岡山の味×2

2015-10-16 00:00:55 | あじ
岡山の味というと、桃やブドウの他、食事となると「ままかり」とか「まつり寿司」ということになり、日本酒と言えば雄町米から醸造する各種のブランドということになるが、それほどのこともない。まあ、今や全国どこでも同じようなものが食べられるわけだし、あえていうと醤油のせいだろうか、甘口である。大阪と広島の間にあるのだから、そういう味だ。

ということで、酒席でも特にそういうもの食べないで、シーザーサラダとかサンマの塩焼きとか基本方針がない。

そして、年寄りと食事をすると、たいして食事をしないで飲んでばかりの人ほど「〆」の食事を注文する。東京だと、ラーメン食べに行きたがる者も多いが、不健康の極みだ。渋谷で飲んだ時は、行きつけの中華料理店に連れて行って、〆の「フカヒレ焼きそば」を注文して、同伴者を驚かせるのがおおた流だが、倉敷(岡山)ではそんな芸は実行不能だ。

で、先日はメニューをみて、お茶漬けを選択。東京方面では、「ウメ、シャケ、ノリ」というのが定番選択肢だが、倉敷だと「蛸わさ茶漬け」というのがあった。そういえば下津井(倉敷市)は蛸で有名だ。

しかし注文して10秒位で、「もしかしたら瓶詰の蛸わさ」ではないだろうかという確信が心の中で固まった。メシ+瓶詰+お茶。所要時間10秒。

takowasa


しかし5分後に登場した完成品は、タコについては瓶詰ではないという感じがあった。わさの部分も本物の香りを感じた。そして、お茶も本物だ。味は予想通りといったところ。

むしろ、蛸わさの瓶詰を買ってきて、お茶漬け食べるという消極的アイディアがよぎるのである。


そして、ビールの話だが、地元の宮下酒造という有名な酒蔵が発売しているロングセラーの地ビールが「独歩」。すべてドイツと同様な製法ということだ。いかにも地ビールと言った感じのピルスナー製法である。なかなか日持ちがしないということらしく、県外にはあまり出ていないようだ。

doppo


この独歩というネーミングだが、文学者「国木田独歩」と関係があるのだろうかと調べても接点は見つからなかった。では独立独歩ということかと思ったが、基本的に地ビールの精神は独立独歩。中には大手ビール会社に魂を売り渡した銀河系の会社もあるようだが、わざわざ「独歩」というまでもないだろう。

となると「独歩」の「独」は「ドイツ=独逸」を意味するに違いないだろう。「ドイツ式」という意味だろう。

私がネーミングするなら、ずばり、「ザ・ドイツ」としてしまうだろう。まさかドイツ大使館からクレームがくることもないだろう。もっと景気よく、ミュンヘンのビアホールで旗揚げして70年前に亡くなった大将軍の名前をつけてもよかったかもしれない。


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