魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

平和発展

2016年02月29日 | 日記・エッセイ・コラム

中韓は、日本の戦後の発展モデルをそっくりマネして、急激に経済発展し、全く同じレールを追っかけてきたから、前を走っている日本が邪魔になり、何が何でも日本を叩き落として、その先を行こうと試みてきた。
中韓の日本叩きは、無意識のエジプス・コンプレックスのようなものではなかろうか。

しかし、中韓、特に韓国は、そのことを認めようとしないから、自分の衝動を自覚できず、日本を叩くことに埋没して、自らのエネルギーを消耗している。
中韓とも、乗った馬を殺そうとして自分が転がり落ちそうになっている。

日本のマネをしたのは工業だけではなく、日本自身が自覚していなかった文化的価値
を商品化し、韓流と称して、それなりに成果を上げた。
少し遅れて出発した中国も、工業の次は、やはり文化商品に注目し、アニメに力を入れている。これは先に行く韓国を参考にしたのか、自国コンテンツを浸透させる前に、日本のコンテンツの締め出しから始めた。まるで、ライオンの、前代オスの子殺しだ。

この手法は、おそらくそれなりに成果を上げるだろう。
しかし、中韓と日本の間には決定的な違いがある。
先ず、日本は加工貿易にモデルが無く、明治の開国から多少の幸運も交えて、試行錯誤を繰り返しながら独自のスタイルを打ち立ててきた。

さらに、中韓がモデルにする戦後の日本の再興は、軍事負担がほとんど無く、「ものづくり」と福祉に専念することが出来た。
これに比べ、韓国は南北対立、中国は自ら進んで軍事に注力している。
軍事に金を使いながら、その資金にする金儲けだけを目的にした工業やエンタティメントなど、必ず失敗する。ソビエトが冷戦に負けたのも、アメリカが傾いているのも、鎧の重さで立てなくなったからだ。

日本は借金だらけの中、アメリカの肩代わりをして軍備に金を使おうとしているが、戦後の発展から、ますます遠ざかっていく。


警鐘事故

2016年02月28日 | 日記・エッセイ・コラム

26日、大阪梅田で、運転手の死亡が原因で自動車が暴走。その二・三日前にも、池袋で軽トラックが暴走したばかりだった。
ところが、28日、またも梅田で乗用車が暴走。
池袋の運転手は分からないが、梅田は51歳と63歳。

どう考えても、射手座の土星。高齢者運転の問題だ。火星も射手座に近づいている。
51歳は高齢とは言えないだろうが、実際に中高年にありがちな病気だった。また、40代から痴呆の始まる人もいる。
世間でも、いよいよ自動運転の必要性が真剣に取りざたされるようになってきた。
イノベーションというものは、潮が満ちるようにやって来る。

技術的には、相当昔から可能だったが、真剣に開発が始まったのはごく最近だ。
結局、技術的に可能でも、世の中でニーズが起こらなければ、実現しない。
それが最近になって、急激に進歩しているのは、燃費や環境問題での制御の発達や、自動車離れ、運転年齢層の高齢化など、様々な要因が収斂するように押し寄せてきているからだろう。

産官の足並みもそろい始め、一般の認識も高まり始めている時に、こういう事故が続くと、ますます拍車がかかるだろう。
不幸が無ければ、世間はなかなか気づかない。

 


神殺無用

2016年02月27日 | 占いばなし

近年、西洋占星術が入る前は、日本の運命学は中国から来たものが主流だった。
全て漢字で伝わってきたが、実は、西洋占星術やインド占星術も伝わっていた。
遣唐使が、持ち帰った書経の中に、宿曜経として占星術が入っていたが、日本では結局、人気せずに忘れられた。

その後、日本での占いは、加持祈祷の類を除けば、易占と、農業のための暦註が中心だった。干支術の四柱推命などは戦国以降の比較的近代になって盛んになった。子平(四柱推命)は明代に確立されたというから、やはり江戸以降に入ってきたと思われる。

東の気学、西の推命と言われてきたのも、上方には新型の学問が入ってきたからで、東の気学は江戸鎮護の配置を定めた天海の古学が根付いたものだろう。
比較的最近まで、東では四柱推命が広まらず、そのせいか、四柱推命から派生した空亡論の、〇占術、天中殺、大殺界が、東京からブームになった。

また、戦後盛んになった西洋占星術の影響もあって、四柱推命の「関係論」がますます理解されなくなっているようだ。
もう40年ぐらい前になるが、当時、占星術で売り出し中の人に四柱推命の説明をしたのだが、占星術と四柱推命の根本的な概念の違いを、解ってもらうのに相当苦労した。

