魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

くどいけれど

2009年02月04日 | 日記・エッセイ・コラム

乗り物の概念を変える時が来ている。
自動車も飛行機も、アメリカの湯水のような石油事情から発達した。
そのアメリカが、他国に石油を頼るようになった時から気づくべきだった。

燃費も環境も無視して生まれた乗り物なのに、燃費の問題が起きても、バイオならと言いながら、まだ同じ原理で走ろうとしている。
船も、化石燃料が現れて、実用帆船が消えた。
ガソリンがなかったら、風は本来、もっとも頼れるエネルギーだった。

何も、帆船に帰ろうというのではない。ガソリンを燃やさなくてもエネルギーは無尽蔵にあるという話だ。
飛行機も、ガソリンに揚力を頼るから膨大な消費をする。
省エネ飛行機が人気だそうだが、どんなに省エネでも、元々が大消費だからほとんど意味がない。

飛行機は、浮きさえすれば基本的に、推進力だけで使える。
これからは省エネ飛行機ではなく、飛行船の時代だ。
船も車も飛行機も、軍事目的で発達したから経済性や環境など全く考えていない。その強引な機器で20世紀経済が拡大した。
航空業界の低迷とは、20世紀的「ありかた」の否定でもある。

近頃言われる「スローライフ」は、この戦争原理から平和原理に戻す話で、本当に必要なものと、無理のない「ありよう」とを使い分けようということだ。

マッハで飛ぶ飛行機も必要だが、世界中の人間が、今日は東京、明日はパリと飛び回る必要があるだろうか。野菜を飛行機で運ぶ必要が本当にあるだろうか。数十億の人が一台ずつ車に乗る必要があるだろうか。(自己中社会とマイカーは関係ある)

すがしい21世紀
生き方から考え直し、飛行機や飛行船を使い分け、ハイブリッド帆船を建造し、快適な公共交通システムに知恵を絞れば、次の250年は清々しいものとなるだろう。
新型の飛行船やHV帆船は、すでに手がけられているにもかかわらず、欲の熱気にうなされた人類は、見向きもしなかった。

死にかけていた計画を蘇生させる時だ。
恐竜の片隅をはい回っていた原始ほ乳類のような、日本の隠れた技術が、今こそ躍進する時が来た。

飛行船は形状から考え直せば、もっとスピードも出せるはずだ。
ターボジェットのような中空型はどうだろう。プロペラ型でも航法を工夫すればもっと活用できる。また、列車のような数珠繋ぎで使えば輸送にも有効だ。飛行機でもグライダー方式だってあるだろう。
新幹線も良いが、豪華寝台車も大人気だ。海外旅行というが、アメションやパリション*の、パック旅行に意味はあるのだろうか。
*(アメション=アメリカに行ってションベンして帰ってくる)

公共交通システムは、最近、地方都市から様々な工夫が芽生え始めている。これは必ず利益を出せるはずだから、発展を祈りたい。

欲は地球を救う二輪サイズの四輪車バスシステム