魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

商の未来

2013年06月30日 | 日記・エッセイ・コラム

今日のニュースで、銀座松坂屋が88年の歴史に幕を閉じると告げていた。周辺のビルも建て直し、最大級の建物になる予定だが、何をするのかが決まっていない。これから何をして良いのか解らないのだそうだ。

確かに、88年目の閉店なのだから、これから同じ時間、続けられることを考えなければならないという思いがあるだろう。
結果は88年だが、天王星周期律から見れば84年であり、とっくの昔に時代は終わっていた。 「斜陽の影

これから何をしたら良いのか、途方に暮れているのなら、頼まれたわけでもないが、少し考えてみよう。

大転換
デパートは、産業革命パラダイムに必要な、大量消費の中心だった。
産革以前の王侯貴族の為の一品生産が、大量生産によって、富裕層なら誰でも王侯貴族の「ような」物を手に入れることができるようになった。だから、ある程度の特別意識を前提に消費が行われ、その場となったのがデパートだった。

しかし、大量生産が加速し、情報と流通が溢れるようになると、お金さえあれば、何時でもどこでも誰でも買える物ばかりになり、特別な空間で特別な応対でなければ、特別な物を手にすることができない・・・ワケではなくなった。
この、手軽な環境の中で、製品に最後の特別意識を持たせたのが、ブランド志向だ。

だが、その、ブランド志向さえも、もはや価値が無くなりつつあるのが現時点だ。
つまり、物によって、自分の存在感やプライドを満足させる時代は終わったという事だ。

では、これからの時代は何によってそれを満たしていくのだろう。
そこが、未来を読み解く鍵になる。
物が重要になるとすれば、過去のような精神的満足のためではなく、むしろ、凶作や災害などによる、切羽詰まった物不足だけだ。

これからの時代は、「私」ではなく「私たち」の時代になる。
物を持つプライドとは、持たない人に対する優越意識だが、物が特別なものではなく、みなが持てるようになると、金持ち喧嘩せずが、もっと進化した、何をする人かが、アイデンティティの源泉になる。

これからの時代を見据えた、ビジネスは、物、流通、情報とは、むしろ関係ない。それらは、単に空気のような手段でしかないからだ。
これから広がるものは、形の無いものだ。

スポーツや文化、学術、ボランティア、NPO、NGO、クラブ結社など、自分の行為が「私たち」として語れるような、社会参加だろう。
ビジネスの意味も変わってくるが、とにかく、そうしたニーズを満たすサービスであり、建設物も物を売る場ではなく、基本的に、人間交流の場でなければ意味が無いだろう。

人間の欲望は、物の次は権力で、権力の次は名誉になる。


母の保護

2013年06月29日 | 占いばなし

練馬で小学生が切りつけられた。
カニ座だ」で、今年は2001年に当たると言って、挙げようとしたが、長くなりそうなので省略した事件があった。

多くの小学生が殺された附属池田小事件は2001年6月発生。
28日の事件は、不幸中の幸いで、死者はなかったものの、イメージの再来といえる。

池田小事件の時は、木星も土星も双子座で、双子座の学校教育の事件だが、今回は既に木星はカニ座で、子供をどう守るかの問題だ。
池田小事件は学校の中に犯人が入り込んできたが、今回は学校の外の路上で起こった。

火星が双子座にいるので、やはり、学校の事件として起こったが、「母の保護」を表すカニ座では、子供をどう守るかが問題になる。
また、71歳の誘導員が犯人に応戦し、運転中の女性が通報した。これも、カニ座と山羊座の象徴的な現象だ。山羊座は元気な老人であり、カニ座は女性と母性を表す。

双子座、カニ座、いずれにせよ、子供や教育に関わる場所で、巳年現象の再来だ。また、十二支では、辰巳は商取引も表すから、辰巳天井の言葉もある。
2001年の大事件911は、貿易センターが象徴になった。(ペンタゴンも狙われたのだが)

また、理由は解らないが、2001年が池田小学校だったのに対し、今回は大泉第一小学校で、水に関係している名称だ。
こういうことを、単なる偶然と済ませては、占いの研究はできない。

驚いた
第一義的な意味では、池田の地名の由来はおそらく、「埋け田」の意で、湿地帯を埋め立てて田にした所のことだろう。逆に、そこの出身者が池田と名乗り、その人間が住んだ所を池田と呼ぶようになったとも考えられる。池田市は池田氏の城があったというから後者だろう。
一方、Wikiによると、大泉の地名は泉が多い地域に由来するそうだ。

この双方の歴史を見ていて、アッと驚いた。東京の大泉は、元は北豊島郡大泉村で、大阪の池田も、元は豊島郡池田町だった。
双方水の名前であることもさることながら、どちらも「豊島郡」だった。

