魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

もうすぐ牡羊座(1)

2009年02月22日 | 日記・エッセイ・コラム

天王星牡羊座、で予想した、ブランド志向の消滅が始まっているようだ。

ブランドとは、「差別化による信用」のような意味らしいが、
「のれん」のように、長年の蓄積によって、信用と信頼の対象となるものもあれば、CMや販売法による洗脳で、強制的に作り上げるものもある。

ブランド志向
ファッション・ブランドは、美意識を持たない人の制服だ。社会という学校の規則(価値)に従う優等生なら、身に付けなければならないものだ。
電化製品や車などのブランドは、実績から、最も安心して使える機器であるとともに、ファッションと同様、優等生の印でもある。

いずれも、自分の判断ではなく、社会的な評価に従うことが第一にある。それは、社会に認められたい気持、集団への帰属意識であり、社会の一員としての認定書を金で買えるような錯覚でもある。
だから、犯罪や反社会的な、恥ずかしい稼ぎで稼いだ人ほど、それに固執することがある。いわゆる成金趣味だ。
自分に自信のない人ほどブランドに頼ろうとするのは、自分の判断を社会に保証してもらいたいという、社会依存だ。

ファッション・リーダの自覚の強い人は、ブランド志向ではなく、自分のオリジナリティーにこだわる。
昔、ブランドがブームになり始めた頃。加賀まりこにインタビューしたレポーターが「やはりファッションはブランドものですか?」
と聞くと、加賀まりこが「そんなもの着ません!」と、汚いものに触るような顔をした。
加賀まりこをよく知らなかったのだが、このとき、好感を持った。

ブランド志向が社会化してからは、オリジナルな取り合わせがむしろ、センスが悪いようにさえ見られるようになった。金目のものを得意になって身につけるのは、昔、大阪の象徴だったワニ皮のベルトだ。
日本全体の関西化がこういうところにも出てきているのだろう。

ブランドの消滅
ブランド信仰の消滅は、既存のブランド自身の凋落と、ブランドの呪縛そのものからの解放の、二つの側面で起こりつつある。

現実に、アウトレットの拡大、ブランドの値下げ、フリマ人気、デパートの衰退・・・など、不景気による生活環境の変化もある。
また、大手自動車メーカーやSONYなど、一世を画した産業自体にも変化がおこり、商品ニーズが変わりつつある。

ブランド信仰が無くなるかどうか以前に、これまでブランドとされてきた物の衰退が始まっている。
半世紀も経てば、またブランド時代が始まるかも知れないが、少なくともこれからは、売り手も買い手も、ブランドを意識することが無意味になる。

それは、消費者が自分の目を磨き、生産者が付加価値より、真に良い物を作ろうという意識を覚醒させる。
活気あるさわやかな時代を期待する。

♪魚座は続くよサソリ座


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