過ぎ去る花々

2011-07-25 | 【樹木】ETC
 道ばたに薊や待宵草の花、木に凌霄花や合歓、百日紅の花。
 気づいていないわけではない。
 ただ、それを見たときの私の側のゆとりが足りないようだ。 
 いまひとつの感興がわかないのである。

道端に苺の実

2011-07-18 | 【樹木】ETC
 道端に、苺の実を見つけた。
 実と葉をよく見たかった。
 手を伸ばし、茎を千切ろうとしたが、棘に阻まれた。
 それで、実だけをもいだ。
 その苺は、苗代苺(ナワシロイチゴ)と言ったところか。
 苺の仲間に毒をもつものはないと言うが、口にはしなかった。

不親切「進化論」

2011-07-14 | 読書
●「進化論」を書き換える/池田清彦著/新潮社/2011年3月25日発行/\1400
 著者は、テレビ番組にも出られている方で、きっと読みやすく、楽しめる本と思って読み出したが、大間違いであった。生物学について、それなりの知識がない読者にとっては、なじみのない用語、名称などが多く、その連続に面食らい、言い回しも含めて、理解不能と言うことになる。当然、私は、そんな一般読者で、さっぱり理解がついていけず、「不親切な本」と毒づくしかなかった。
 ただ、大枠は分かった。進化論なるものの紹介・歴史が記されていて、ラマルク、ダーウィンの進化論から、その後、遺伝学の知を得て隆盛したネオダーウィニズムの解説とその破綻が述べられている。
 たが、これらの進化論では、「小さな進化」の説明はできても、魚類から四足動物へというような「大きな進化」の説明はできなかったとある。
 著者は、最新の生命科学の知を得ての「進化機構論」「構造主義進化論」なるものを説いている。確か、講談社学術文庫にも、それについての著作があったと思う。 

冷静にエコ問題

2011-07-13 | 読書
【本の紹介】
●エコ論争の真贋/藤倉良著/新潮新書/2011年2月20日発行/735円(税込み)
 いわゆる「環境派」の主張には、エキセントリックで偽善者的な臭いがあった。それに対し「でたらめを言うな」というような批判も高まった。こんな世情に、少し冷静になって全体を眺め直してみようではないか、と言うのが本書である。リサイクル、地球温暖化、生物多様性の三つ側面から、本当のところに迫ろうとしている。その論旨は、いささか優等生的で面白味に欠けるが、やむをえない。証拠がないことには、無理な結論を述べていない節度が好ましい。

唐鼠黐の白い花

2011-07-13 | 【樹木】ETC
 トウネズミモチ(唐鼠黐)の花の季節が過ぎようとしている。
 もう、一週間以上前だろうか、住まいに隣接する神社の唐鼠黐が白い花をつけていた。
 四谷の上智大学のグランドわきに、その白い花が見事に咲いているのを電車の窓から見た。
 浜松町の駅を出たところで、その花の臭いを嗅いだ。
 その臭いは、生臭さがあって嫌う人が多いようだが、俺はそうでもない。
 樹木がもつ臭いという感じがして、臭いがしないよりはいい。

「イノチガケ」

2011-07-13 | 読書
 久し振りに小説を読んだ。
 坂口安吾の「イノチガケ」。
 以前、友人に紹介され、読もうと思っていたものだ。
 信長の時代から江戸期にかけての切支丹の殉教のさまが記されている。
 信仰、信念のため命をなげだすということ、最近は・・・・・・。

たなばたつめ

2011-07-07 | 【断想】ETC
 狩り暮らしたなばたつめに宿借らむ天の川原にわれは来にけり(在原業平)
 「たなばたつめ」は「七夕姫」「織女」のこと。
 狩りにでて、日が暮れてきた。七夕の姫に宿を借りよう。
 いま私は、天の川のほとりに来ている。
 今日は、七月七日。