これは、「豊島」にも何か重要なポイントがありそうだ。
関東平氏の名門、豊島氏は、豊島の領地を貰ったことで始まった姓らしい。つまり、豊島の地名は始めからあった。
東西の豊島郡は、読みも字も微妙に異なるが、平安以前からあった地名らしい。

大阪湾も、東京湾も、古代は入江が奥まで入り込んでいたから、古代の豊島は、実際に島だったのだろう。それも、大海の孤島ではなく、水辺であり、水辺ならカニ座で、陸に近い島は対となる山羊座だ。

2001年と今回の共通点は巳年だけで、木星は双子座とカニ座に別れているように見えるが、実際には8゜しか離れていない。
池田小事件は、土星も双子座にいたので、やはり、双子座の学校事件ではあるが、木星は双子座の22゜で、カニ座にかかり始め、現象としての地名にカニ座が現れていたと言うことだろう。

結局、両方の事件とも、子供をどう守るかが問われている。


かまくら

2013年06月28日 | 占いばなし

元CIA職員の「Snowden」と言う名前は、何を表しているのだろう。
Snowdenは、イギリス系らしい。戦前の英国財務相にもその名前が見える。ロックのバンド名にもある。

SnowdenはSnow+denだろう。
「Snow」は文字通り雪。
「den」は、何かの記憶で、「場所」のイメージが有ったのだが、調べていて思い出した。
「den」は動物が子供を育てる巣穴。子供が根城とする「巣」「城」のことで、ガールスカウトの「デンマザー」はチーフで、巣穴の母さんの意味だ。(このイメージが有ったようだ)
Denmarkとも関係ありそうで、Denの語源の「danir」が「谷」だそうだから、やはり「穴」と同義だ。

Snow+den=雪+巣穴で、雪穴、雪巣、雪城。日本語なら「かまくら」だ。

子供を育てる巣穴なら保育園の「カニ座」
隠し穴という意味では倉庫の「サソリ座」
雪は当然、「山羊座」
・・・と、言うことなら、あまりにも出来過ぎの、「今」の名前だ。

サソリ座と山羊座は、現在、支配星が相互に滞在している。
サソリ座の冥王星が山羊座に、山羊座の土星がサソリ座にいる。これだけで、「Snowden」だ。
さらに、カニ座の木星で、(ほぼ)カニ座の人間が話題の中心として躍り出て、その名が「Snowden」(=山羊座+サソリ座・カニ座)

歴史の断面
この「Snowden現象」は、一つの象徴で、一見関係ないように見える、
待機児童解消対策、住宅建設リフォームなども、同じ星の現象だ。

また、サソリの土星で朝鮮半島に復古が起こり、中国の相手としてサソリの冥王星、つまり、朝鮮半島の暗黒街の人々がやって来る。
冥王星とは冥府の王、裏社会暗黒街のボスのこと。

84年周期で考えれば、大恐慌によるファシズム拡大の契機になった年だが、ファシズムとは結局、独裁的な国家ヒステリーのようなものだから、現代のそれに当たる国と言えば中国だ。

中国や朝鮮半島が叫き散らしている言葉「極右」は、まさに、「アホ言うもんがアホ」の本音暴露であり、ナチスドイツも戦争を始める前は好景気だったわけで、ドイツが中国なら、半島イタリアは朝鮮半島だ。
すると、日本はイギリスか。

繰り返す歴史、星の周期律とはこのようなもので、全く同じ事が起こるわけでは無いが、イメージは繰り返される。
あの時、ヒトラーを軟着陸させる方法はあったのだろうか。


陰遁陽遁

2013年06月27日 | 占いばなし

今日は九星「陰遁」の日だ。
陰遁は毎日の九星が逆順に動き始める日で、昨日まで、七赤八白九紫と変わってきた九星が、今日、もう一度九紫になり、明日から八白七赤と逆行し始める。

陰遁は、夏至に一番近い甲子だから、夏至より早い時も遅い時もある。
この毎日の九星のルールが統一されたのは、昭和6年だったと思うが、それまでは順逆の無い暦もあったそうだ。昔読んだ知識なので、記憶は定かではないが、確かだと思う、たぶん。

陽遁は九星が一白二黒三碧と順行を始める日だ。冬至に一番近い甲子の一白から始まる。今年は、12月24日のクリスマスが陽遁となる。

年の九星は、地磁気の移動を表すという根拠は最もらしいが、そうなると、毎日の九星に意味があるのか無いのか、あまり根拠が無いように思えるが、長年自分で実験してみた印象では「ある」としか思えない。それも、この陰遁、陽遁ルールによる。

