リヤドロ(?)

2012-06-24 00:00:24 | 市民A
今や崩壊寸前の通貨ユーロがキックオフとなる1ヶ月前(2001年末)にスペインに遊びに行っていた。結構、通貨は混乱していて、ペセタとユーロとの混用が始まっていて、クレジットカードはユーロで決済されることになっていて、買い物する時には、ペセタ-円-ユーロ-ペセタ-円-ユーロ・・・・とかグルグルと複雑な計算を頭の中で行って、結局、「えいっ」と、あれこれ買ってしまう。(ユーロからペセタに戻すのは、もっと大変だろうということは、想像に難くない。それぞれの通貨には、そろぞれのディフォルトリスクとそれぞれの金利率パッケージになるのだから、実際、可能なのだろうか)

llad


で、「えいっ」と買ってしまったのが、「リヤドロ」の陶器。壊れ物なのにいくつも買ってきて、親戚筋に配ったのだが、一つだけ自宅に残っている。いくらしたのかも覚えていないが、今、リヤドロ日本のHPを見ると、1万円位のものかなとは思うが、人気アイテムだと数十万円のものもある。まったくよくわからない。

さぞかし、昔から続く名門企業なのだろうと思ったら、どうも1950年代に創業となった会社らしい。それでは自分の寿命より少し長い程度じゃないかとも思うが、今までに産み出した価値はずいぶん違うなあという感じだ。


ところで、調べているうちに「LLADRO」をリヤドロと読むのは。大きな間違いということがわかってきた。どうも日本に最初に輸入されて頃に、「Lladro」と表記される2字目の「l」を「I」と読み間違えてしまって、リヤドロとなってしまったらしい。さらに言えば、発祥の地のバレンシア読みすると、「ジャードロ」という方が正しい。

と、ここまで書いてきて気付いたのが「パエリア」。バスクでは「パエージャ」と発音するのは有名だが、もしかして「パエリア」の「リ」は勘違いなのだろうか、とスペルを確認すると、「Paella」となっているので、勘違いの匂いも漂う。あるいは、パエーリャから「パエリア」になったのだろうか。


そして、10年以上前にあちこちの親戚に各一体ずつ配ったジャードロのことを考えてみると、もしかして数十年後には、再び、それらが自宅に戻ってくるのかもしれない、という可能性を感じないでもない。(念のため、その総ての親戚の唯一の遺産相続人になっているということでは、まったくないので。)