魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

寒い季節

2018年12月30日 | 星の流れに

北海道のスプレー爆発。アホ過ぎて言い様がない。しかも、爆発の中心にいた当人は大した怪我もしなかったというから、恐れを知らない者には弾が当たらないという話は、本当らしい。
戦後、冬の暖房と言えば、ストーブは石炭、家庭では炭か豆炭、それに練炭が普通で、毎日のように、一酸化炭素中毒で死者が出たニュースを聞いた。(もちろんラジオで)
子供心に、燃料を扱う怖さが染みこんだものだ。今では、練炭はもっぱら自殺の道具になっているが、時代が変われば、市民が心得るべき常識も変わってくる。

石油が普及しはじめると、火事の怖さが加わった。電気暖房は全てを解放するように思えたが、停電の恐怖が生まれた。
豊になり、物が増えると、身の回りに未知の危険がさらに増えた。ショートによる火事や爆発、スマホやPCの発火など、予想もできないような危険が潜んでいる。
しかし、スプレー缶の危険は、個々の製品に明示されているし、それ以前に、実際に爆発事故なども起きているのだから、完全に、現代市民が心得るべき常識・・・のはずだ。

こんな常識も心得ない、粗雑なバカが店長をしていたのが不動産やだと言うから、さもありなんと思った。
不動産屋は、証拠と所有を表すサソリ座だ。おそらく木星がサソリ座に入って以来、相当忙しく、イケイケで無理をしバカでも店長になったのだろう。スプレー缶1本で1万円の付加料金を強要する商法も、金に目がくらんだ会社のイケイケ商法だ。
そうした、悪ノリの後始末をしなければならなくなったという事だ。
サソリ座と言えば朝鮮半島だが、今の韓国も悪ノリの後始末に迫られている。
ところで、先日、スエーデンをサソリ座とし、牡牛座との判別が難しいと書いたが、韓国のような問題は起こっていない。どうもやっぱり牡牛座だ。今からの7年間で明らかになるだろう。

一方、このところ、「おじさん」ブームだとTVで言っていた。これは、土星が最も強いヤギ座に来ている現象だ。高齢社会だから、相対的に「男盛り」がスライド上昇する事もあるが、土星は「父親」で、元気な年寄りが存在感を増す。男だけではなく、グレイヘアやシルバーヘアが話題になることも、ヤギ座時代の現象と言える。
土星は、軽薄な幸せの逆であり、花盛りの楽しさに対する地味な果実を意味する。
世相が「実質」を求めている表れだろう。
こんな時代では、若ぶるのが最もみっともなく映ることになる。慎むべきは、年を聞かれて「幾つに見える?」と聞き返すこと。他人が何歳に見るかではなく、何歳であろうと、自分の中身に自信を持ち、それを誇らないことが老成の美だ。若い人に「あなたもそのうち解る」などと言うのも、空虚な齢自慢であると知るべしだ。


利感理信

2018年12月21日 | 日記・エッセイ・コラム

日本人は道理が好きだ。不合理を受け入れられない。
四方の島も、EEZの問題はあるにしても、取るに足らない小さな領土にこだわるのは、領土欲ではない、不条理が我慢できないからだ。
ところが、争う相手は、感情や欲で動いている。これでは次元が違う。彼らだけではない、世界のほとんどは感情と欲で動いている。

日本人が理にこだわるのは、小さな島で共に暮らし、むき出しの欲や感情より、ルールにしたがい、譲り合って生きる習慣が身について来たからだろう。
しかし、世界の兄妹達は、一人っ子がコネコネと理屈をこねているようなゆとりは無い。早い者勝ち、騒いだ者勝ち、強い者勝ちの、結果が物を言う世界だ。
中でも、金持ち喧嘩せずの余裕を見せる欧米先進国と違い、昨日まで貧困にあえぎ、争い続けてきた大陸一家の兄妹は、「理」など念頭に無い。法や理など、勝者の方便と信じている。「正義!」「条理!」と叫びながら、「利」だけを追求する。