神殺に惑わされるな
気学にも四柱にも、吉神、凶神として様々な星が存在する。いわゆる「神殺」と呼ばれるものだが、極論すれば、神殺は一切要らない。
四柱も気学も、各々の作用原理こそが本体で、神殺はその作用を見やすくする目印のようなものだ。

例えば、自動車の運転で右折する時、右のウインカーを出す。しかし曲がるのはハンドルで曲がる。外から見ていると、右ウインカーが出ているから右に回る車だと言えるが、それは派生的なことで、運転手はウインカーを出さないでも回る。ウインカーを消し忘れて真っ直ぐ行ってしまうこともある。

神殺は、実態に派生する目印に過ぎない。名前だけ聞いて一喜一憂する意味は無いが、
「〇〇喜神がついています」などと言われると、喜ぶ人は多いだろうし、占う時に何も知らなくても解ったような気になる。
ウインカーが出てないからと安心して直進すると、ぶつけられることもある。
神殺にとらわれるのは生兵法だ


蛙のツラ

2016年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

東電原発事故の元会長ら三名が強制起訴されることになった。
勝俣恒久・元会長、武黒一郎・元副社長、武藤栄・元副社長の三名だ。
どうせ有罪には成らないだろうが、そんなことはどうでもいい。
この責任問題では、どうにも納得いかないことがある。

何事であれ、誰かの罪を追及することは、あまり性に合わない。どんな罪人にもそれなりの事情があるからだ。
だから、こういうことをわざわざ言うのは、あまり気持ちいいものではない。
しかし、どうにも釈然としない。なぜ、清水正孝・元社長は一切、追求されないのか。

会長と副社長のみ追求されて、最高責任者であるはずの社長の話は、なぜ、一切出てこないのか、どうにも、こうにも、納得がいかない。
それなりに、いろいろ理由はあるのだろう。しかし、社長は、会長や副社長より当事者、張本人のはずだ。

事故当時の、重ね重ねの責任回避の態度は、どんな理由があろうと、到底、納得がいかない。保証話しの時に顔を出した以外は、ほとんど、今責任を問われている三人が顔を出していた。

しかも、この清水社長は、事故が起こる前は、どこにでも顔を出して、横柄な態度で大見得ばかり切っていた。全く関心のなかった東電なのに、清水社長のインタビューが何故か一度ならず記憶に残っている。経営方針に疑問を憶えたことがあるからだろう。

周囲の人間が全員罪に問われるなか、自分は姿をくらましている。どうも、よほど要領の良い人間なのではなかろうか。なおさら、許せない。
火山学会の会長とどこか似ているが、偶然ではなかろう。清水元社長も犠牲者が50人ぐらいなら、平気で社長を続けていたのではなかろうか。


戦国の世

2016年02月25日 | 日記・エッセイ・コラム

世界は今、昔の世界各地がそうであったように、群雄割拠の戦国時代になろうとしている。もはや、国家や民族、宗教など、既存の枠組みでは理解できない混沌が生まれ始めている。

平安の王朝秩序が崩れ、群雄が割拠する戦国時代になると、統治者とは何者か、一言で定義することが出来なくなった。
戦国大名は王朝の国司や受領、荘園領主、鎌倉室町以降の守護、地頭、山賊、野党に至るまで、由緒は様々だったが、何であろうと、力の支配だけが現実だった。

現代に生きるわれわれの多くは、国家や民族に属すると信じ込んでいる。しかし、戦国時代は、自分の生活と、支配権力とは別のもので、誰に属するかではなく、利害を前提に個々の結びつきで、その時々の生き方を決めていた。

自分たちの生活と、権力を別物と考えるのは、現代の中国人もそうだし、日本の中では京都を始めとして、関西圏にはそうした傾向がある。
古代日本の後進地域から発達した武家社会。その末裔の、やはり地方から起こった明治新政府は、たまたま世界の帝国主義の趨勢の中で、国家権力への帰属を発展モデルとした。そして、それは今日まで続いてきた。

しかし、情報・物流のグローバル化で、権力への帰属が無意味になり始めている。
新しい戦国大名の萌芽は、もちろん国家や国連も残っているが、経済連合から、グローバル企業、非政府組織、テロ組織、宗教団体、さらに、ネットから生まれた、ウイッキリークスやアノニマスのような不特定の第三勢力と無秩序な乱立がはじまった。特定の組織だけに忠義立てしていては生き抜けない、世界戦国時代が始まる。