出かける時は忘れずに
出かける時は、よほど慌てていない限り、日の方位をチェックする。
世間の交通事故ニュースなども、分かる限り、どこに向かっていたかを考えてみる。
吉凶は人により事により、元の星が違うから一概には言えないが、誰であろうと、要注意なのは、やはり、五黄殺、暗剣殺、それに日破だ。

悪い現象とは、どのようなものかと言えば、五黄←→暗剣の場合は、かなりハッキリ分かるが、自分と相性の悪い方位のような場合はあまり顕著ではない。
例えば、一白と相性の悪い場合、「お得なチャンス」に遭遇して、早く買ってしまわなければと思い、買って帰ると後々、問題が発生し、結局安物買いの銭失いになったり、ややこしい人間関係が発生したりする。
しかし、一白と相性の良い人には、本当に「お得なチャンス」となる。

五黄←→暗剣でも、五黄殺の方は、自ら招く災いで、始めはスゴイ良いことに思えるが、調子に乗って失敗する。
五黄は腐っている方位だから、見た目の立派なリンゴに飛びつき、一つにしておけば良いのに大量に買って、帰ってみたら、腐ったり虫食いだったりする。

始めから行かないのが一番だが、知ってて行ったのなら、「ここは方位が悪いんだぞ」と、自問して、本当にこれが必要か、他に方法はないか、考えてみた方が、良いだろう

これは、その日だけのちょっとしたお出かけだが、旅行や引っ越しも同じことで、旅行は月の方位、引っ越しは年の方位で考える。


カニ座だ

2013年06月26日 | 星の流れに

今日、木星がカニ座に入った。カニ座現象は既に始まっている。
中国関連でも、中国と韓国の接近、内閣参与の極秘訪中、中国株の下げ、米議会の非難決議、スノーデン米中対立・・・
国内ではカニ座の橋下発言、維新の会凋落などもあり、
海外ではアラスカ半島の火山が噴火している。
来月、7月13日には火星もカニ座に入る。いよいよだ。

最も最近で、木星と火星がカニ座に同居したのは、2002年の5月末から8月までだが、特に目立った事件はない。
ただし、木星がカニ座に入った、前年の2001年7月から、やたら大きい事件が続いた。現在は、2001年に相当する。

木星がカニ座入りする直前に自民党が大勝し、小泉ブームが起こり、木星が入った直後の参院選で、自民党は圧勝した。
今の安倍ブームと酷似している。

そして、「911同時多発テロ」。北朝鮮の工作船事件、愛子内親王誕生も日本にとっては小さい事件ではない。

2002年に入ると、ユーロが始まり、東チモールが独立する。
これら、一連の事柄は、全て、国家や、民族に関係するカニ座現象だ。
ナショナリズムが盛り上がるワールドカップは4年おきだから、特に意味は無いが、サソリ座の韓国らしい、例の「奇跡の」ベスト4入りをした年でもある。

土星がサソリ座にある時、似たような星回りと言えば、木星が、カニ座と真反対の山羊座に来る時で、1984年になる。
日経平均が1万円を越え、NTT民営化、マハラジャ開店と、バブルが始まった年だ。

ところで、木星がカニ座・山羊座に来ると、山羊座の宮崎駿の記念碑的な作品が出る。(評価好みは別として)
1984年「風の谷のナウシカ」1989年「魔女の宅急便」1997年「もののけ姫」2001年「千と千尋の神隠し」
2013年の「風立ちぬ」も、そうなるのではなかろうか。


辛抱知郎

2013年06月25日 | 占いばなし

辛坊治郎のヨット遭難救助が問題になっている。
責任がどうか、社会的に良いか悪いか、そういうことは解らない。
ただ、占い的に考えると、もう少し、時期とか行動とかを考慮しても良かったんじゃないかと思える。

何より一番大きいのは、出発の方位だ。今年の6月は、東は五黄殺の無の方位。五黄殺は、自らの放漫で問題を起こす方位であり、結局、無に帰した。

本人も、オヒツジ座で、オヒツジ座には天王星がおり、馬鹿ウケするかと思えば、大ヒンシュクを買ったり、中には命を落とす人もいる。
しかも、今は、木星がカニ座に来るから、その悪い方が出る時だ。
同じオヒツジ座のローラも、父親の件で苦境に立たされている。
オヒツジ座にとっては、カニ座は第4室。家族を表す。一方で父親を表す山羊座には冥王星がいる。

同じ時、同い年の桑田佳祐は、サザンを再スタートさせるとのことだ。
こちらは、占いを知ってか知らずか、計ったように妥当な動きをしている。元々、運が良い人だからかも知れない。
二人とも1956年生まれの八白だが、今年は五黄の年であり、これまでの流れが大きく変わる年だ。