これが解らない日本は、慰安婦だ大虐殺だと「利」のために叫んでいる「理」に、正面から対抗し、理を正そうとして、面白いように相手の術中にはまってしまう。
「利」のために「条理」を叫ぶ挑発に、飛び出していって、火だるまになったのが、日本の総理大臣自らの「証拠は無い」発言で、不合理を黙殺できない、良く言えば正直さだが、相手から見れば世間知らずの間抜けなボンボンだ。
はっきり言って、黙殺すべきだった。「利」に「理」で対抗するのは「利口馬鹿」だ。「利」には「利」で対抗しなければ、勝ち目は無い。黙殺しながら、裏で辛抱強くキャンペーンを張り、事実がどういうものであったか、周知していくべきだった。

宗教戦争
今回、日本はとうとうIWCを脱退するそうだ。気持ちは痛いほど解る。反捕鯨は欧米先進国の感情論で腹に据えかねる。この不合理を言いつのれば終わりが無い。
しかし、今となっては、捕鯨の推進にこだわるのも感情論だ。感情と感情がぶつかれば、強い方の勝ち、多勢の勝ちだ。ここまで自論にこだわったところで、日本にどんな「利」があるのだろう。
この争いは、大陸一家の欲得争いではない。欲得争いには駆け引きが通じるが、これは、死んでも止まない宗教戦争だ。

「信」に「信」でぶつかるのも、決して賢明ではない。興奮した猛牛は赤い布で交わすべきなのだ。突進を交わすには、「同じ道」を走りながら横にずれるか、突然視界から消える。感情論にはとりあえず逆らわない。
日本のIWC脱退は、「理」にハマり「利」を見ない突進だ。
振り返れば、下関戦争、長州征伐、禁門の変、国際連盟脱退と、どうにも、信念の美学の系譜が脈々と続いているらしい。

明日を見よ
今、日本が信じて努力すべきことは無駄な波風を立てるより、人工肉の開発だ。
バイオ技術による人工肉は、捕鯨も畜産も超えて、巨大産業になる。
原発と捕鯨は、保守本流の面目?・・・だろうか。


戊戌の乱

2018年12月19日 | 日記・エッセイ・コラム

土星がヤギ座に来れば、中国は苦境に陥る。そして、それは2018年以降になるだろうと見ていたが、2018年、中国は実際に苦境に陥った。
→「竜の背中
大躍進政策の失敗は、毛沢東の無能政策のせいだったが、今中国が迎えている危機は、習近平の国際感覚の欠如だ。

前世紀、日本が陥った危機も、日本の国際感覚の欠如であり、誇大妄想に陥った軍主導の政治が原因だった。八紘一宇と一帯一路、どちらも独りよがりな構想であって、他人の気持ちや立場など全く配慮していない。こうしたバランス感覚の無い行動の結果、ABCDラインが現れ、今また、中国包囲網が形成されつつある。

アメリカが、中国の構造改革を要求したら、中国?は烈火のごとく怒った。
「5000年続く燦然たる中華文明には知恵がある(成り上がり者が偉そうに言うな)」と、言ってのけた。
確かに、中華文明には知恵があるが、失敗した為政者を葬り去る知恵であって、中国共産党が政策を変えなければ、葬り去られるだけのことだ。そうして、5000年続いてきた。一つの政権、一つの政策が5000年続いてきたわけではない。5000年続いたのは舞台であって、演者は変わり続けた。実に見応えのある芝居小屋なのだ。

尊大とは、自分を大きな存在と思い込むことから始まる。広大な舞台に立てば自分がヒーローだと思い、遠くの人々を取るに足らない者、自分を信奉するファンだと思い込む。
中国の大国意識は無理からぬことだが、自分がいなければ世界が困ると思いたいのは、困ったものだ。スターがファンに対して、「もう、出てやらないぞ」と言えば、依存症のファンでなければ、「何を偉そうに」と、反発される。舞台は、演者と観客がいてこそ成り立つものなのだ。

今の中国は、自分の価値も短所も見えていない。相手が欲しがるものが自分の優位性だと思い込み、相手を支配するために、レアメタルを禁輸し、観光客を遮断し、企業排斥や輸入禁止をする。
これは、夫婦間のセックス・ストライキのように、あまり意味の無い脅迫であり、結局、自分の首を絞めることになる。大事なことは、ちゃんと話し合うことなのだが、5000年のプライド故に、素直さを持てない。