シャープの置かれた岐路も、まさに戦国時代の家運の衰亡と同じで、どういう決断が最良なのかは、これからの時代がどこに向かっているのか、どう生きるべきなのか、誰にも分からない。
少しでも参考になるものがあるとすれば、戦国武将の生き方だろう、それも、弱小武将の。

そしてさらに、普遍的に役に立つものは、戦乱の古代中国でうまれ、多くの戦国武将もよりどころとした、兵法と易占だろう。


先見の明

2016年02月24日 | 占いばなし

昔、「これからはこうなる」と思って、次々と商売を始めた。
どれも、珍しい商売として、ニュースにはなったが、ことごとく当たらなかった。
結局、どの商売も2~30年経って、世の中で普通の商売になった。
先見の明はあっても商才がなかった。

発明が世の中で有効利用されるには、タイミングが必要だと言われている。どんなに良い発明でも、世の中のニーズが満ちていなければ、日の目を見ることはない。
それと同じように、ビジネスアイデアも、独りよがりでは意味がない。

それだけではない。芸術も学問も、世の中のニーズと一致して日の目を見る。
大したものでなくても、時流にマッチすれば驚くほどのヒットをするし、どんなに素晴らしい作品も、時代とズレていれば惨敗し、物笑いとなって消えていく。
そして時には何十年も経って、商才のある人間に発掘されて、商売に使われることさえある。

政治や思想も、どんなに素晴らしい考えでも、時代に合わなければ狂人か反逆者とされ、葬り去られる。
コペルニクスの地動説も、時代の動きを察知しながら、しかも周到な手配によって、死後に認められることになった。コペルニクスの業績は、実は、この見識だったのかも知れない。

こうしたことを逆説的に考えるなら、世の中で認められ、時流に乗っているものは、それが本当に素晴らしいからではなく、時代が求めるものに応えているだけに過ぎないのかも知れない。
歴史上の偉人も、たまたま、時代のニーズにマッチした人であって、本当は隠れた偉人が五万といるのかも知れない。
また、仮にヒトラーがいなくても、同じような人間が同じような役割を果たしていただろう。運命論ではそういうことになる。


疫病招き

2016年02月23日 | 日記・エッセイ・コラム

嫌韓がよく言う「Kの法則」というのがある。韓国に関わると、亡国、倒産、破滅する。ということらしい。
言われてみれば、確かにそう言えなくもない。あまりにも例が多いので、一々検証するヒマはないが、占い的には、なぜそうなるのかの方が面白い。

特に「K」でなくても、世の中にはその人が関わると、なぜか次々と悪いことが起こる人がいる。いわゆる、疫病神で、自分でも、自分の関わることは、何故か次々とダメになると嘆く。
終いには、厄をはらわなければと、「どっか、ええ神さんありまへんか?」ときいて回ったりする。
かと思うと逆に、自分が行く店には、たちまち客が来るようになる、自分は福の神だ。と言う人もいる。

しかし、どちらも、その人の力で禍福を呼ぶのではない。その逆だ。
近づく人が次々と不運になるのは、不運になりかけているタイミングに近づくから不運になるのであり、行く店に客が押し寄せてくるのは、単に、他の客と同じ動きをしているに過ぎない。

「極まれば転ずる」。物事には盛衰の波がある。最高潮に盛り上がっている時には、既に衰退が始まっているし、閑散としている時には次の盛運が近づいている。
絶好調の人に近寄っていくと、近寄った時には衰退が始まっているから、あたかも、その人が来たからケチがついたように見える。つまり、他人の盛運に便乗しようとした結果だ。

また、自分が行くとすぐ、多くの人もやって来るのは、何らかの刺激があるとじっとしていられない、他の人と同類ということで、中でも敏感なタイプなのだろう。
こちらは、他人に便乗するような、欲はないが、付和雷同のリーダだから、騒ぎを大きくする危険人物だ。また、自分自身も、真っ先に被害者になる可能性がある。

両者とも、自分で考えて、計画的に動くのではなく、付和雷同のお祭り人間だ。
第三者としては、どちらにもお近づきにならない方が、身のためなのだが、どちらも、可愛げと調子の良さだけは人一倍あるから、思わず引き込まれてしまう。
面白おかしくて愛らしい、いい奴ほど、疫病神かも知れない。
そんな人が近づいてきたら、先ず自分を反省してみよう。