魚座の桑田には、木星がカニ座に来れば大吉だが、辛坊の方はそれが凶になる。
また、桑田は裏目(空亡)の時、病気など悪いこと続きだったが、辛坊は、裏目の時むしろ良かったようだ。
裏目の時に良い人は、むしろそれが抜ける時が危ない。

九星で見ても星座で見ても、四柱推命で見ても、二人とも転機であり、それが吉凶を別けている。しかし桑田も、今はあまりガンバらない方が良いと思う。スロースタートで行って欲しいものだ。


山海の幸

2013年06月24日 | 星の流れに

富士山がようやく世界遺産登録された。これも、木星カニ座現象だ
山は山羊座で、現在冥王星がいる。富士山の登録が自然遺産ではなく、信仰の山としての文化遺産で登録されたことは、冥王星の影響だ。
冥王星は「絶対」を表すから、悪魔や神の絶対者、つまり信仰の対象だ。

木星が山羊座から180゜のピークで、目的達成のカニ座の位置に来たことで、今になった。しかも、カニ座の表す水辺=海岸の「三保の松原」も組み込まれた。

考えてみると、富士山は元々、カニ座とセットで考えられることが多い。富士山でなくとも、美しい山は湖などに映し出されることで、美しさを表現されることが多い。富士山の有名な絵や歌も、海や湖とセットになっている。

山羊座とカニ座は、山と海のように真反対の関係であり、上手く組み合わさると最高の価値を発揮する。
ピンクレディーのミーとケイが、魚座と乙女座の真反対で、見るからにアンバランスなのに、それが魅力になっている。

この真反対の関係は、組み合わすのも持続させるのも極めて難しいが、上手く組めば最大の効果がある。

真反対の山羊座とカニ座と言えば、インドと中国だ。
現在、中印関係は極めて難しい関係だが、古代、直接的な関わりができなかった時代は、上手くいっていた。文明の発達で近づいてから、上手く行かなくなった。
中国の夢、アジアが世界をリードするには、中印の一体化だが、今の中国ではあり得ない。

そもそも、何処かが何処かを支配するような世界観こそが、時代錯誤も甚だしい。


変な正義

2013年06月23日 | 星の流れに

今年も、とうとう夏至を過ぎてしまった。ウソのようだが、もう、冬に向かっている。
年寄りにとっては、春に向かう正月よりも、冬に向かう夏至の方が、冥土の旅の一里塚のような気がする。

夏至と言えば、太陽が蟹座に入る日だ。既に、水星も金星もカニ座にいる。そして、26日には木星もカニ座入りする。
世界はすっかりカニ座ムードだ。

NSAの情報収集を告発したエドワード・スノーデンは6月21日生まれで、ギリギリ双子座だが、まさに今、木星通過中の人だ。
暴露行為には大義名分はあるが、『なんか変だな』の感じがするのは、実際は、今の時期の衝動に過ぎないからだろう。

ネットを通じて情報収集するぐらいのことは、今さら騒ぎ立てるような技でもないし、実際、企業はそれをマーケティングに活用している。
それを国家が秘密裏に行っていたというところが、国家の裏切り行為として、問題と言えば問題だが、たいていの人は、「それぐらいやってんじゃないの」ぐらいの、暗黙のコンセンサスだった。

それを、突如、「元CIA職員」が、大々的に「暴露」した。それだけが事件だ。
大したことでもないことを、大壮に「事件」に仕立てる。
これこそが、星の衝動によるものとしか考えられない。
もちろん、正面切って、表沙汰にすれば、政治という立て前の世界は、反応せざるを得ない。中国は利用し、アメリカは困窮する。

国家を超越した、ネット世界人が、国家の犯罪を暴くのは、既存の国家システムとの対決のように見えるが、この行為が、直接的に別の国家を利することを考えていない。
中国の、遥かに大きな国家情報犯罪にも対決するなら、大いに賛同できるが、結果は逆だ。

本人は、そのあたりのことを何も考えていない。
自分が、元CIA職員で、世の中の裏の重大な機密を知る力を持っていると、単にワクワクしていたのを、押さえきれなくなったに過ぎない。

この人は、九星は信念の八白で、単なる売名ではなく、信念からやったと思うが、自動車人間ではボディー。「自分は良い人」だと思いたい人だから、正義の人である自分の信念として、行動したのだろう。

正義の牡羊座の天王星が天頂におり有名を表し、裏社会を表す冥王星が長期間、自分の取引相手として山羊座にいる。
そこに、自分自身に、膨張と外国を表す木星が来た。この星の配列を見れば当然と言えば当然だし、同時に、熟慮の結果とは思えない。

