みっつめのふくらみ

2009-04-21 | 【樹木】ETC
 鉢植えの無花果に、三つ目の花嚢の気配がある。
 無花果の花は、あのまるい膨らみのなかに咲く。
 見せたくなければ、それもいいさ。
 誰だって、隠しておきたいこともあるんだから。

牡蠣の種類と名前

2009-04-21 | 【断想】牡蠣
 オイスターバーで牡蠣のメニューをみると、大概、生産国と牡蠣の名前が載っている。その名前だが、だいたいは産地名のようである。その国の、その地で生産され、その産地の名前がついていれば、分かり易い。だけど、地名でないものもある。牡蠣の種類であったり、商品名的なものであったりもする。それで、なんだか分かりにくくなる。
 例えば、アメリカ・ワシントン州産のヨーロピアンフラットというと、生産地はアメリカであるが、牡蠣の種類としては、フランスガキ(フランスヒラガキ)ということになる。
 日本産にしても、北海道の厚岸とだけあれば、そうかと思うのだが、「丸えもん」とか「カキえもん」との名前がついて、それぞれに違いがあるとなると、分かりにくくもなる。
 それで、もともとの種類にはどのようなものがあるのか、ネット上で調べてみた。
 生物学上の分類を度外視すると、主な種類に次のようなものがあった。
 ・真牡蠣(マガキ)
 ・住之江牡蠣(スミノエガキ)
 ・板甫牡蠣(イタボガキ)
 ・岩牡蠣(イワガキ)
 ・アメリカガキ(バージニアガキ)
 ・ポルトガルガキ
 ・オーストラリアガキ
 ・ボンベイガキ
 ・ヨーロッパガキ(ヨーロッパヒラガキ・フランスガキ)
 ・オリンピアガキ(カンムリガキ)
 こんなものなのだろうか。基礎知識として、覚えておこうかと思う。いずれ、ちゃんと調べてみよう。それで、牡蠣がおいしくなるわけではないが。

雲か櫻か白雪か

2009-04-20 | 【断想】ETC
 たれもみよ吉野の山の嶺つづき雲ぞ櫻よ花ぞ白雪(式子内親王)
 雲か櫻か白雪か、思うこころしだいで、そこに、よき香もただよう。
 春宵、友と語らい。
 たがいにひとを思えば、なにか湧き出るものがある。
 気持ちおだやかにして、元気にもなれる。

優しさ漂わす木香薔薇

2009-04-20 | 【樹木】ETC
 薄めの黄色で、小振りの花がかわいい。
 いま、木香薔薇(モッコウバラ)が、やさしさをふりまいている。
 棘がなく、蔓性の木である。
 出先で、見かけた。
 フェンスに伸び、布団をかけたかのように見事である。
 写真に撮った。
 撮った写真を改めて見ると、その姿は、沖に伸びた半島のようでもある。
 写真を見て、連れが言った。
 まるで恐竜みたい。
 言われれば、確かにそのとおりなのだ。
 人の気持ちを穏やかにする木香薔薇も、見方を変えれば、そういうこともある。
 ちなみに木香薔薇には、白い花のもあるそうだ。

丘のうえの八重桜

2009-04-20 | 【樹木】櫻
 ほぼ毎年、この時季に鎌倉の霊園に行く。
 今年も、丘のうえの八重桜がたわわに花をつけていた。
 眺めていたら、女性がひとりやってきた。
 「わたしもこれを見ようと思っていた」と。
 紅みが濃く、カンザン(関山)だろうなと思う。
 だけど、断定できるだけの知見がない。

四月の店先に生牡蠣

2009-04-20 | 【断想】牡蠣
 土曜日の夕方、外出の帰りに、スーパーで買い物をした。
 魚売場へ行くと、もう無いだろうと思っていた牡蠣があった。
 「まだあったか」と、買わないわけにはいかなかった。
 家では、いつもそうするようにバター焼きにして食べた。
 4月なかば、冬牡蠣のシーズンは終わっている。
 次にerのつく月が来るまで、こんな機会はないだろうなと思った。
 以上は、牡蠣好きとしては、大切なメモである。

