
まず勘違いしていたのが、この「・・博士」ということばからくるホラーイメージは、はずれ。どうも大部分は喜劇のように見える。が、喜劇と割り切っていいのかは若干疑問あり。やはり、狂気じみた健康食推進者である博士には狂気性が見える。さらに、喜劇と割り切れないのは、この映画は「実話物・伝記物」であるのだ。
ケロッグという名前で想像されるものは・・コンフレークなのであるが、実は、その通りであって、この健康推進博士が100%コーンのフレークを発明。弟が会社を経営し、兄(博士)は健康推進研究所なる宿泊設備で半病人を相手に健康商法で大儲けするという筋立てなのだが、どちらかというと、この博士の方は「いと、あやし」。テレビショップのような製品が次々に登場する(まあ、その辺は事実とは少し違うのだろう)。
キャストで有名人は、ブリジッド・フォンダ。ヘンリー・フォンダの孫娘であり、ピーター・フォンダの娘。美形であるが、残念ながら、他の出演女優とは違って服は脱がない。この話はここまで。
さて、あくまで、映画の中の話だが、ケロッグ博士には不肖の養子がいて(ジョージ・ケロッグ)、二人の山師と組んでケロッグという苗字を利用した、イカサマ・コーン・フレークを販売することになるのだが、まあ最後はメチャメチャな話になって、博士の研究所は火災で炎上してしまう。山師の一人は、その後、クコの葉の成分を使ったコーラを発売し、大当たりするという話で、おおむねハッピーエンドになる。
それならば、コカ・コーラはケロッグのご落胤かと思って調べると、これが全然違う。というか、調べてみると、なんと今年2006年はケロッグの100周年記念の年だった。1906年2月19日が誕生日。さらに米国のHPには歴史が紹介されている。簡単な英語だから見ているだけでも感じがわかる。実際に火事になったのは、健康研究所ではなく、コーンフレーク工場の方だったようだ。いずれにしても、最初から「健康食品」ということで当たったそうだ。以前、米国作家の本で、「貧しい主人公の食べ物」の代表として、「コーンフレークとスパゲッティ」と書かれていたが、「健康になり、財布も楽になる」といったところか。
そして、コーラ会社のことを調べたら、コカコーラは1886年、ペプシは1898年に製造開始。その他にもコーラ会社はあるらしいが詳細不明。やはり、映画は「1の事実に9のフィクション」のようだ。
ところで、映画に戻るが、当時(20世紀初頭)、長寿国といえばブルガリアであったらしい。原因はヨーグルトだ。治療法としてヨーグルトを15ガロン(57リットル)体内に注入する方法が紹介されていた。上からではない。ところが、現代は日本の方が長寿国。その秘密は、大豆製品だろうか。となれば、ヨーグルトではなく、キッコーマンを・・・
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