トランプが中国製品に関税をかけるのは、取引のための仕掛けだが、中国が対抗してかける関税には戦略が無い。ただ、メンツ、プライドのためだから、交渉や妥協よりも、「いいもん、わるもん」の、印象戦略しか無く、自分自身が反省し、変わることなど考えない。
老後は二人楽しく暮らそうと一生懸命働いていた亭主が、ふと気がつくと、女房は退職金が入ったら離婚しようと、着々と準備している。亭主が、「もう金は入れない!」と怒鳴ると、「みなさ~ん!聞いて下さい、うちの亭主は、金も入れない暴力亭主なんですよ~!」と、近所に言いふらして回る。
戌年に始まった犬も食わない夫婦喧嘩に、世界はほとほと迷惑をしている。


夢の帝国

2018年12月17日 | 日記・エッセイ・コラム

中国では、他人の指定席に座って、予約した人が来ても動かない事件が続発し、問題になっている。何かよく解らない現象だが、言い分は「先に来た者に権利がある」で、つまりは、既成事実化した方が勝ちの論理だ。間違いを指摘されても「メンツ」にかけて動かない。
ルールなど無意味と考える人が、堂々と行動を起こしているようだ。
中国でも、教養や思考力のある人は思いもつかない論理だろうが、社会に素直に生きる人の中には、中国政府の態度を見て、見習う人が出てきても不思議ではない。

国際仲裁裁判が自分に都合の悪い判断を下すと、「こんなものは紙切れだ!」と、正面切って叫び、平然と他人の島を埋め立てて基地化する。堂々とルール無視をしながら、「そういう行為はしてはならない」と平気で言ってのける。抗議は無視して、相手が実力行使にでると人質を取って、「止めろ!」と脅迫する。
子は親の鏡と言うが、独裁国家の政権の態度は、ストレートに国民に反映するようだ。

残念な国
昔から、江戸っ子のような中国人が好きで、古代中華文明には敬服している。だから、現代中国の行状には失望し、怒りに近い感慨を覚える。もちろん、古代より、残虐、愚挙、愚政の歴史は山ほどあった。今もその一つと言えるかも知れない。
だが今の、国としての中国は、あまりにも、下品で大人げない。13億すべてというわけではないだろうが、賢明な人々が、全く声を上げられない下衆国家に成り下がっている。

政治的には、自画自賛の主張を声高に吹聴し、小国をペテンと脅しで踏みにじり、少しでも気に入らないことがあると、禁輸や交流遮断で圧力をかけ、交渉の場面ではヤクザのような脅迫をする。
あまりにも分かり易い下品な政治手法だ。結局の所、米国と何ら変わらないのだが、多少なりとも欧州流の作法を心得る米国と違い、古代帝国の野蛮な姿そのままだ。
武力で近隣を制圧し、覇権を目指すその後は、冊封国に対する奴隷化と暴圧が待っている。
米国の支配を経験した日本だが、差し引きすれば、どう見てもプラスが多かった。しかし、中国に支配されたらどうなるか、チベットやウイグルを見ていれば、受け入れられることは何もない。自国民にさえ戸籍制度を用いて奴隷化を強いている国だ。

しかも、哀しいことに、江戸っ子のようなお人好しの中国人民は、政府のプロパガンダに素直に興奮する。反日政策ですっかり反日になり、愛国政策で国家一丸になって異文化を排斥する。近頃は、なにかと言えば「中国を侮辱した」と、他国の言動を取り上げ、攻撃し不買運動を始める。
イタリアブランドが箸を使ってピザを食べる中国人の映像を上げたら、「中国のみならず箸を使うアジア人蔑視だ」といきり立ったが、映像を見ると、イタリア人として、むしろ箸への好感を示しているともとれる。しかし、それにいきり立った中国人が攻撃すると、デザイナーが売り言葉に買い言葉とばかり暴言を吐き、炎上した。

序列思考は差別主義
中国人が怒り出すパターンは、「バカにされた!」が最も多いようだ。一般にはメンツが傷ついたと解釈されているが、権威主義ゆえのコンプレックスと、自信のなさだ。
そもそも、馬鹿にされたと怒る人は、潜在的に他人を蔑視している。自分が上だと思っているから、そうでなければ怒る。未開地の蛮族は、訪れた文明人を必ず馬鹿にする。何も知らず、自分たちの天下だったからだ。
幕末期に日本に来た欧米人は、中国人が日本人に威張り散らしていることを不思議に思ったようだ。清は既に欧米に屈服していたからだが、古来より日本を見下してきた中国人の態度が記されている。おそらく日本人も、それを自然に受け入れていたのだろう。
だから、日清戦争で日本が勝つと、日本人の意識が逆転した。どっちもどっちのアジア人で、100年経っても、いまだに、序列争いをしている。