海王の時

2016年02月22日 | 大転換

イラク、シリアの中東情勢は、もうグチャグチャだ。
蛇の尻尾をウワバミが呑み、ウワバミの尻尾を蛇が呑む。

EU、アメリカ、ロシア、シリア、IS、クルド、イラン、トルコが、それぞれの権益と死活をかけて、離合集散の大混乱。その横で、イスラエルや、サウジが、何時でも飛び出そうと構えている。関係ないような顔をして、中国や北朝鮮、韓国のような国が、何か得することはないかとウロウロしている。日本も何かお役に立てませんかと、首を突っ込もうとしている。

中東は世界情勢の縮図だ。世界経済は既に、これと同様の混乱が起こっており、そこに、ウクライナや南シナ海での、古典的な地政学問題が起こり、さらにまた、難民などの中東情勢が経済混乱に拍車をかける。

この状況こそが、まさに、幕末期1850年代の世界だ。
海王星と天王星の出会い、帰ってきた海王星だ。同じ事が起こるわけではないが、19世紀半ばの世界史年表は、見応えがある。30年間ぐらいを見てみると面白いだろう。

現代は、よりグローバルな展開になっているが、俯瞰しても接近しても、何もかもが東西南北対立だ。
解こうとすればするほど解けなくなるゴルディアスの結び目は、結局は太刀で切ることになる。一番良いのは、何もしないことかも知れない。
何事も、時が過ぎれば、自然に治まる


愚弄ばる2


人は石垣

2016年02月21日 | 日記・エッセイ・コラム

去年、五郎丸旋風が吹いて、「五郎丸町」を書いた時、最後に、どうも「丸」が、来ているようだ・・・と書いたのだが、やっぱり来ている。

今年に入って、「真田丸」が人気していて、これは結構なことだが、
政界では、丸川珠代環境相の連鎖反応か、丸山和也党法務部会長も槍玉に挙がった。

不祥事の本丸は甘利明・前経済再生相だが、本丸攻めの絡めてか、あちこちで火が上がっている。
宮崎謙介前議員がパフォーマンス先駆けで討ち死。
寝とぼけて城外に出てきた島尻安伊子沖縄・北方担当相が矢攻めに遭って負傷。
丸川珠代環境相は石垣なんか役に立たないと大見得を切って堀に転落。
丸山和也党法務部会長は、敵はどこじゃと攻め出して、あっけなく生捕りにされた。
火の手は、高市早苗総務相の二の丸まで上がり、「表現の自由!」の雄叫びに、ヘタをすると、海外勢の援軍まで現れかねない。

本丸では、主君を守るはずの甘利明・前経済再生相が睡眠障害で昏倒している。
安倍晋玄の運命や如何に


鬼か蛇か

2016年02月20日 | 日記・エッセイ・コラム

テロ事件の捜査のために、米司法当局が、アップルにiPhonのロック解除を要求しているが、アップルは拒否している。  これも射手座の土星現象だ。
公共の利益のためなら、当局の指示に従うべきだと、単純に思う人もいるだろうが、これは非常に危険な認識だ。
個人的には、アップルは全く使っていないが、アップルには、断固拒否してもらいたい。

もし、アップルが、当局の指示に従ったら、中国のような国家はこれを前例にして、アップルなどのIT企業を思い通りにしようとするだろう。グーグルなど既に中国の術数に屈しているが、さらに、捜査指示に従う前例まで出来れば、直ちに国家の手先になる。

捜査当局は、目の前で泳いでいる魚を捕ろうとしているが、目の前で泳いでいても、池の魚は、努力無しでは捕れない。
捜査方法はいくらでもあるにもかかわらず、個人の権利を抑圧してでも簡単な方法にこだわるのは、国家暴力の本音を覗かせている。
大げさなようだが、これは戦前の治安維持法などに類する、ゲシュタポの発想だ。

日本でも、戦後の平和な時代は、国家より個人が尊重されるべきと浸透していたが、近頃はどうも世界的に、雲行きが怪しい。

近代国家が生まれた頃は、共同体の権利を守るためのものだったが、2世紀にわたり国家の裏切りが続いた中で、本来、労働者の敵だったはずの企業が、その対立軸に浮上している。
庶民は一体、鬼に頼るべきなのか、蛇に頼るべきなのか


