魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

牡羊座2010~2018年

2007年03月11日 | 世相史観

天王星 牡羊座 <男性星座>
1927/4(S2)~1934/6(S9) = 2010/5~2018/5

今から3年後の、2010~2018年に当たるのは、
昭和2年昭和9年
牡羊座は生まれたての赤ん坊。人体では部。唯我独尊。荒野に立つ若者。開拓精神。プロメティウスの火・・・ものごとの「始まり」を表す。
支配星の火星は、闘争、炎と銅、粗野、男性本能を表す。
国は英仏独。独立心とリーダーシップ、革命の発祥地だからか。今後はEUと考えたらいいかも知れない。

1927年、天王星が魚座を過ぎて牡羊座にはいると魚座の芥川龍之介が自殺した。双子座が終わった1948年には、双子座の太宰治が自殺している。天王星が去ると神通力が失われ、目立っていた人ほど、落ち込んだり失敗したりする。(木星の影響でも似たようなことが起きる)
牡羊座時代には「荒野」が生まれ、力の解決が図られる。闘争と暗殺時代。
世界大恐慌。世界的な「荒野」の中に、さまざまなリーダーが現れた。
蒋介石、毛沢東、ルーズベルト、スターリン、ヒトラー・・・
道を失った大衆が、一人のリーダーについて行こうとする時代。リーダーの資質によって道が分かれる。もう一つ前の牡羊座時代にはフランスにナポレオン3世が登場。
政治だけではなく、学問文化などでも権威や創始者が現れる。価値の偏る時代とも言える。

牡羊座時代は世界初、日本初など「初めて」(新)に注目が集まる。
リンドバーグ大西洋横断。日本初地下鉄。岩波文庫創刊。普通選挙。ミッキーマウス登場。冥王星発見。第1回FIFAワールドカップ。羽田開港。宝塚誕生。ベニス国際映画祭・・・

 

2010年(実質2009)以降の牡羊座時代を考えると
気候変動による農業の破綻→世界的経済混乱。新技術導入。新政策の始まり。新思想原理の提唱。リーダーへの依存・・・など、さまざまな「行き詰まりの打破」が始まる。特にEUが主導するが、日本との関係が深まり摩擦が起こる。中国は強引にでて、内憂外患になる。世界は東西対立と言うより、東西南北対立になる。
論理の偏りが起こり、互いに衝突する。(既にネットにはその兆候が見られる)
頭に関する話題が増える(脳改造、発毛、理容美容業界など)。
ブランド志向が消えて、新ファッションが現れる。

 

※その後の記事
もうすぐ牡羊座()、() 「新」が始まる 豊年満作 突然の客 牡羊の新月 維新の新


占いの俯瞰 2

2007年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

占いで、政治家や経営者に向くのは山羊座だ。山羊座の支配星は土星で「時」と「冷徹」、人体の「骨」をあらわす。占いの星でもある。
浮世絵の英泉は骸骨と抱き合う牡丹灯籠を描き「色香の実態は骸骨だ」と言った。それを受けてか、「骨まで愛して」という歌があった。
言葉や正義もしょせん色香。色香に惑わされてことを行えば、結局、すべてを失う。
真実や正義は幾通りもあると、現代の教養人は知っている。では何に基づいて行動するのかと問えば、結局はまた情報であり、自分の判断力だ。そしてその判断力は、また他動的ならざるを得ない。
こういう情報混乱、世相の色香の中で、骨を見て動くのが山羊座の土星だ。山羊座には本質を見抜く資質がある。それが過ぎると「なんと言うても銭やで」という人も出る。しかし、それでも本質からはブレない。そういう見据える目と決断が、政治や経営には必要だ。

現実とは不条理だらけだ。ウサギの正論は肉食獣には聞こえない。生き残るには正論より知恵であり、それが政治力というものだ。薩長双方の筋道論を越えて実利を説いたのは山羊座の坂本龍馬だった。
飢えと血の中で生死を迫られ、きれい事を言えない体験をすれば、筋道論は吹っ飛んでしまう。
悔しい思いを押し殺して心にもないことを言う。さもなくば逃げる。それができない精神論は、死に突撃するしかない若気というものだ。
日本人の清廉潔白な潔さは、鎖国の平和で培われた観念論の美しさだろう。今、平和な高度成長時代に育った世代は再び、美しいが、危なっかしい「観念論」に染まっていることに自覚がない。
現実の厳しさを知らないことによって起こる現象は
命の軽視と、逆に過剰ないたわり。過剰防衛。ガラスのプライド。論理と知識へのこだわり。階級意識。・・・(これらは詳解しない方が無難だろう)
観念論は、安倍政権にも、前原民主党にも見られる。前原民主党が「世代交代」を主張して現れた時、すでに現実感のなさを露呈していた。世代交代とは結果であって、エスカレーター儀式ではないからだ。

近未来は明るくない。腹と知恵が必要だ。
ほんとにタノムよ m(__)m


占いの俯瞰

2007年03月11日 | 日記・エッセイ・コラム

占いの目でみていると、世間の誰からも理解してもらえないところに立っている。運命の大河は、流れがどう荒ぼうと大局に向かって流れていく。
現実から引いて大河を俯瞰すれば、川面のせめぎ合いとはまったく違うものが見える。だから、うかつに見たままを言うと、上下左右からふくろたたきに遭う。
しかし、それでも大河は流れていく。

現在の社会・政治の状況は、40年目の「断絶」だ。
大まかに、昭和30年≒50歳で溝がある。戦争の影をまったく知らない高度成長下の昭和30年以降の生まれと、それ以前との間には「現実感」の違いがある。
社会状況は複雑だが、政治は舞台上のマツリゴトだから解りやすい。
安倍政権は、失敗した前原民主党と同じ要因を持っている。安倍首相は昭和29年だが、おぼっちゃまで次の世代寄りのようだ。
高度成長下で育った人たちは、昔ならエエトコの子だ。物理的には満たされながら帝王学は学んでいない。もちろん苦境を知らない。だから小さなことが大問題になる。
長所は優しさと向学心。短所は観念論者。
たしか司馬遼太郎が、敗戦への道を軍部官僚の観念化と言っていたと思うが、今の中堅と言われる世代は同じ事を繰り返している。
「いつか来た道」という言葉が影を潜め、戦争の臭いも知らない世代が「平和ボケ!」と平和を罵る今こそ、本当に「いつか来た道」を歩み始めている。
従軍慰安婦問題も、安倍政権の言いたいことは良く解る。しかし、政治は論理を正すものではない。清濁併せ呑み実利をはかるものだ。
論理を正して語るに落ち、策を弄して策略の餌食になる・・・
それが解らなければ、「石田三成」だ。