職業に対する責任感は無く、正義感で追求しての結果でもない。
鳩山由紀夫と同類の、勝手に正義人だ。


都の憂鬱

2013年06月22日 | 京都&ケンミン文化

京阪神は都市の特色がそれぞれ違うので、観光客はどこを訪ねても、それなりの発見があり、飽きることがない。
大阪には食と活気があり、神戸には異国情緒、京都は日本の伝統、奈良には歴史、和歌山、滋賀にはレジャーがある。

しかし、どうしてもここにしか無い物があるのは京都、奈良だろう。
日本中が空襲を受けた中で、危機一髪ではあったが、アメリカの良心が京都を守った。相手が他の国だったらどうなっていたかわからない。

過去の過ちを、飽くことなく叩き続ける国に対し、叩かれる側がどういう感情を抱くか日本人は実感した。
逆に、偶然性があったとしても、原爆投下の一方で、日本の宝を残してくれたアメリカに、正面切って感謝を述べても良いと思う。

人は例え怪我の功名でも、褒められれば嬉しいし、そうすることが、互いの関係を良くすることを、子供のような国に示すことにもなる。
(日本の宝が何かに気づいて、照準を合わせる鬼畜もいるが)

その日本の宝、京都だが、他府県民が思うほど良いところでも悪いところでもない。
昔から、京都人は近隣からあまり良く言われない。そのせいか、京都の人は京都人と言われることを恐れている。
もし、そんな話題が出ると、「へえへえ、ほんまにそうどす、京都のお茶漬け言いましてなあ」と先手を打って、『皆まで聞きとうない』と、相手の話を遮ろうとする。

「江戸っ子」と言うと江戸っ子は喜ぶが、褒めるつもりでも、「京都人」と聞いただけで京都人は気を悪くするようだ。
長年、京都人を見ていると、他府県民が言うような「悪さ」は感じない。むしろ、これからの国際社会に欠かせない、敬服すべき交際術を身につけている。他府県民には決してマネできない資質だろう。

頭からネタまれる
相対的に考えると、アジアと日本の関係は、西日本が大陸なら東日本が日本だ。しかも、その西日本の中では、京都が日本になる。

この場合のアジアと日本の関係とは、隣りの大陸との関係で、
日本という国は目の前にありながら「得体が知れない」印象があり、関西人から見た関東人は口数が少なく、阪神から見た京都人もハッキリものを言わない。

よく解らないから、「ええカッコウしている、バカにしている」と思い込み、その思い込みに照らして言動を見るから、中央や華やかさに対する僻みも手伝って、何でもそう思えてくる。

今、日本人が中韓に叩かれてばかりいる心理と同じで、「何でそこまで言われなければならないのだ」と思いながら、京都人は耐えている。
江戸っ子はアメリカ人と同じで、蹂躙された経験が無いから用心深くないし、バカを自認しているから、それほど嫌われない。

京都人は町を蹂躙された歴史の中から、用心深く、うかつに本音を言わない。それが陰険だと思われる。一方で、周囲から都として持てはやされることにプライドがあることも事実だが、江戸っ子のように「あたぼうよ、江戸っ子でぃ」とは言えない。
むしろ、言った方が、可愛げがあるのだが。言えば言ったで喧嘩のタネになる。江戸っ子のように「殺せー」とも言えない。


暴走原人

2013年06月21日 | 日記・エッセイ・コラム

何年か前に、アメリカで中国原産のコイが大繁殖し、大きな河で、巨大なコイがボンボン船に飛び込んでくる映像を見た。
地元では、外来種に漁師が困り果てているというニュースだったが、「中国のコイなら中国人に売れば良いのに」と思った。コイの唐揚げは中国の高級料理のはずで、大繁殖も元々、そのコイを調理用に中国人が持ち込んだのではなかろうか。

6月8日、中国企業がコイを買付ることになったニュースが出ていた。アメリカでは外来種撲滅のため、軍隊出動寸前だったそうだが、中国企業は「お助け人」として、工場を建設し、コイを買い上げ調理処理してアジア市場に売るそうだ。当然、ほとんど中国向けだろう。

近年、海鮮をあまり食べなかった中国人が、「和食ブーム」で海魚を大量に食べ始め、日本周辺の漁業資源が危なくなってきた。
中国の伝統にしたがって、淡水魚を食べてくれれば有り難いのだが、中国内の河川が公害で汚染され、食べられる淡水魚も減っているはずだ。