疎通不能

2016年02月19日 | 日記・エッセイ・コラム

自民党の丸山議員の発言が、人種差別だと糾弾されている。
TVでは、部分しか聞けなかったから、他に何か言ったのかも知れない。
しかし、問題部分を取り上げているはずの言葉だけ聞いても、何を言いたいのか、だいたい想像がつく。
内容的には、公式発言として言わずもがなの感はあるものの、
この言い回し、単語だけを取り上げて、議員辞職まで迫る野党議員の国語力を疑う。

糾弾する野党としては、民主党政権時代の意趣返しの気持ちがあるのかも知れない。
原発事故当時の、鉢呂経済産業相の冗談が問題になったことがあったし、仙谷由人や菅直人の言動も、今回のようなワケの解らない批判に常時さらされていた。
仙谷の場合は今回の丸山とのやり取りも絡んでいた。いずれも、バブル世代が嫌悪する団塊世代だ。

しかし、団塊世代などかわいいもので、さらにその昔の政治家は、良く言えば豪放磊落、今日の日本人に言わせればデタラメな言葉を使っていた。
「ばかやろー」、「ざまーみろ」など、品位の問題など言うに及ばず、昭和2年の昭和金融恐慌の引き金となった片岡蔵相の失言のような例もあり、こういう失言追求なら解るが、議会を賑わす失言問題の大半が、国会の時間を無駄に費やす揚げ足取りだ。

体感言語
今年のサラリーマン川柳候補に、「課長またアレアレ詐欺のような指示」というのがあった。中高年の上司は夫婦の会話「オイ、アレ」みたいな言葉遣いをする。ベテランには当たり前の事も、若手には噛み砕いて説明しなければ解らない。
さらに、現代の若者は言語がデジタル的で、漠然としたものを把握出来ない。
身体をぶつけ合って体得する、以心伝心の理解力が無いから、ネット、メールのトラブルも日常的に発生する。

丸山議員の発言も、多分に老害的な言葉足らずと言えるが、体感理解力があれば十分に理解できる言葉であり、これが解らない人は、文法や語彙、漢字の書き順が百点でも、読解力は0点だ。

とは言え、万民の前で発言する国会議員である以上、多少、色気はなくとも、シンプルな言い回しをすべきで、誤解を招くような「面白い」ことを、積極的には言うべきではないだろう。
年を取っても、身体が言うことを聞かなくなっている自覚を持てる人は少ない。
もとが、頭の良いウイットに富んだ人だけに、自分の頭が言うことを聞かなくなっていることに、気づけないのかも知れない。

もの言えば・・・


不況の裏

2016年02月16日 | 日記・エッセイ・コラム

このところ、悪いはずの双子座で、好調な人がいる。
波瑠のことは「幸の表裏」でふれたが、この他にも、ミランの本田圭佑やNHKの桑子真帆も評価が上がっている。

今、双子座は良い状況にはない。木、土、海の外惑星に羽交い締め状態で、動きがとれないはずだ。ところが、そのことが幸いしている人もいる。

本田圭佑は昨年からクラブと上手くいかず、マスコミからも叩かれていたが、監督とチームメイトの信頼を得て高評価され、483日目の鮮やかなゴールも決めた。
これは、ままならぬ状況の中で、考えを変えたことがあるのだろう。自分を捨ててチーム第一主義に徹することで、好循環が生まれ、監督からは絶賛されている。
土星は監督。射手座の「相手」に土星が来たことで、監督に気に入られることになった。

桑子真帆は、ブラタモリでタモリに気に入られたことと、視聴者の大人から好評のようで、新ニュース番組のキャスターに抜擢されたそうだ。局内でも上役の覚えが良いのだろう。これも、土星が幸いしている例だが、申酉空亡だから、むしろ裏目の現象であり、単純には喜べない。
また、本田の場合は、空亡から脱出する状態で、空亡の学習期によく学んだようだ。
星が悪い状況の時、空亡が重なると、こういうことがよくある。

ところで、今日は月が双子座で、木、土、海の外惑星に大十字、何事も起こりませんように。


信仰復活

2016年02月14日 | 日記・エッセイ・コラム

ハワイのマウナケア山頂に建設予定の大望遠鏡が、先住民族の神聖な地を侵すものとして反対にあい中断している。
住民の文化や生活圏を守ることは大切なことだ。個人や集団の権利が守られてこそ、人類の大規模プロジェクトも意味を成す。

振り返れば、様々な文明が、世界各地の住民の営みを押しつぶしながら勃興してきた。南北アメリカはヨーロッパ文明が先住民を排斥して新世界を打ち立て、明治政府はアイヌを抹殺して北海道開拓をし、古くは大和朝廷の蝦夷征伐もある。中国大陸や中東では、興亡の歴史そのものが今も続く。アーリア人が進入したインドも例外ではない。

