魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

頼むから

2023年08月28日 | 日記・エッセイ・コラム

農水相が中国の禁輸措置を想像していなかったと言って批判されている。
農水省だけの問題ではない。日本政府の寝言は今に始まったことではない。
では政府を取り替えたら日本は良くなるのかと言えば、そうでもないと民主党政権が証明した。
日本には、何もしない政府が一番良さそうだ。何かしてそれで良くなったことは滅多にない。
結局は、民間が自分の欲と善意で動くことが日本を栄えさせ、その要望に従った政府が、ヨクデキマシタと顕彰程度の「政策?」を施し、何かあると、とにかく国民の金を出し、さも自らの業績のような顔をする。知恵を出すのは見たことがない。
それでも日本は回っているのだから、日本人は偉い!

そんなことはない、と多くの人は思っているのかも知れないが、政治家と称する人の考える「国を動かす覚悟」と国民に必要なそれとは異なる例が、マイナンバーカードだ。
国民を説得し、断行して国民の判断を仰ぐ、捨て身の覚悟があれば、今回のようなゴタゴタは起こらないし、ミスがあったとしても国民は納得する。
始めから一本化なら、全ての準備をしてから取りかかるので、摺り合わせのミスは起こらないが、最初の言動と違うことを、国民の顔色を見ながら小出しするから小さなギャップが重なり、今日のような混乱を招いている。
保身しか考えない、覚悟の無い姑息な「政治家」が生き残るための政治システムなら、何もしない「死んだ政治家」が、日本では一番良い政治家だ。

政治は本来命がけだ。太古のヨーロッパでは、王は何か不幸があった時に、生け贄として殺されるために選ばれたという。幕末の混乱は政治闘争であり多くの死者を出した。
信念のために動き、敗れたら死ぬ。その情熱と覚悟が新しい日本を創った。
今の政治家は、敗れても立場を失うだけだから、命を賭ける覚悟は無い。それが姑息な「騙し」の技を次々と編み出し、主張や説得など全く念頭にない。
結局、彼らが立場を失う他の力が出現するまで、のうのうと生息する。それが黒船や敗戦であり、それが迫っていても、備えることもなく、見ようともしない。
だから、何もしない方がましなのだ。

今回の処理水にしても、アメリカに頼り、IAEAに頼り、口封じの保証金を出し、何も知恵を絞らず、腰砕けを指摘されると後ろ盾を頼りに、強気そうな発言だけする。
原発事故も、事後対策もただただ対処療法で、どこにもビジョンがない。
先を見据えた政治があれば、エネルギー政策、食糧政策によって、原発事故すらなかったかも知れないし、中国に振り回されたりすることもなかった。そして、その前にアメリカから独立も出来ただろう。
政治家の数はせいぜい今の1/10で十分だ。とにかく、何もしないでくれ。頼むから。


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1 コメント

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Unknown (さくらもち)
2023-08-29 16:28:20
総理大臣がファイザーの日本担当営業部長を務めるぐらいですからね。
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