そうなると、海外で「健全に繁殖」した鯉の里帰りとなる。
去年は、上海ガニが繁殖し困っていたドイツで、中華料理店が喜んで買い取り始めた話があった。 (本場の味

普通、外来種が大量繁殖すれば、生態系が破壊され、大問題だが、何でも食べてしまう中国の原産なら、どんなに増えても消費先がある。
売れるなら、地元の漁師も「まっ、いいか」ということになる。

モンゴリアン特急
沿岸部の中国人は、食えなくなると海外に出稼ぎに行くのが伝統だ。日本人のルーツにもこの先祖が、相当いたのだろう。
移動手段が増えた近代では、世界中に中国人が広がり、チャイナタウンを作っている。そうした中国人は、成功しなければ故郷に帰れないと思っているそうだが、上京した日本人もたいして変わらない。

成功して、故郷に錦を飾らなければ帰れないと思ううちに、成功したために現地人になり、却って故郷には帰れない人も出てくる。結局、中国人はどんどん世界に広がっていく。
これは、大きく見れば、モンゴリアン大移動の、偉大なエネルギーだ。

蟹や鯉の中国食材が世界に繁殖するのも、中国人の生活域拡大のせいだが、とにかく、こうやって侵食する生命力によってできている国は、一つ布石を置けば、次の一つに進もうとする。

中国の止まることを知らぬ図々しさは、モンゴリアンの天性だから、理性で「止まれ」と言っても、無理な話だ。
暴走列車を力で押さえつけようとすれば、双方が傷つく。
実際に侵食できなくするには、故障か、ガス欠だ。
経済の原動力を奪ってしまうしかない。
さりげなく、技術供与せず取引仲間に入れないことだが・・・
できるかな?


文化対決

2013年06月20日 | 日記・エッセイ・コラム

イタリア戦は、日本がちゃんと機能していた。
ブラジル戦の反省と、移動からの時差ボケ解消に加え、イタリアを知るザッケローニや長友などもいる。かなり良い試合をするんじゃないかと期待していた。

しかし、始まった途端、ここまで良い試合をしていることに、驚いた。
挙げ句の果てに、2点先制した時には、何かイタリアに申し訳ないような気までした。
が、やはり、イタリアはそんなヤワなチームではない。前半終了までにキッチリ1点返してきた。

結果は、客観的に考えれば順当であり、負けても、納得以上の試合だった。運、不運、レフリーの判定、色々言われているが、一戦ごとに積み重ねていく日本チームには、大収穫だったのではなかろうか。

ブラジルがサッカーの水を泳ぐ魚なら、イタリアはペンギンだ。
時に魚より上手く泳ぎ、魚の捕まえ方を知っている。エラ呼吸でもない鳥が魚を捕まえるには、智恵と狡さが必要だ。

最初にCKで返された1点には、イタリアサッカーの老獪ぶりが凝縮されていたような気がする。同時に、1点取ったら安心する、昔の日本サッカーのクセが顔を覗かせた瞬間だった。
セットプレーの、わずかな瞬間の「心のすき」を突かれた。

セットまでの、時間に対する考え方が違う。遠藤が水をとったように、日本人は「ご破算で願いましては」と考えるが、イタリア人は試合の一状態、流れの一環と考えているようだ。
いかにもこの辺りが、経験と文化の違いだ。

アラブ系
イタリアはラテン系だが、やや、アラブに近いような気がする。
中東のいわゆるベッドサッカーのような、狡猾さの上に、ヨーロッパ文明と現代サッカーの精密さがコーティングされている。
それが、セットプレーの間合いで虚を突く、目ざとさとなる。

そもそも、人の目つきを観ればその文化が解る。
ゲルマン系などが、じっと見据えるのに対し、アラブ系には、キョロキョロ、キョトキョトする動きが多い。

人相では、話ながら、眼が踊る人間は信用ならないと言うが、これには色々パターンが有るものの、本人が自覚していなくても、多様な現象が眼に入っているはずだ。
だから、そこに知性が加わると、当然、抜け目無さになる。その目ざとい文化にあって、例えば、ビン・ラディンの眼は座っていた。

イタリアサッカーの抜け目無さに対し、蓬莱の島に住む日本人の目は、良く言えば仏の目、早く言えば半分寝ている。極楽トンボのお人好しだ。1点取ったら安心するし、セットプレーで水を取る。
かなり進歩したとは言え、ドーハの悲劇から続く、負の伝統だ。

しかし、こんな事を考えるまでもなく、努力家の日本サッカーは、こうした経験を積み重ねながら進化して来たし、この、たゆまぬ進化こそが、日本を応援する楽しみだ。 本当にすごい進化だと思う。


火の見櫓

2013年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム

木星が来て、カニ座の中国はやはり「何らか」の行動を起こしているが、その一方で、双子座のアメリカも木星疲れが出始めている。
(言葉の綾大戦の芽慢心創痍)