侵略、征服こそが人類史とも言える。住民の営みは、域外の「プロジェクト」によって、常に侵略抹殺され、そこにあった文化や営みは消滅し、新しいものに置き換わる。
しかし、侵略によって完全に置き換わることはない。その土地ならではの営みや文化は、やがて侵略者を感化し、元の住人のように変質させる。

寒い土地から来た侵略者も、温暖な土地では、温暖な文化に変わっていく。元も清も中華風に変質し、地中海に現れたゲルマン人もローマ風になった。

ハワイも、ポリネシアやメラネシアの一つとして、新大陸同様、欧米文明に完全に侵略されたが、世界各地の原住民がそうであるように、住民の暮らしが完全に失われたわけではない。その土地風の暮らしぶりは残っている。
そして、侵略者達との交流の中で、むしろ、侵略者自身のアイデンティティの問題として、原住民と、その文化に対する関心が高まってきた。

つまり、侵略者の子孫として立っている土地への愛着が、原住民尊重の意識を思い起こさせ、同時に、原住民自身のアイデンティティを復活させた。
アメリカではインデアンをネーティブと呼び替え、オーストラリアではアボリジニをオーストラリア人の誇りとして持ち上げている。
もちろん、原住民の自覚もあるが、多分に、マジョリティである侵略者の子孫達の後押しが無ければなり立たない。

こうした、勝者のゆとりとコンプレックスによる文化運動は、どの時代でも、復古運動として度々起こっている。
ただ、いずれの復古運動も、それは古に帰ることではなく、その状況の中での革新運動になる。ルネッサンスもそうだが、復古を唱える人々は自分たちの主張を裏付けるために、過去を引き出しているにすぎない。

明治維新の王政復古は、倒幕と権力奪取の名目であり、イスラエル建国のシオニズムもユダヤの金持ちが思いついた体の良い侵略思想だ。中国の夢もその例外ではない。
明治維新は廃仏毀釈と皇国史観となり、シオニズムは亡んだヘブライ語を復活させた。
復古思想は常に、自己主張の押しつけの危険をはらんでいる。イスラム過激主義もコーランの都合の良い解釈であり、実態は新思想の押しつけだ。
中韓の日本叩きも、歴史を持ちだして自分たちの権益を得ようとする作為に他ならない。

ハワイの建設反対運動も、侵略者によって滅びかけたハワイ語や文化の復活教育の結果、原住民の文化と信仰の聖地を守る動きが出てきたものだという。
他の文化を滅ぼすことは許されないことだ。また、亡んだ文化を復元することも、人類の生き方を探る上で、価値のあることだ。

しかし、復元した文化から、宗教まで復元し、現在、既に息づいている文化や文明の命を否定するとすれば、これもまた、一つの侵略思想ではあるまいか。


悪々材料

2016年02月13日 | 占いばなし

今年に入って、世界中が騒然としている。特に耳目を奪うのは相場混乱だ。

為替、株、国債・・・大混乱だ。
中国の経済から、異常音が聞こえ始め、来るぞ、来るぞ、と思っていたマネー世界は、ちょっとした状況変化で、ドーッと反応している。
こうなると、良いニュースも悪いニュースもない。どんな音にも飛び上がって、大パニックだ。

最大の要因は、変容宮の凶座相で、魚座の海王星←180゜→乙女座の木星に、中間の射手座の土星が「T」スクエアになっている。変容宮の悪作用は、人心を「逃げ腰」にする。
世界全体が、腹を据えて物事に立ち向かおうとするより、過剰反応と逃避心理に巻き込まれる。

そこに、双子座の悪影響である、小賢しさと早とちりが加わると、基準のない混乱、噂が噂を呼ぶ疑心暗鬼が加速する。双子座はアメリカであり、習近平も双子座だ。
アメリカの金利政策。習近平の的を射ない北朝鮮擁護や愛国教育など、混乱が混乱を呼んでいる。

加えて、習、安倍、メルケル、朴クネ、ヒラリーなど、渦中の人物に申酉空亡が多く、空亡に入っている。

アベノミクスも、黒田頼りだけで、空景気を盛り上げたが、抜本的な改革のないまま消費税を上げたつけが、一気に回ってきた観がある。頼られた黒田武士は討ち死に寸前だ。
ムードメーキングだけに頼るアベノミクス。
ここまで来たら、肉を切らせて骨を切る。消費税ゼロしか残っていない。