艦もコモディティ化しているからだ。官僚と、官僚出身による政治家が、こぢんまりと、旧態維持のつじつま合わせに固執し、保守・革新すらサビ付いてしまった。
面白いのは、バブル崩壊後、曲がりなりにも景気を良くしたのは、タマタマ世襲で議員になった、優等生とは言いがたい宰相達だった。
新しい時代が来ると、常識が通用しなくなる。常識のエリートにはできない非常識を断行できるのは、学校に染まりきっていなかった人物だ。

選挙によって選ばれる政治家は、少しずつでも、時代に合わせて刷新されるが、大企業の経営者は、結局の所、要領の良いつじつま合わせがトップに成り上がる。だから成績が悪ければ、偽装や隠蔽に走る。挙げ句の果てに、行き詰まったら、企業生命の存続より、美しい精算が仕事だと考える。
これが日本の大企業のドミノ倒しだ。