スギ花粉近づく!

2005-01-14 22:37:00 | 市民A
42bd7e3c.jpg今年は近年まれに見る花粉量らしい。異常気象で昨年夏が猛暑だったことが原因だが、その前2年間が少なかったのもまた、異常気象のせいなので、怒ってもしかたない。ところで花粉量は昨年の20倍から30倍と報道されているが、科学的であるような、科学的でないような表現だ。花粉症の苦しさを知らない記者が、どこかの発表を鵜呑みにして無神経な記事を書いただけだろう。実際は、昨年はほとんどゼロに近い微量だったわけだから、ゼロのような数字に対して、何十倍とかいうのもナンセンスだ。

普通の患者は、普通の量の花粉が飛べば発症するのであって、問題は花粉量ではなく、飛散期間と、その期間の天候だ。花粉が飛んでも、山間地に雪が降れば軽減される。大雨でも同じだ。一気に大型台風でもやってきて、すべて吹き飛ばしてくれればいいのだが、それこそ非科学的希望だろう。予想では1月中旬から4月中旬までらしい。3ヶ月。普通より1ヶ月長い。

私は、患者歴数十年、症状から言えば、「中の上」か「上の下」くらいだ。最近の基本戦略は、予防薬+目薬+鼻スプレー+外出時のマスク。そしてゴルフには行かない。空気清浄機のついていないIYというスーパーには行かない。(対策ではないのだが、コンサートにも行けないし、満員電車も避ける。髪も切らない。ティッシュは高くても柔らかいKブランドにする。)

経験的には、予防薬を飲み続けると、体が弱ってくる。2ヶ月がほぼ限度だ。よく、予防薬は早めに飲むべきといわれるが、そういうわけであまり早くからは飲めない。そういうわけで、今年は飛散期間が長そうなので、慎重に対処しなければならない。

4大症状というのがあって、目のカユみ、鼻水、くしゃみ、鼻詰まりといわれる。最近は、いきなり鼻ではなく目から発症する。今の計画だと、目が痒くなった初期段階は目薬で対応して、鼻にきたら耳鼻科に行くつもりだ。「遅すぎる」と怒られるだろうが・・・

そして、そろそろ、目がカユくなりつつある状況なのだ。たぶん、来週後半に耳鼻科行きかな?できればあと1週間でも粘りたいものだ。クスリ漬け期間の始まりだ。3年ぶりの大飛散量ということなので、今年の夏には耳鼻科医の乗る3年落ちの乗用車は残らず新ベンツに買い換えられることだろう。

つぎに、大量飛散となると、今まで、さまざまな民間療法が紹介されていたが、今年こそ真価を問われることになる。もっとも、症状が軽くても重くても、効果測定は不可能なのだが。去年は立体マスクも使ってみたが、平面的な顔の方にはいいのだろうが、立体的な顔の場合は、顔の凹凸にフィットし過ぎて、隙間がなくなり呼吸困難になってしまった。

そして、絶対に効く薬がある。ステロイドだ。普通の医者は絶対に使わないが、時に、使う場合がある。効果がある反面、数多くの副作用がある。過去2回2医院で使ったことがあるが、やはりちょっとあぶない感じがつきまとう。実際、副作用以上の問題は、最終兵器のような薬を花粉症程度で使うべきかということだ。例のSARS患者に対しては、この薬を大量投与していたようだが、そういう時のための薬ということだろう。しかし、統計的には、今年こそ、わかっていながら使う人数は増えるのだろう。性格が暴力的になる可能性もあり、あくまでも統計的な話だが、犯罪増加に結びつかなければいいのだがと思う。


ところで、いくつか期待していることがある。まず、軽油車の排ガス規制の強化である。軽油車から排出されるSMという微粒物質が空気中で花粉とやすり状に擦れ合うことにより、花粉の中のアレルギー反応物質を液体の形で花粉表面から分泌させることが知られている。大都市での4月からの規制施行に備え、既に車の対応は終わり、軽油に含まれるイオウ分も1/10になった。いわゆる慎太郎軽油だ。これが花粉症を防ぐことになるのなら、次の選挙で1票投じたいが、残念ながら選挙区が違う。

もう一つの淡い期待は、どうも冷血宰相も花粉症持ちらしいのである。戦後の「政治構造」、「経済構造」に終止符を打つのは彼の仕事のはずだが、現在のスギ花粉症の多発もまた、戦後の「植林政策の失敗」の結果である。個人的には、郵政民営化や今後発生する第三セクターの整理整頓が不発に終わってもかまわないから、日本中のスギの木を切り倒してもらいたいものである。


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