こうした儒教タテ社会のアジアの葛藤は、欧米人には全く理解できない。また、一定程度、欧米の民主主義を学んできた日本も、いまさら、序列には参加できず、中韓が信じて疑わない序列外交に戸惑い、辟易している。

正体見たり
千年以上、中国に恋をしてきた日本が学んできた中国の思想は、賢人の夢と理想であって、現実社会がそうではないからこそ、様々な想念が記されてきた。それを読んだ日本人が、なんと偉大な国なのだと勝手に祭り上げ、理想に近づこうと精進してきた。そして、その正体を見て、唖然とした。そういうことではなかろうか。
そして、過去においてもそうだったように、古代帝国では真の賢人が声を上げるのは、命と引き換えだ。

衣食足りて民主化すると、中国に期待した先進国の理想主義は破綻した。
北朝鮮の本家のような中国は、結局、放伐による易姓革命でしか変われないだろう。したがって、当然、そうならないように、保身のために武力を強化するしかない。先進国は、こぞって中国の夢に力を与えてしまったという事だ。  メデタシメデタシ か?


惑星疲れ

2018年12月09日 | 星の流れに

木星・射手座現象は、前述の「高輪ゲートウェイ」だけではない。カナダでファーウェイの財務責任者が米国の要請で逮捕された。
カタカナのファーウエイを見ると、[far away]や[fur weight]を連想するが、会社側は「華為=Huawei」と表記し、英語では  WAH-WAYの発音を推奨しているようだ。ニュアンス的に「驚き!驚き方」を強調したいのだろうか。よく解らないが、[way]  は、やはり方向性を示す射手座の、「矢」に通ずる。
言うまでもなく、通信機器の会社で、逮捕したのがカナダ、これらは何れも射手座。依頼したのが射手座の裏の双子座の米国だ。

また通信と言えばSoftBankの通信トラブルもその一つだが、ここで、やっぱりと思ったのは、スエーデンがサソリ座ということだ。今回のトラブル原因がスエーデンのエリクソンだったことは、木星・サソリ座の昨年からの無理が出たと見れば解りやすい。(伝統的には牡牛座で、裏のサソリ座とは識別が難しい)
木星通過は、良いことが起これば悪い結果に終わり、悪いことが起これば凶事もって吉となる。
惑星通過後の混乱の様相は、惑星によって異なるが、吉星、凶星とも、とにかく疲れが出る。

7年にわたり天王星が通過したオヒツジ座も、疲れが出ている。
オヒツジ座の国、英国はブレグジットで、ドイツは政権不安だ。オヒツジ座の分野である軍事では、中国の軍事進出が四面楚歌で、その余波で世界中が軍事支出を迫られている。
何のことか知らないが、上沼恵美子が怒っているとのこと、まあ、通用しなくなったということだろう。
オヒツジ座名の代表企業と言えばパイオニアだが、上場廃止を発表した。


考え直せ

2018年12月07日 | 日記・エッセイ・コラム

山手線の新駅が「高輪ゲートウェイ」に決まった。多くの「ダセエ!」の声に賛同する。
何とも憤懣やるかたない。なぜ、田町-高輪-品川と、すっきり落ち着かせてくれなかったのだ!
と言っても、もう東京を離れて何十年にもなるので、たぶん行く機会は無いと思うが、鉄道唱歌の「♪ここは高輪泉岳寺・・・」に、ついに駅ができるというのに、カタカナ、しかも「-」線が入って、見た目も書くにも落ち着かない。
既に、「白金高輪」や「泉岳寺」があっても、山手線「高輪」で良いじゃないか。それが鉄道唱歌以来の日本のコンセンサスだ。

こんな、クソ命名が出てきたのも、木星・射手座のいたずらだ。
「窓」や「玄関」のような、出入り口は変容宮の分野で、「玄関」が双子座を表すのに対し、「門」は射手座にあたる。双子座や射手座に惑星が来ると、門や窓、風などの言葉がよく出てくる。「高輪ゲートウエイ」に決定した人は、「出入り口だあ」の思いが抑えきれなくて「やらかしてしまった」のだろう。今からでも遅くない、目を覚ませ。
決まっていた英国のブレグジットは、木星が来てもめている。逆に、木星が来て決まった「出口」は木星が去れば塞がる。