CIA情報収集漏洩を知るや、習近平がアメリカに速攻を掛け、サイバー攻撃問題に先手を打った。オバマは何の反論もできず、しかも国内では支持率が一気に低下した。
金融政策でも、量的緩和政策の出口戦略の懸念から、株価が乱高下を始めた。

木星のガンバリの後の疲労が出始めている。
一方で替わって、中国がガンバリ始めた。中国は、10年単位で観れば、決して良くないのだが、魚座の海王星、サソリ座の土星で、「しめしめ」と思っている。これが中国の夢見心地だ。

サソリ座の土星は、CIAの苦悩を表しているが、これが中国の「奇貨置くべし」となり、それが日本やアメリカを苦しめる。
しかし、これは、あくまで中国が勝手に見ている「夢」だ。

念のため、再確認しておくと、
サソリ座の土星は、朝鮮半島、スパイ、地下エネルギーなどの苦境を表し、獅子座のオバマとも凶角だ。サソリ座と120゜で角度の良い、カニ座の中国には、他人の不幸が幸いになる。
同様に、やはり角度の良い魚座の海王星は、海洋、ガス、宗教、映画、詐取などを表し、これがカニ座に良い夢を見せる。

したがって、この1~2年ほど前から、中国は「チャンス到来」とばかり、色々勝手なことを始めている。しかし、遅くとも10年以内に、そのツケを払わなければならなくなる。
が、それまで、関係国は、やはり迷惑を掛けられることになる。

サイバー攻撃と情報収集
CIA情報収集問題に、中国は、一切コメントしない。あの中国が
中国にとっては、絶好のカードを手に入れたと、笑いを懸命に堪えている状態だろう。

アメリカやCIAを擁護するわけではないが、遙か昔から、あらゆる手段で情報収集するのは、防衛の第一歩だ。
弥生集落には見張り台が立ち、江戸の町には火の見櫓があった。
見張り台も火の見櫓も、高い位置から、住民の行動を監視することができる。だが、誰もそれに文句を言う者はいなかった。
敵からの攻撃や、火事を見張るメリットの方が大きかったからだ。

一方で、中国が行っているサイバー攻撃の大半が、敵地に侵入し、敵の財産や武器を盗み出す行為だ。
いざという時に、敵の財産を破壊し、武器を無力化するのは戦闘であり、何時でもそれができるようにしておくことは、戦闘能力の向上であり、相手に対する示威行為として、抑止力になる。

中国は抑止力ではなく、「実際の行動」に、サイバー能力を使っている。
昔からの自論だが、「できることと、することとは違う」のだ。
包丁は人を殺すことができるが、実際にすれば殺人だ。

情報収集をすることと、その能力を使って実際に物を盗むことは、真逆に近いほど違う。
だから、中国がサイバー攻撃の言い訳に、アメリカだって・・・と言うとすれば、殺人者が、「お前の家にも包丁が有るじゃないか」と言うのと同じだが、面子の皮は厚い。言い訳なら何でもありだ。


三葉入り

2013年06月18日 | 日記・エッセイ・コラム

スーパーの総菜売り場で、「みつば入り」と強調した太巻き(海苔巻き)が売られていた。

カッパ巻きは好きだが、キュウリを入れた太巻きは本来の太巻きとは全く違う味なので、買わないようにしている。もちろんカッパ巻きの味でもない。

キュウリを入れると、緑があって、一見、普通の太巻きに見えるし、安くて手間もかからない。どこの総菜売り場でも太巻きはキュウリだ。
しかし、これはニセ物だ。
本来の太巻きは、湯がいた三葉が入っている。まれに三葉が無い時、ほうれん草などを湯がいて入れることもある。

キュウリでは太巻きにならない理由は、香りが強く、堅いことだ。
口に入れた時、他の具が米に馴染んだ柔らかさなのに、キュウリ一人が無神経にも、ガリガリと存在を主張する。

カッパ巻きなら、このガリガリと香りが楽しめて、『キュウリって、ええやっちゃなあ』と、好きになるが、太巻きは他の具が、みな火を通し、上品に着替えている中で、フンドシ一丁で「祭だ、祭だ」と暴れ回る。無神経この上ない。
キュウリ入りの太巻きを初めて食べた時、腹が立って涙目になった。

みつば入り
太巻きへの思いは、だれもが同じらしく、近頃、「みつば入り」とわざわざ表示した太巻きを見かけるようになった、と思ったら、一気に、その現象が広がってきた。
「当たり前だ当然だ」とつぶやきながら、考えれば、こんな事を一々断らなくても、全ての太巻きはキュウリ禁止だ。

一度も三葉入りの太巻きを見かけたことのない店に、今日、ついに「みつば入り」が登場した。トレンドを無視できなくなったわけだ。
今日は太巻きの気分では無かったが、「発売記念」にと、買って帰った。

パックを開けて、「あれっ?」と、思ったが、とにかく口に入れた。
「?????」
「なんじゃこりゃ?・・・・・・三葉が生だ!!!

