ウクライナ戦争と円安の影響で飼料代が値上がりし、畜産農家が困窮している話をたまたまラジオで聴いた。
全てがそうだ・・・
戦後、アメリカの小麦でパン食が広がり、トウモロコシを家畜の餌とし、自動車を輸出して51番目の州に成り切っていた。だから、食糧の自給率も問題にならないし、防衛も外交も追随でお茶を濁してきた。
しかし、今のように切羽詰まると、どの国も自国第一主義になり、ハシゴを外されると国家として成り立たなくなる。日本に残された道は、二つに一つ。完全な地産地消と防衛・外交の独立か、アメリカの51番目の州にしてもらうかだ。
しかし仮に、ニホン州に成ったとしても、軍事的負担は今の比ではなくなるだろうし、むしろ捨て石になる危険の方が大きい。
結局、日本の歩む道は一つしかない。完全な自給自足と国民皆兵、専守防衛による真の独立だ。
国民皆兵と言っても、軍事国家の徴兵制ではなく、運転免許並みの任意の資格にする。男女とも武器の扱いの実技と、戦略戦術の基礎知識の筆記試験で年金の特典を付与するなどし、研修部門の多少で特典を加味する。要は、食わず嫌いの平和主義ではなく、全ての人が軍事の常識を前提に考えることができる平和主義であり、イザと言う時には全国民が武器を扱うこともできる。
専守防衛は、情報収集力は言うまでもないが、敵基地攻撃よりも、完全な防御兵器の開発こそが重要で、電子・電磁・レーザー等などで、攻撃兵器の無力化をする技術は、核兵器廃絶への重要技術になる。核兵器反対をいくら叫んでも裏付けが無ければなくならない。
飢えたら終わり
そして、それよりも重要なことは国の存立の基本、食料、エネルギーの自給自足だ。日本は既に充分に海外資産がある。輸出より先ず自活だ。輸入に頼った経済のために、日本の農林水産はボロボロになった。食文化まで変わり米の消費が落ち込み、山の木は切り出せず、漁業の後継者がいない。家畜に輸入飼料を食べさせるから、雑草が生い茂り日本中が葛列島になり、メダカが売れるようになった。
高級農産品の輸出より、先ず国内の農林水産業の循環とエネルギー政策の転換だ。
国としての自給自足は、各地の地産地消から始まる。中央集権思考は産業革命パラダイムの国家競争時代の遺物であり、次の世界政府の時代は、個の自立から始まる。個人の自立、地域の自立あっての国であり、やがて、個が世界政府の礎になる。
どこかの特産品が大都市で食べられるのは異常であり、地域の物は地域で食べるのが正常と気づき、電気は自家発電、町発電を基本にする。こういうことを言うと、「今」に生きる人から誹謗の嵐が起きるが、物事を基本の「0」から考えられない人の言うことなど気にする暇はない。
マイクロ発電は食料と同様、地域環境によって様々な方法がある。江戸幕府の経済が行き詰まったのは、全国一律に「米」経済にしたことだとも言われるが、今は「米」国経済追随だ。行き詰まった時は、個と地域の多様性を活かしてこそ全体の活力が上がる。
冷暖房にしても、同じエアコンは不合理だ。もし、地域毎に発電を考えれば、地下や海底からの送風を組み合わせた地域冷暖房で、電力使用を削減するようなことも考えるだろう。
日本が低迷しているのは、国策経済による画一化で、個人の意欲、能力が奪われたからであり、地産地消こそが、一人一人の自立意識を高め、知恵を活性化する。
地方が激変し活性化したのは、明治維新と敗戦であり、1945年敗戦の77年前が明治維新であり、77年後が今年2022年だ。
154年前の改革の前には大規模な内戦があり、国家体制の転覆がありました。77年前には敗戦と大日本帝国滅亡、そして経済と国民生活の大混乱がありました。今また日本が変わるとすれば、それらに匹敵する社会的ディープインパクトなしでは済まされないと思います。犠牲も出るでしょう。恐ろしいことですが、ここまで来たらもはや避けられないのかなとも思います。