鈴懸の木(プラタナス)の葉の形が、山伏の篠懸衣に似ているところからの呼び名とした記述(9月29日・プラタナス並木)は、記憶違いでした。
自信がなかったので、何かで確認したいと、能楽関係の本を当たっていたのですが、見つからなかった。
今日になって、樹木関係の本を見ていたら、判明した次第です。
「秋につける球形の果実が、山伏の着る篠懸に似ていることことからつけられたという」(淡交社・身近な樹木ウォッチング)という説明をまず読んだ。しかし、この言い方に疑問をもった。篠懸というのは、あくまで衣類なのである。
次に、「秋に実る果実はそう果が集まったもので、名前はこの果実を山伏が首にかける篠懸に見立てたもの」(日本文芸社・樹木図鑑)という説明に出会った。篠懸は着るものから、首にかけるものとなった。
そして、「和名のスズカケノキという命名は松村任三博士だそうだが、牧野博士によるとこれは山伏の法衣の名で篠懸というのがあるのを、そこに付けてある球状の飾りの呼び名と間違えて付けてしまったもので、もし強いて書くなら鈴懸とでもしなければ意味が通じないそうだ」(中公新書・辻井達一著・日本の樹木)との解説を読んだ。
要するに、命名に関係があつたのは、葉の形ではなく、実の形だった。
自信がなかったので、何かで確認したいと、能楽関係の本を当たっていたのですが、見つからなかった。
今日になって、樹木関係の本を見ていたら、判明した次第です。
「秋につける球形の果実が、山伏の着る篠懸に似ていることことからつけられたという」(淡交社・身近な樹木ウォッチング)という説明をまず読んだ。しかし、この言い方に疑問をもった。篠懸というのは、あくまで衣類なのである。
次に、「秋に実る果実はそう果が集まったもので、名前はこの果実を山伏が首にかける篠懸に見立てたもの」(日本文芸社・樹木図鑑)という説明に出会った。篠懸は着るものから、首にかけるものとなった。
そして、「和名のスズカケノキという命名は松村任三博士だそうだが、牧野博士によるとこれは山伏の法衣の名で篠懸というのがあるのを、そこに付けてある球状の飾りの呼び名と間違えて付けてしまったもので、もし強いて書くなら鈴懸とでもしなければ意味が通じないそうだ」(中公新書・辻井達一著・日本の樹木)との解説を読んだ。
要するに、命名に関係があつたのは、葉の形ではなく、実の形だった。