池袋の女VSマサル君

2005-10-14 22:26:58 | 市民A
5383b4c8.jpg築地にある人気凋落中の朝日新聞社と密着している「浜離宮朝日小ホール」でのセミナーに参加。第三回「住まいと環境・エネルギーセミナー」。別に家を建て直そうとか研究しているわけではない。環境問題のこの手の講演会にはなるべく顔を出すようにしている。開演少し前に到着すると、スタッフがあわただしく内輪の話をしていて、聞こえるのだが、「大臣が・・・」「大臣は・・・」とか聞こえるのである。こんなところで何が大臣なのだろうと訝って、すぐ忘れ、前から2列目に席を確保。そしてプログラムを見ると、なんと主賓として大臣の名前が書いてある。

小池百合子

環境大臣だ。それでカメラマンが多いのだ。また野田聖子いじめの発言を期待しているのかな。
さらに基調講演のところに、見慣れた名前が。

北野 大

北野大(まさる)ってビートたけしの兄ではなかったか?しかし・・S大学教授?環境省○○審議会委員?経済産業省○○審議会委員?別人かな?

まず、小池大臣登場。司会者が前回の選挙の顛末を念には念を入れて紹介する。「東京10区で大勝された小池百合子大臣です。」と。「大勝」と強調。東京10区というのは簡単に言うと、「池袋の女」ということだ。そして、国会中にもかかわらず、30分の講演を行う。京都議定書達成のためのアクションプログラムの説明。2012年までに現在よりCO2を14%減らさなければならない。1990年比6%マイナスでよかったのだが、1997年の条約締結後2003年までに8%増えてしまったからだ。そして、産業部門、輸送部門などは計画が立っているのにもかかわらず、家庭部門では逆に30%以上増えていて、この部分の対策が極めて重要ということで、私はほとんど知っている話だった。

ところで、小池大臣のナマを見るのは数十年前にアラビア語を教わった時以来だが、まあ、年齢による容姿の変貌のことは、「変化」ということばで別にそれ以上のことではないが、野田聖子議員のように、主張や思想が安易に変わることは「変節」といって避難されるときもあれば、「進化」と評価される時もある。紙一重だ。選挙が終わったあとなので、講演の口調もキツイ。先日の都内の洪水の話を引用するさいに、「つめが、かんにっとふる。」と音節ごとにアクセントが激しくつく。

そして、大臣は、講演終了とともに、風のように去っていく。

5383b4c8.jpg次に登場したのは、やはり「マサル君」だった。広いステージの上で、ギャグを飛ばし続ける。1割くらいが本論。普段、テレビでみているときは、立ったままとか椅子に座っているので、教授然としているのだが、ステージの上に上がると、早い話が、たけしとまったく見分けがつかない。顔も声もそっくり。さらにボディアクションもだ。どちらがどちらを真似しているのか判断つかない。最近、たけしも映画監督の仕事が忙しそうなので、「ビートたけし」の雅号は兄が使っても違和感ないだろう。替え玉ということ。これでまた30分。

そしてマサル君がチーフパネラーとして、環境庁の局長とT大教授とハウスメーカー役員でもある女性アドバイザーでパネルディスカッションをするのだが、全員同じ方向の立場なのでディベートにならない。ただし、司会の酒井ゆきえアナが「熱効率的には欠陥だらけの自宅マンション」の改造は可能かと質問したら、「ほとんど無理」とのことだ。

結局、日本の在来工法の家は吉田兼好・徒然草の影響で、「家は夏向きをもって建て、冬はなんとかなるものだ」ということだが、エネルギー効率から言うと、暖房は冷房の4倍もCO2を排出しているようなので、「家は冬向きをもって機密性を高めて建て、夏はエアコン生活」というのが一番省エネになるそうだ。そして、早い話が、窓からの放熱ロスを減らすために、二重ガラスと樹脂サッシを進めて行くべき。そして屋根には太陽光発電用のパネルを乗せるべきだそうだ。

そして、いくら言っても省エネ無視の工務店もあることが課題だとされたのだが、本気なのかどうかよくわからないが、パネラー達からは、環境税の話が出てくる。環境税をCO2排出量に応じて払ってもらい、その財源で省エネインフラを整えるべきと言うところまでは問題ないのだが、環境庁の局長様は「反対者がいたら、また解散して総選挙をすればいい」と言っていたように耳に聞こえたのだが、夢の中だったのかな・・

講演は9時前に終わったので、新聞社にいる何人かの知人の記者をさがして、飲みに行こうかなと頭をよぎったが、帰りの足と明日の出勤時間を気にしなくてすむ人たちと飲んでもせわしないので、そのままおとなしく帰る。


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