東京ラーメン事情

2010-02-02 00:00:03 | あじ
ramen12月1日の朝6時台にNYタイムズのWeb版を開いたところ、トップぺージで東京のラーメン店の特集をしていた。4ページにもわたっている。

 One Noodle at a Time in Tokyo

結構、この時間帯は米国人がネットを覗かない時間なのかもしれない。よく、日本についての記事が登場する(こぼれ話みたいなのが多いが)。

今回は、どうも日本にいる記者が揃ってラーメン好きらしく、あれこれと歩き回って取材をしたらしい。来年からNYタイムズのWeb版は有料になるらしいが、会員になると、ラーメンの割引券とか配ってもらえそうだ。

ramen2個人的には、Noodleといって、すぐにラーメンというのはちょっと違うんじゃないかな。「うどん」や「そば」や「きしめん」などもあるのだが、と思うのだが、だから「One Noodle」という表現なのだろうか。一方、お高くとまったミシュランにはいかなるNoodle屋も登場しない。

記事自体は日本人が読んでみて、驚くことはほとんどなく、いつものように、アメリカ人らしい「他国文化の早とちり的理解」に基づいて、軽薄な日本文化論になるようだ。

幸いなことに日本人がラーメン好きなのは、「中国文化のお流れ頂戴の歴史」によるものだ、とは断定されてはなく、日本固有の文化であるから、東京への旅行者はガイドブックを読んで、たくさん食べて帰って欲しいという話だ。(そんなこと英語で書いてあるわけじゃないが、あくまでも記事全体のトーン)

そして、米国紙らしく、記述はあくまでも具体的であって、ご推薦のラーメン店の一覧が添えられる。

Ganko,西早稲田
Gogyo,西麻布
Shinyokohama Raumen Museum,新横浜
Ikaruga,九段北
Basanova,羽根木(世田谷)
Chuka Soba Inoue,築地
Nagi,東(渋谷区)
Keisuke No. 4,本駒込
Mutekiya,南池袋
Jiro,東京各地

ちょっと「?」と感じたのは世田谷区羽根木にあるとされる『Basanova』である。取材陣の質問に対し、店長(経営者)は、彼の両親の出身地について、his parents came from opposite ends of Japanと言っているようだが、東京の反対側の端って一体どこなのだろう。沖縄?エトロフ島?あるいは、ブラジルとか?

味を一言で言うと、Basanova specialized in green curry ramen.だそうだ。

 グリーン・カレー・ラーメン

渋谷の西の方にあるらしい。胃腸の調子のいい時に行ってみなければなるまい。



ramen3ところで、話はずれていくが、先週の飲み会の一つだが、参加者の80%が団塊世代という不運に当たった。つまり団塊世代の男性が4人と私。

彼らと話すと、どうもコトバが通じないというか、基礎的な価値観が違うため、しょっちゅう意味の取り違えが起こるので、結局は適当に受け流して、後できれいさっぱり忘れてしまうことが多いのだが、ラーメン店の話になった。新橋あたりのうまいラーメン店の情報交換になる。

これが、結構詳しい話になるわけだ。無論、私もラーメン店にはいくこともあるし、ラーメン店が新橋に無限にあるわけではないので、話の中に登場する店の多くには行ったことがあるのだが、やはりちょっと違うなあと思ったのが、注文方法。

私には経験がないのだが、彼らの多くは、ラーメンを注文するときに、さらに「脂少なめ」とか「タマゴの換わりに海苔を増やして」とか、細かな注文をつけるようである。さらに、好きなラーメン店に入り浸って、週に3回行ったり、夜の会食もラーメン屋で、シナチクなどをつまむそうだ。

確かに、美味いものの少ない時代に育ったのだろうから、ちょっと美味ければ通い続けるというパターンになるのだろう。味に文句をつけるのは、ちょっといただけないが、ささいなことにうるさいのも世代の特徴か。ラーメンの値段の100円、200円にこだわるのもみっともないが、それよりもラーメンばかり食べていると、高脂質症となり、さまざまな病気の元になるし、大腸にポリーブが発生しやすいのではないだろうか。

ramen4しかも、そろって早食いである。たぶん、小学校の給食も一緒盛りかなんかで、早く食って「おかわり」にいかないと、自分の成長もままならないということだったのだろう。もちろん早食いは健康にとって大敵だ。

もっとも、日本は、年金、健保、介護保険という3分野とも、これから支出が増加して破綻の危機を迎えると予測されている。団塊世代への支出である。

しかし、幸いなことに、案外、不健康な食生活の結果、寿命が短く、最終的な国民負担の総額は小さくて済むのかもしれない。


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2 コメント

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Unknown (janma)
2010-02-02 15:47:24
いつもブログ楽しく読ませていただいております。
さて、"his parents came from opposite ends of Japan"ですが、「両親は日本の両端出身」ということで、「北海道と沖縄(あるいは九州)出身の両親を持つ」ということだと思います。
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Unknown (おおた葉一郎)
2010-02-02 15:47:38
janmaさま

私も、endにsが付いてるのは、なぜだろうとは思っていたのですが、なるほどねえ・・
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