緑色の桜の花なんて

2009-04-20 | 【樹木】櫻
 それと気づけば、ついカメラにおさめておこうかと思う桜。
 そのひとつが、ギョイコウ(御衣黄)という里桜。
 花びらが緑黄色をしている。
 その色は、葉緑素によるものであり、葉が変化したものだそうだ。
 開花後に、花びらのまんなかに赤色の線が現れる。
 一昨日、見かけた御衣黄には、はっきりした線は見えなかった。
 これからなのだろう。
 しかし、それとわかる兆しは歴然としていた。
 それにしても、桜の花は、桜色でなくては。
 生物学にはそうでも、緑黄の桜なんて、桜とはいえない。

花見の帰り道

2009-04-19 | 【樹木】櫻
 多摩森林科学園へ行った帰り、桜餅と三色の花見団子を食べたいなと思った。
 高尾駅の近くの和菓子屋に入った。
 思ったままのものはなかった。
 道明寺とみたらし団子を店先のベンチにすわってで食べた。
 ここは関東なのに道明寺か思うが、いやなわけではなかった。
 いつも残す桜の葉も食べた。
 あんこみたいなのもいいが、ちゃんとした団子もいいとも思う。
 お茶も出してくれて、満足した。
 それから、京王線のめじろ台まで、電車の二駅を鶯の声を聞きながら歩いた。

里桜と言うけれど

2009-04-19 | 【樹木】櫻
 桜は、山の桜と里の桜に分けられる。
 山の桜は野生の桜。
 里の桜は人の手による園芸品種、サトザクラ(里桜)である。
 カンザン(関山)は、オオシマザクラ(大島桜)系の里桜の代表品種である。
 ただ、サトザクラとの呼び方には、注意を要する。
 オオシマザクラ系の園芸品種に限ってサトザクラ(里桜)という場合がある。
 写真は、桜湯などにも使われるカンザン(関山)の花。

紅の濃淡だけでは

2009-04-19 | 【樹木】櫻
 八重桜がいま、花のさかりである。
 紅の濃いカンザン(関山)や淡いフゲンゾウ(普賢象)を見た。
 桜の花を観て、それが一重か八重かというのは、誰でも見分けられる。
 八重と言っても、花びらの数多寡があるが。
 ただ、八重桜の花を見て、その名を明言するのは難しいように思う。
 少なくとも、わたしは、まったく自信をもてない。
 それぞれの花を単独で見ると、紅の濃淡というのは、判別にはたよりない。
 同種でも、木によって異なるし、光の加減などもある。
 写真は、普賢象である。
 普賢象という名前であるが、普賢菩薩を乗せた象の意である。
 フゲンゾウの雄蕊の先が二つに分かれて、それが象の牙を思わせるのである。
 八重桜の出てくる和歌を一首。
 式子内親王が、八重桜の枝を折って、惟明親王のもとにつかわしたときのもの。
  八重にほふ軒ばの桜うつろひぬ風よりさきにとふ人もがな

白い尾を垂らす上溝桜

2009-04-18 | 【樹木】櫻
 高尾の多摩森林科学園に出かけた。
 そこには、サクラ保存林がある。
 花が散ってしまったサクラもかなりある。
 しかし、花をつけたサクラも多くある。
 まだまだ目を愉しませてくれる。
 写真は、ウワミズザクラ(上溝桜)である。
 白い総状花序を垂らしている。
 小さな花のあつまりである。
 そうと知らなければ、サクラとは思えない姿だ。
 変わり種である。

緑がふえる

2009-04-18 | 【樹木】ETC
 朝、カーテンをあけて、「おっ」と声をあげる。
 外の緑が、昨日よりまたふえている。
 ベランダのクヌギやイチジクも葉がふえた。
 もう、その数をかぞえる気もしないくらいに。
 冬の間、丘の木立は、その向こうの空が見えた。
 今は、緑なす大きな壁となった。
 毎年、みずからの躰に、はっきりした春を迎える木々を思う。 
 なんだかうらやましくも思う。

和泉式部の「夢」

2009-04-16 | 【断想】ETC
 新古今和歌集の恋歌から、和泉式部の二首。
  枕だに知らねばいはじ見しままに君かたるなよ春の夜の夢
  今朝はしも歎きもすらむいたづらに春の夜ひと夜夢をだに見で
 春の夜、男性と「夢見心地になること」があったり、なかったり。
 いずれにしろ寝不足になるね。
 春日、昼は眠いだろうな。