政権の永続の保証とは

2018-05-28 00:00:10 | 市民A
米朝首脳会談の行方が不透明になっている。日本史に例えるのは適切ではないかもしれないが、幕末の江戸で、西から攻め上った官軍と江戸で待機している幕府軍が田町駅付近でにらみ合った時、西郷・勝会談が行われた。守る側の勝海舟も江戸を焼き払って平地での重火砲の威力に頼るしかないと考えていた。どちらも江戸を焼失させようと考えている同士が会談したのだが、奇跡的に第三の道である無血開城(実際は、その後戦いは函館まで続くし、最後に西郷は謀反者となる)となり、江戸改め東京が焼き払われる時期が後倒しになった。

さて、米国が主張するのは核兵器の完全な廃棄と継続的な検証、さらに科学者を国外移住させることで、北朝鮮は現体制の継続を世界中が認めること。

では、現体制の継続を保証するというのは、何を指しているのか。

実は、米国に対し、「国体を維持できるなら、降伏する」ということになった国がある。

いうまでもなく、日本だ。

その手法は、憲法に不戦主義を誓うとともに、象徴としての天皇制を存続させたことだ。不戦主義の方は、いささか怪しいのだが、天皇制は今のところ大過なく維持できている。

もしかしたら金一族は朝鮮天皇になることを求めているのではないだろうか。そして憲法に軍隊は禁止と書くが、朝鮮自衛隊は認めることにすればいい。日本国民だって戦争前の天皇の決定事項に目を塞いで「国民の象徴」にすることに納得したのだから。

さらに、憲法改正のハードルをきわめて高くすれば長持ちするのは日本と同様だろうか(国民の熱狂性からすると違うかもしれないが)。

具体的な憲法を作るのは簡単だ。日本国憲法をハングルに自動翻訳すればいいだろう。


しかし、方法はともかく、ファミリーが「単なる象徴」になって表舞台から陰に隠れたとしても、北の国民の意識がかつての日本のように180度向きを変えると簡単に推測するのは危険だろう。日本の場合、大正デモクラシーの後に思想統制があるのだが、そのきっかけともなる五一五事件(1932年)から起算したとしても終戦までの13年間。北の場合は70年以上思想統制が続いているわけだ。その前は日本の統治下だったし。


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