小倉のトンカツ

2008-10-05 00:00:04 | あじ
今回の小倉シリーズも最終回。

小倉中心街からタクシーに乗り、昼食の予約をしている店に向う。細い旧街道(どこに行く道かは知らないが)をしばらく走る。しかし、運転手さんが奇妙な言い方をする(以下、標準語的に)。

運:「お客さん、きのう、うちの会社は大変だったんですよ。」
お:「はあ。」

運:「夜、怖い人たちと料金でもめたんですよ。」
お:「小倉は多いからね。」

運:「小倉から福岡空港まで2万円位で、因縁つけて、払わないんですよ。」
お:「ほお。」

運:「だから、夜は走らないんですよ。遠くにもいかない。」
お:「運転手さん!私は違いますからね!」

要するに、当日30度もある暑い日なのに、ダークスーツを着て、バーバリーのグレーのシャツに、ピカピカ光る趣味の悪いネクタイなんか締めていたので、ちょっと探りの会話を入れてみたのだろう。それも駅前ではなく、ちょっとした都合でリーガロイヤルホテルのタクシー乗り場だったからだろう。


b9bf48e5.jpgそして、バーバリーのグレーシャツの男が向った先は、禅寺である広寿山福聚寺ではなく、その山門の前にあるレストラン「沙羅の木」。

もっと駅前の簡単な和食店で、食べ損なっているイカのお造りでも、と思っていたのに、意外な展開である。実は、この昼食会が終わるやいなや小倉にサヨナラして新幹線で別の場所に移動して、夜の宴会会場に向わなければならない。あまり昼から鯨飲というわけにもいかない。

しかし、掘りごたつ風の和室個室に入り、手土産の「鳩サブレ」の進呈式が終わるや、次々と山海の幸が目の前に現れることになる。大筋は和食だが、そうとも言い切れない。洋風の品もある。生ビール一杯というわけにはいかず、結局、芋焼酎を飲むことになるが、選択が面倒なので、昨夜飲んだ「黒霧島」を指定。リストの一番上なので、まあ安いわけだ。

料理の数々は覚え切れなかったのだが、デジカメが二つ覚えていた。

一つは、サザエの刺身。新鮮そのものだ。実は、刺身を食べるには昼間がいい。市場で仕入れてきてすぐに食べるからである。夜になれば既に10時間ほど経過してしまう。まあ、サザエは活きているのだからこの公式はあてはまらないが、すくなくても昼間にゴチソウを食べるというのは、精神衛生上、大変健康的だ。世間がコンビ二弁当か何かなのに、こちらは「サザエと黒霧島」だ。

b9bf48e5.jpgもう一種類の画像は、イベリコ豚のカツレツである。まあ、一種のトンカツ。サイズは一口カツだが、一口で食べるわけにはいかないので一切れを箸で3分割して食べる。やはりトンカツだ。「イベカツ」と心の中で勝手にネーミングしてみる。味はチキンカツに似ている。


ということで2時間にわたる午餐は終了する。そして、小倉とはしばしのお別れとなる。

数時間後、またも「鳩サブレ」持参での、次の目的地での宴会で、ビールの後に飲んだものは、

いうまでもなく、「黒霧島」。実は、安いためか、あまり芋臭くないのである。あるいは、何か?


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