goo blog サービス終了のお知らせ 

イヴの総て(1950年 映画)

2023-08-18 00:00:30 | 映画・演劇・Video
映画は、新進舞台女優イヴ(演:アン・バクスター)の表彰式から始まる。演劇界の新人として華々しい門出のはずなのだが、彼女の関係者の表情は暗い。何か割り切れない雰囲気が漂い、時間は半年ほど前に遡る。

大スターであるマーゴ(演:ベティ・ディヴィス)のファンという女性(イヴ)が現れる。彼女の悲しい身の上を知ったマーゴは付き人として採用する。しかし、イヴはマーゴの舞台を見て演技力を勉強していく。

そして、秘かに計画を実行してゆく。複数の男性とつかず離れずの関係を築き、マーゴの代役として出演することになり、有望新人として名前を知られるようになった。

その後、映画はねじ曲がっていくのだが脚本が非常にうまくできていて、イヴとマーゴのどちらの味方なのか観客に迫ってくる。

なお、まったくの端役でマリリン・モンローが出演する。モンローの躍進が始まったのは1951年。まるで、この映画の主役のようだ。現実は恐ろしい。

ところで、1950年時点の三人の女優の年齢だが、ベティ・デイヴィス42歳、アン・バクスター27歳、マリリン・モンロー24歳だ。そして奇妙なことに没年は、この逆順になる。

原作が書かれたのは1946年。第二次大戦後1年だ。こういう華やかな映画を見ると、「第二次世界大戦の唯一の勝者は米国」ということを強く感じてしまう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。