スシも近頃は世界化して、アボガドやらサラダ巻きが普通になった。
だが、かんぴょうに「生」三葉はないだろう!!!

どう考えても、作っている人が太巻きを知らないとしか思えない。
しかも、その店の全員が知らないということだ。
何が「みつば」だ。これじゃあ、しけたサラダ巻きだ。

スシの世界化は大いに結構だが、総菜売り場という、ごく普通の人が作る、ごく普通の伝統的な日本食の常識が、失われている。

これは、文句を言う方が間違っているのかも知れない。
食の喜びは、慣れだ。近頃の子供には、堅くにぎったお母さんのおにぎりより、コンビニのスカスカおにぎりの方が美味しいらしい。
そもそも、おにぎりを握れないお母さんも、増えている。


完璧除菌

2013年06月17日 | 日記・エッセイ・コラム

もう、何年も使っている洗顔用のタオルが、1本だけ、何度洗濯しても、1~2回使うと、臭いがしてくる。悪い臭いではなく、手洗い消毒用石鹸のような匂いなので、消毒石鹸で手を洗った後、拭くせいかなと思い、消毒石鹸を使った後は、そのタオルを使わないことにした。

しかし、全く同じように、同じ臭いがしてくる。洗濯直後は他のタオルと同じように、洗濯石鹸の匂いなのだが、この1本だけが臭い始める。

『これは、きっと何かの菌が付いているからに違いない』
そう思い、煮沸してみた。
その後、ピッタリ、その現象は消えた。

何だったかは解らないが、やはり何かが付いていたことは間違いない。洗濯後には日干しもしていたのに、死んでなかったということだ・・・色々な意味で驚いた。

まず、日光で死なないものがあること、洗濯では落ちないこと、一緒に洗う他の衣類に移らなかったこと・・・そして、何より、煮沸が効果テキメンだったことだ。

洗顔タオルは鼻を付けるから気がついたが、もしかしたら、他の衣類だって、こういうことは起こっているかも知れない。

除菌マニアで、厳格に「気を遣う」人は、洗濯ぐらいじゃダメですよ。全部煮沸した方が良いですよ。
そして、忘れてはいけないのは、一番汚い人間の身体・・・
自分も煮沸して下さいね


海女と魚

2013年06月16日 | 日記・エッセイ・コラム

ブラジル戦を観るために、2時に寝て、3時50分の目覚ましで起きた。
予想通りの敗戦。開始3分で決められた瞬間、思わず、「上手い」と声が出て、目が覚めた。

終了後、目を血走らせて悔しがっていたザッケローニ。
どの選手も、完敗宣言をしていた。
「もう少しやれるかも」と、無責任に期待していた素人よりも、やはり、本気だったようだ。
そんなこんな、ぜんぶ含めて、負けても気持ちの良い試合だった。
スポーツ以外のうっとうしい要素がない、純粋なサッカーだ。

海外に出て、やれているように見える日本選手だが、ブラジル戦を観て、レベルの違いというものが、良く分かったような気がした。
日本選手が海外で活躍できるのも、水準の高い環境の中にいるからだ。

香川がパスを出すと、そこに誰もいなかった。そこだけ観ていると、何やっているんだ香川は・・・そう見える。長友や本田、日本チームには、そんなシーンが幾つかあった。

ブラジルのような、超一流の試合運びになると、日本人の一流レベルの選手も、「いつもの」タイミングで反応し始める。
しかし、他のメンバーはいつものチームメイトではない。
全体の流れの中で、一々、アイコンタクトを取らなくても、当然、そこにいるはず・・・が、いない

野球でも、チームレベルが低いと投手が強くなるように、抜きん出た選手が生まれるかも知れないが、チームの強さは、やはり全体、この場合、サッカー文化の厚さだ。
「個の強さ」は、確かにそうだが、それを言っている内は、まだ文化が薄いと言うことだろう。

個の強さもさることながら、日本チームがようやくベテランになった海女なら、ブラジルの選手はサッカー文化の水を泳ぐ魚だ。
文字通り、息をするようにサッカーをしている。

後半、ネイマールやフッキを早々と引っ込めるブラジルに、日本チームのレベルを告げられたようで、何とも切ない思いがした。
試合が終わると、外は既に明るくなっていた。